表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
3/13

イシコロン!!

大きな山を登り、

数時間かけてやっと頂上までたどり着いたカネ坊とムラエモン。


「へぇ~、へぇ~、へぇ~、

メチャクチャ疲れる、、、、。

そう思わない?ムラ、、、!!、、、、、。」


甘えた愚痴が、

ムラエモンを不快にさせることを学習したカネ坊は、

喋りかけるのをやめたのだった。


「…………。

少し休憩にする」


あまりのカネ坊の不甲斐無さに

気を遣うムラエモン。


「ムラっち。

この山降りた所にある街ってどんなとこ?」


「……………。

ゴーセイ街。

遊郭、酒場、ホテルが数多く並ぶ、

商業の盛んな街だ。」


「マジ!?

メチャクチャ豪遊していこーよ♪

酒場とかノンアルでテンション上げれちゃう系だからさボク♪

あ、、、、。

いや、、、、、。

そ、そーかぁ。

腕のたつ戦士が見つかるといい、ね?」


「……………。」


あくまで2人の旅の目的は、

行く先々で仲間を集め

魔王を倒すこと。


再び沈黙が2人の間につづく。


ガサガサ………


「!?」


「コロコロ!!」


突如!

カネ坊とムラエモンの前に

モンスターが現れた!!


「ひっ!!ひぃ~~~!!!

モンスターだぁぁぁぁぁぁ!!!!!」


モンスターとは、

世界中にかけられた大魔王の息吹によって、

悪の心を持った物や生物のこと。

カネ坊の前に現れたモンスターは、

世界中に最も多く生存する、

石ころがモンスター化した、

イシコロン!


「コロコロ!!」


『これが世界のモンスター!みんなのモンスター辞典』

#1にリストされている、

旅につきものの初歩中の初歩的モンスターだ。

イシコロンがカネ坊に襲い掛かる!!


「ひぃ~~~!!!!」


恐れを成して逃げ出すカネ坊。


「!?コロコロ!!」


逃げるカネ坊を追ってコロコロ転がるイシコロン。

転がることしかできない

相当弱いモンスター。


「カネ坊!戦え!

戦闘最弱と言われるモンスターだ!

叩き割ればそれで終わりだ!」


ムラエモンが助言する。


「石を?

叩き割る?

いやいやいや無理でしょ!!!

ひぇぇ、ひぇぇ、

ひぇぅぅぅぅん!!!

とにかく戦ったこと無いしぃぃぃ!!

温室育ちの

草食系王子の僕に

いきなり無理だってぇぇぇ!

助けて!!!」


泣きながら命乞いする

最弱を上回る最弱カネ坊。


「……………。」


「コロコロ!!」


カネ坊に接近するイシコロン。


「………ち。」


剣を抜くムラエモン。


「神よ そして天に連なる雲よ 我が剣に宿え


七天神流しちてんしんりゅう


豊雲ほううんまい!!!」


ムラエモンの剣が

意思を持ったかのように

イシコロンの動きを封じ込める!!

天高く広がる雲に掴まれたかのように、

ふわふわっと

イシコロンは空中に浮かび上がり

身動きの取れないまま、

次に繰り出す

目にも止まらぬ早さのムラエモンの一撃で

バラバラに斬り裂かれた!!


例えていえば、

放り投げたジャガイモが

一瞬でフライドポテトの形になったような。

ハンバーガー屋さんがうらやむそんな。


「いやいやいや、

そんなボスキャラに使うような強そうな技出さなくても、、、、。」


「……………ふん。」


あっとゆうまにイシコロンをやっつけたムラエモン。

流石の強さを見せつける。

それに引き換え、

想像以上の弱さと

勇気と

根性の無さを知らしめたカネ坊。


「……………。

せめて人並みの力はつけるんだな

王子様。」


「ご、ごめんなしゃ、さい。」


先が思いやられる2人の旅は始まったばかりだった。




評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ