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ドングリの世界で  作者: 梨野夏
10/13

8・どじょうが

ころころと転がって、久しぶりの更新8話です!

暖かい 


日光 照らす この場所で


あたしは ずっと 待っている


だんだん 日焼けるこの肌は


だんだん 桃色にそまってく


したからみれば 黄色いけれど


うえは ほのかに赤くなり


もう りっぱな 桃の実です


あたしは ずっと 待っていた


そう 今日 今を この時を


=========================


 「ここは、町のどこら辺なの?」

ボクは辺りを見渡す。

「そうね、町のはしの果樹園かな」

ココはボクの少し先を進む。


 「あの~、すいません」

上を見上げると、ひとつの大きな木に丸く黄色い果実が実っていた。ボクが声をかけると、ほんのり赤みがかった黄色の実はこちらを振り返った。


 「······何かあたしに御用かしら?」

透き通ったその声は、少し甘さを感じる。


 「町の中心への行き方、知っていますか?」

「残念ながらあたしはここから動いたことはないの···。お力になれなくて、申し訳ないわ」



 その黄色の実は、モモと名乗った。そしてモモさんは、どうやらそろそろ旅に出るのだという。

「旅って言っても、あなた達の思っている冒険のような旅とはちがうのよ」

モモさんは僕を見下ろしてそう言った。

「違うって?」

ココがモモさんを見上げて言った。

「どういうことですか?」


 モモさんは、少し悲しそうな、でも明るい顔をして答える。

「あたしには、ご主人様がいるの。私をここまで育ててくれたね」

「農家さん・・・・・・ですね」

ココが頷く。

 「あたしの家族代々、 この土地(ここ)で育っているのよ。そして、お世話になったご主人様に恩返しというか、ご主人様のために、あたし達は売りに出されるのよ」

モモさんは誇らしげだ。

 イチは、そんなモモさんがとても眩しくて目を細めた。

「そして、行き着いたおうちの家族に美味しく食べてもらうの。それが、あたしの”桃生(**)”かしらね」

 桃のモモさん。彼女は限られた桃生をまっすぐに突き進んでいるんだ。



 「すごいなぁ・・・・・・」

「もー、イチー。これで十回目だよ?」

「すごいなぁ・・・・・・」

「はい、十一回目!」

ココはご機嫌だ。

 ボク達は果樹園を離れ、今、町の中心部へと坂道を下っている。モモさんの情報によると、ご主人の農家さんは、町へ向かう時にこの道路を下って行くのらしかった。


 ああ、こうやってころころと転がるの、なんか懐かしい気がするなぁ。

 僕も、ドングリ生を楽しまないと!


 しかも、今度は一人じゃない。


 今度は、ココがいるのだから。


 高いところも、怖くなんかないんだ!!

ドンセカ質問コーナー!!(((o(*゜▽゜*)o)))6


夏「なっちゃんと、」


イチ「イっちゃんの、」


夏・イチ「「ドンセカ質問コーナー!!」」


夏・イチ「「始まるよ!!」」


夏「今回は、新キャラがでてきたね!」


イチ「モモさん、かっこよかったよ~」


イチ「ボクもあんなふうになれるかな?」


夏「わかんないよ~? またピンチになっちゃうかもよ~?」


イチ「それでも、ボクは立ち止まらないよ!」


夏「おお!! 頼もしい!」


夏「ところで、イッちゃんに、質問きてま~す!」


イチ「なになに?」


夏「イッちゃんの、歳は何歳ですか? だって!」


イチ「え~、ボクー? ドングリでいったら2歳だけど、人間でいったら10歳ぐらいかな?」


夏「ほへ~(゜Д゜;)、初知り!」


イチ「それでは、これからもこの作品」


夏「”ドングリの世界で”略して”ドンセカ”を」


夏・イチ「「どうぞよろしくお願いしま~す!!」」


イチ「ボク、頑張るよ!!」


夏「次回をお楽しみに!」

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