表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ドングリの世界で  作者: 梨野夏
11/13

9・でてきて

9話です!

ついに、カラス=クロウさんの謎が解き明かされるっ!!


……え? まだなの?

あるところに カラスの双子がいました


一方は 頭の良いカラスの子でした


もう一方は やさしいカラスの子でした


その二匹は それはそれは とても仲が良かったのです



しかし ある日 お母さんカラスが 


少し目をはなしてしまったすきに


頭の良い方のカラスの子が 何者かに


連れ去られてしまいました



お母さんカラスは とても悲しみました


残った優しいカラスの子は


行方のわからない兄のかわりに


母が もう 泣いてしまわないようにと


兄のように かしこくなろうと 一生懸命 べんきょうしたのです・・・


=========================


 坂道をココと一緒に転がってやっとたどり着いたのは、人間達の住む”町”だった。

 道路は転がってゆくにつれ砂利からコンクリートになっていき、だんだんと家と家が近づいていった。

 ほのかな山のにおいがかおる、しかし車が時々通る、そんな場所。


 ボクとココは少しペースを落として転がる。


 「ここが”街”の入口となる、”町”なのね」

ココは、辺りを見渡した。すると、目を少し細めてある一点を見た。

「どうしたの?」


 「ううん、なんでもないわ」

少し不思議に感じながらも、先にどんどん進むココの背中を追いかける。


 すると、ココは急に立ち止まった。

 町の十字路の角を驚いたような顔で見つめている。

 人間のゴミ捨て場、いわゆるネット式のゴミステーションをあさっている黒い物影。

 「あれは―――」




 「「カラスさん!!!!」」


 そう、そこにはいつか会ったカラス=クロウさんの姿が!


 「・・・・・・誰だ? お前ら」

それなのに、優しいはずのカラスさんが、こちらをきつい目で(にら)んできた。ネットから顔を上げる姿が、妙にその目つきに合っている。


 「カラスさん?」

ボクが一歩あとずさると、ココが珍しく焦ったような声で叫んだ。


 「逃げて、イチっ!!」


 「えっ? なんでっ?!」

ボクは立ち止まる。ココは必死のようだった。

「いいから!」


 「・・・・・・ああ、思い出したぞ。あん時のチビだなあっ! ようもこの俺様をあんな目にあわせたなあっ」

カラスさんとそっくりな顔で、そんな悪役みたいな暴言を吐いてくる。


 「あれは、カラスさんじゃないっ!?」


 「ああん? なんだよ、そこの坊主?」

バタバタと大きな翼を羽ばたいて威嚇(いかく)してくる真っ黒なカラスは、カラスさんではなかった。

「チビの仲間かあっ!?」


 「ちょっと待って! ココ、この人と知り合いなの!?」

ボクは、ごみ臭いカラスに今にも睨み殺されそうだ。


 ココは、血の気の引いた青い顔のボクを見て金切り声をあげた。




 「イチ! そいつは、かつてカラスさんを飛べなくなるまでに傷つけいじめた、卑怯(ひきょう)な奴なのよ!」


=========================


・・・それから 幾年(いくねん)も経ち


弟カラスは りっぱな青年カラスになりました



ある日 青年カラスは 町の空を


優雅(ゆうが)に ()っていました


すると下で なにやらガサガサと もがく黒い影が見えました


何だろうかと思い おりてみますと


それは 一匹のカラスでした


どうやら (あみ)にひっかかってしまったようです



「今 助けよう」


と 青年カラスは いいました


「別に良い」


と 網の中のカラスは いいます


そして 彼は 自力で 助けを借りずに 網から出ました



「何をしていたのかい」


と 青年カラスは 問いました


「別に 知らなくて良い」


と 出てきた彼は いいます


そして 彼は 無言で 振り向きもせずに その場を立ち去りました



青年カラスは わかりませんでした


あの カラスは 誰なのか


そして なぜ 網の中などに いたのかと



しかし 頭の良い ”彼”には わかりました


あの 青年カラスは 自分の弟だったんだと―――

ドンセカ質問コーナー!!(((o(*゜▽゜*)o)))7


夏「なっちゃんと、」


イチ「イっちゃんの、」


夏・イチ「「ドンセカ質問コーナー!!7」」


夏・イチ「「始まるよ!!」」


夏「いやはや、このコーナーも7回目だよ! イッちゃん」


イチ「そうだね! そういえば今回、詩みたいなのが異常に長くなかった?」


夏「うん。詩というか物語になってたかも……(-_-;)」


イチ「ところで、問題です!」


夏「なぬ!?」


イチ「カラス=クロウさんは、何カラスでしょうか?」


夏「……普通に答えていいのかな? ひっかけか?」


イチ「ぱっぽっぱっぽっぱっぽ、Ω\ζ°)チーン」


夏「ハシブトガラスかな? 都会に詳しい辺り」


イチ「ざんねーん! でも、惜しい!!」


夏「答えは?」


イチ「ハシボソガラスでした~」


夏「へえ~そうだったんだ!」


イチ「でも、純粋なハシボソじゃないらしいから、ハシブトもあってると思う」


夏「だから惜しかったのか」


イチ「そう考えると、カラスさんのお兄さんはハシブトの血が濃かったのかも」


夏「お兄さん?」


イチ「うん。次回、カラスさんのお兄さんの正体が明かされるよ!」


夏「おお!!」


イチ「そして、何故カラスさんがココに忠実になったかというエピソードも!」


夏「わー!パチパチパチ(拍手)」


イチ「次回もお楽しみに~!!」


夏「まったね~(*^-^*)!」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ