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悪魔の契約

作者: 裏AS

結構手抜きな部分もありますが、最後まで読んでいただけると幸いです。

僕の名前は君田みのる

この世には市民平等という言葉があるが、人によっては100年生きる者、生まれた刹那に死ぬ者、または恵まれた者、恵まれていない者などがいる。

所詮言葉は言葉でしかない。

そしていまの僕はまさに典型的だろう。


僕はこの学校の道具という存在でしかない。


一時間前……。

男A

「ぉい、みのる!ちゃんと掃除しとけっつっただろ!!」

男B

「あーあ、こりゃオシオキだね」

男C

「やっちまう?やっちまうかぁ〜」

男D

「気に入らねぇツラだなぁあぁあ!!」

……。

とまあ、僕以外の学年全員からパシリやストレス発散として使われているのだ。

そんな日々に僕は耐えられず、いま学校の屋上に至るワケである。

みのる

「はぁ、僕は死ぬのか……」

と、言いながら深呼吸をした。

その時

「おい、お前ッ!」

飛び降りようとした時、後ろから声が聞こえた。

みのる

「えッ?ボク?」

「他に誰がいるんだよ!それよりお前、死ぬのか?」

声を掛けてきたのは僕と同じくらいの歳の女の子だった。

みのる

「……うん」

少し躊躇したがもう死ぬと決めたのだから誤魔化すだけ面倒だと思った。

「んじゃあ、取引しないか?」

みのる

「取引?」

「ああ、私に命をくれるんだったら、お前に私の力を貸してやるよ。人生の最後にいじめっ子どもに復讐をしてみたくはないか?」

みのる

「……言ってる意味がよく…」

「だから、どうせ死ぬんだったら私に命を授けてくれはしないかと言っているのだ!」

「一日だけ私の力を貸してあげるからよ」

みのる

「それより、君は誰だ?なんでそんなことを?」

「男がグズグズうるせぇなあ!私は……悪魔ってヤツよ!んでこれは悪魔の契約ってやつ!」

アクマ?

なにを言っているのかわからないが、僕は何故かこの子が悪魔だっていうことを信じてしまっている気がする。

まあ、どうせ死ぬなら話にのってやるかな。

みのる

「ごめんなさい、んじゃあ契約します」

言ってしまった。


………

……

−夜−


どうやらこの女悪魔は他の人には見えないらしい。空を飛びながら僕についてきても誰も気にしない。

「そりゃあ、可哀想な人生だったな」

みのる

「まあね……でも、明日にはいままでの立場を逆転してやるんだ!明日限りだけど、よろしくね」

「クックック、その意気その意気☆」

悪魔は悪魔らしい笑い方をして弾んでいた。

みのる

「でも、契約ってのがわからないなあ、悪魔なんだし、人の命が欲しければ勝手に奪い去ればいいのに」

「それもいいが、上官がうるさいし、いままで調子こいてた奴等の絶望としたツラも見たいじゃん?」

なるほど納得する。

確かに、僕もちょっとは生意気だった連中の高慢とした顔が崩れる姿をみてみたいものだな。クックック


次の日の朝

僕は普段通りに学校へ登校した。

僕の下駄箱に入っている上履きにはゴミなどが入っていた。

いつもはこれを見ただけで泣きそうになるが、今日はなんだかそういうのが微笑ましくなる。

教室へ向かう途中、廊下にいつも苛めてくるクラスメイト達が集まっていた。

教室に入るためにはそこを通過しなくてはならない。

よし、断言しよう。多分アイツが足を掛けてくるな。

と言ってすれ違おうとした時、全く予想通りの展開だった。

僕は思わず吹いてしまっていた。

不良A

「ああ?なにがおもしれぇんだコラ」

しょうがねぇな、もうおっぱじめるか。

みのる

「わりーな、てめーのツラがやけにマヌケに見えたカンよ!ははっ♪」

不良A

「んだとぉ」

というと同時に拳が飛んできた。

ちなみにもう悪魔の力は借りている。

遅いパンチだな、こんなのも避けられなかったのか。

と、呆れながら拳を避けた。

そして、悪魔の力で不良達を金縛りさせた。

不良A

「ぇ……なッ…」

不良B

「ぇ……」

不良C

「ぇ………!!」

みんな同じような事を言った。

みのる

「あっははは、てめーら豚は同じ言葉しか吐けねーのか」

不良A

「てめぇ……」

言葉使いはいつも通りなものの、唇は震えていた。

みのる

「ふふ……」

僕はポケットからハサミを取り出した。

不良A

「な、なにをするつもりだ」

みのる

「……耳を切る」

冷たい口調で言ったら不良どもは一層震えはじめた。小気味いい。

みのる

「では……」

不良A

「ま、まて!ごめんなさいごめんなさいごめんなさい!!」

シュパッ!

不良A

「ぎぃやゃやぁあぁあぁぁあああ!!!!」

新鮮な血が飛沫をあげる。

血とは、もっとどす黒いものだと思っていたが思っていた以上に綺麗な色をしていた。

僕は限りなく興奮していた。

罪悪感はない。ただ子供が新しい玩具にハマったというような錯覚。

もっとしたい。

もっと苛めたい。

もっと恐怖に怯える顔が見たい。

みのる

「ぅふふ、道具はまだまだ持ってきてるんだからね」

と言った瞬間、不良達は泣きだした。

不良B

「ぅう……」

昨日までの僕とはまるで正反対。

苛めとは、こんなにも素晴らしいものだったのか。

と思いながら今度はバックから五寸釘とハンマーをだした。

みのる

「次は、目が合った君にしてあげるよ」

不良C

「……ッ!」

みのる

「君には前、目潰しされた憶えがあるよ」

それを聞いた瞬間なにをされるか一瞬で理解し、足掻きまくる。

実に滑稽だ。

あっはははは

釘を目に刺そうとした時、後ろから誰かに首を絞められた。

またもやクズの一人だった。

僕は周りを全員吹き飛ばす技を使った。

もういいや、僕は釘など捨て、普通じゃ使えない魔法のようなものを放ちまくった。

そして今日のこの学校は裁きの授業が夕方にまで続いた。

技を使いすぎて僕は倒れていた。

「気が済んだか?」

と、悪魔が上から現れたが気絶している僕には聞こえるハズもない。

そして僕は明日を見れず、このまま先、ずっと闇しか見れなくなっていた。

ありがとうございました。

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