Sky Drop -空の落し物-
血に染まった爪が振り下ろされる刹那、少女は願った。ただ、『助けて』と。
しかし、その祈りにも似た願いを、神が叶える事は無かった。否、神が叶える必要はなかった。
「もう大丈夫だよ。ちょっと待ってて。」
その場に似つかわしくない、明るい調子の声。
少女がそっと目を開け、目にしたものは・・・舞うようにくるりと回りつつ光を瞬かせる、1人の青年だった。
しかし、その祈りにも似た願いを、神が叶える事は無かった。否、神が叶える必要はなかった。
「もう大丈夫だよ。ちょっと待ってて。」
その場に似つかわしくない、明るい調子の声。
少女がそっと目を開け、目にしたものは・・・舞うようにくるりと回りつつ光を瞬かせる、1人の青年だった。
青年の旅立ち
2014/03/03 22:24
(改)