閑話⑱.大人達の密談
ブックマークありがとうざいます。立て続けで嬉しいです(ノД`)・゜・。
~宰相視点です~
「うわ~んアイリスが~~アイリスが~~(ノД`)・゜・。」
『アイリスが王女を皮切りに様々な子息令嬢を毒牙にかけたり孕ませたりして一大ハーレムを作ろうとしている』という噂を聞くなり執務室を飛び出していった国王が戻ってきたかと思ったらそれからずっと大泣きし宰相は途方に暮れていた
「一体どうしたんですか?噂が本当だったとでも?(;´・ω・)」
一応聞いてみる。あの無気力なアイリスがハーレムなんて作るとは思えないが、他人に関わろうとするようになったならそれはそれで良い事だ……ハーレム云々はともかく
「それはデマだったみたいだけど~アイリスが~~(>_<)」
「アイリス様がどうしたんですか?泣いてるだけじゃわかりませんよ、説明して下さい(;´・ω・)」
仕事しろと言いたいがとにかく泣き止ませないと進まない
「アイリスが~~儂が『マリアと仲良くしないのか?』と聞いたら『自分は密偵だ、密偵がどんなものか知ってるだろう』って~~(>_<)」
「あぁなるほど(;´・ω・)」
ようやく話が見えてきた
密偵は職業柄命を落とす事が多く『どうせすぐ死ぬのだから意味がない』と友人や恋人など親しい者を作らない者が殆どだ。こちら側としても遺族とかがいると亡くなった後生活の面倒を見たりしなければならないので『いない方が都合がいい』と放置状態だ
「すっかり無気力になっちゃって~~だから密偵にするのは反対だったんだ~~(>_<)」
「仕方ありませんね『認知と養育費は払うが教育はダリア殿に任せる』と誓約書まで取られては…(´-ω-`)」
「だって「条件呑まないと産まない、堕胎する」って言うんだもん(/_;)」
「ダリア殿は有言実行の人ですからね…「堕ろす」と言ったら必ず堕ろすでしょうね…(=_=)」
「そうなんだよ~そういうところもカッコよくていいなぁと思ってたけどあの時ばかりは恨んだよ~~(>_<)」
そこまで言われたら諦めざるを得ない…同じ親として同情する。
「出来る事と言ったらなるべく時間を作って親子の交流をすることと誕生日やクリスマスにかこつけて情操教育に役立つような物を送るくらいだし~~(>_<)」
「でもその甲斐はあったんじゃないんですか?他の密偵よりはアイリス様はまだ感情がある方ですよ(´・ω・`)」
あくまで「ある方」だが
普通使えている主の子が自分達と同じ生活の中に入ってきたら負の感情を向けるものだがアイリス様はそういった事がなかった…それだけ他の密偵達が他人に対して関心がないということだ
「儂の希望としてはアイリスを王女と公表して家族団欒したかった~リザだってダリアの事は「結婚前の事だし気にしない」と言ってるしアイリスにも普通に接してるし~~(>_<)」
「いやそれはやめて正解だと思います(;´・ω・)」
天然なマリアならともかく父親がオタクだと公表するのは思春期の少女にはかなりのショックだろう実際本人も嫌がっていた…元凶は気づいてないが
「何で?(/_;)」
「え~と……ホラ!アイリス様が第一王女だと公表したら大変じゃないですか!次代は間違いなく戦争になりますし(;^ω^)」
これは本当だ。隣国に潜りこんでる密偵の報告だと隣国が武器を集めたり兵の訓練を強化したりしている
早ければあと数年、遅くとも10年以内には間違いなく攻めこんでくるだろう
「………そうだったな、そうなったらアイリスにもマリアにも苦労させることになる…(=_=)お互い親として辛いところだな」
「………」
それは私も同感だ。このまま王女との婚約が進めばケイジュが次代の王となり国を背負うことになる。元々王女との婚約は(私が言うのもなんだが)有能なケイジュを王とし隣国から国を守らせるためのものだ
「私達に出来る事は出来る限り戦争を回避もしくは有利になるよう優秀な人材を育てることですね…」
「そうだな………ところで隣国で思い出したがあいつはどうしてる?口にするのも不快だが"(-""-)"」
「あぁ…あのスパイですか。今のところ様子に変化はないです(´-ω-`)」
「そうか、じゃあ…」
コンコン
「入れ」
新しい書類を持ってきたのだろう…王が入室の許可を与えると文官がピンクのバラの花束を抱えてやってきた
「失礼します陛下、例のスパイより花束とメッセージカードが届けられております」
「……わかったご苦労だった(=_=)」
「はい失礼します」
文官は下がっていった
「…陛下どうしますか?」
「………一応同盟国の客人からの贈り物だ、目を通さないわけにはいかないだろう」
王が渋面でメッセージカードを見るがその顔がだんだん怒り顔に変わっていく
「おのれあの変態!何が『私のプリティドール』だ!絶対に許さんからな(# ゜Д゜)」
王が怒りのあまりカードを引き裂いて床で踏みにじるのを黙ってみている
(変態が変態を罵っても説得力ないなぁ~とりあえず泣き止んだようだし仕事を再開させよう)
宰相はロープを構えてそっと国王に近づいていく
大人は今日も大変です




