8・どじょうが
ころころと転がって、久しぶりの更新8話です!
暖かい
日光 照らす この場所で
あたしは ずっと 待っている
だんだん 日焼けるこの肌は
だんだん 桃色にそまってく
したからみれば 黄色いけれど
うえは ほのかに赤くなり
もう りっぱな 桃の実です
あたしは ずっと 待っていた
そう 今日 今を この時を
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「ここは、町のどこら辺なの?」
ボクは辺りを見渡す。
「そうね、町のはしの果樹園かな」
ココはボクの少し先を進む。
「あの~、すいません」
上を見上げると、ひとつの大きな木に丸く黄色い果実が実っていた。ボクが声をかけると、ほんのり赤みがかった黄色の実はこちらを振り返った。
「······何かあたしに御用かしら?」
透き通ったその声は、少し甘さを感じる。
「町の中心への行き方、知っていますか?」
「残念ながらあたしはここから動いたことはないの···。お力になれなくて、申し訳ないわ」
その黄色の実は、モモと名乗った。そしてモモさんは、どうやらそろそろ旅に出るのだという。
「旅って言っても、あなた達の思っている冒険のような旅とはちがうのよ」
モモさんは僕を見下ろしてそう言った。
「違うって?」
ココがモモさんを見上げて言った。
「どういうことですか?」
モモさんは、少し悲しそうな、でも明るい顔をして答える。
「あたしには、ご主人様がいるの。私をここまで育ててくれたね」
「農家さん・・・・・・ですね」
ココが頷く。
「あたしの家族代々、 この土地で育っているのよ。そして、お世話になったご主人様に恩返しというか、ご主人様のために、あたし達は売りに出されるのよ」
モモさんは誇らしげだ。
イチは、そんなモモさんがとても眩しくて目を細めた。
「そして、行き着いたおうちの家族に美味しく食べてもらうの。それが、あたしの”桃生”かしらね」
桃のモモさん。彼女は限られた桃生をまっすぐに突き進んでいるんだ。
「すごいなぁ・・・・・・」
「もー、イチー。これで十回目だよ?」
「すごいなぁ・・・・・・」
「はい、十一回目!」
ココはご機嫌だ。
ボク達は果樹園を離れ、今、町の中心部へと坂道を下っている。モモさんの情報によると、ご主人の農家さんは、町へ向かう時にこの道路を下って行くのらしかった。
ああ、こうやってころころと転がるの、なんか懐かしい気がするなぁ。
僕も、ドングリ生を楽しまないと!
しかも、今度は一人じゃない。
今度は、ココがいるのだから。
高いところも、怖くなんかないんだ!!
ドンセカ質問コーナー!!(((o(*゜▽゜*)o)))6
夏「なっちゃんと、」
イチ「イっちゃんの、」
夏・イチ「「ドンセカ質問コーナー!!」」
夏・イチ「「始まるよ!!」」
夏「今回は、新キャラがでてきたね!」
イチ「モモさん、かっこよかったよ~」
イチ「ボクもあんなふうになれるかな?」
夏「わかんないよ~? またピンチになっちゃうかもよ~?」
イチ「それでも、ボクは立ち止まらないよ!」
夏「おお!! 頼もしい!」
夏「ところで、イッちゃんに、質問きてま~す!」
イチ「なになに?」
夏「イッちゃんの、歳は何歳ですか? だって!」
イチ「え~、ボクー? ドングリでいったら2歳だけど、人間でいったら10歳ぐらいかな?」
夏「ほへ~(゜Д゜;)、初知り!」
イチ「それでは、これからもこの作品」
夏「”ドングリの世界で”略して”ドンセカ”を」
夏・イチ「「どうぞよろしくお願いしま~す!!」」
イチ「ボク、頑張るよ!!」
夏「次回をお楽しみに!」




