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ユズの遊び場  作者: ユズ(『ラジ裏』修正版・順次更新中)


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巨大うさぎ目撃証言集

その1『山手線 女子高生』


「ねぇ、見て」


向かいのドアの方を指差した友達の声につられてそっちを見ると、思わず固まった。


背の高い男の人が、うさぎのぬいぐるみを抱えて電車に乗ってきた。


そのうさぎの大きさ……。

デカすぎるんですけど。


それに、片耳に赤いリボン。


……え、なにこれ。


しかもその人、イケメン過ぎる。


「撮影とか?」


「いや、普通に乗ってきたよね?」


うさぎは大事そうに抱えられていて、男の人は何事もない顔でつり革につかまっている。


プレゼントなのかな。


あんな大きなぬいぐるみ。


……もらう人、絶対嬉しいよね。




その2『新幹線ホーム 50代ビジネスマン』


ホームで新幹線を待っていると、妙な光景が目に入った。


背の高い若い男が、巨大なうさぎのぬいぐるみを抱えている。


片耳には赤いリボン。


……プレゼントか。


最近の若い子は、恥ずかしげもなくすごいな。


俺の若い頃は周りの目ばかり気にして、あんなこと出来なかった。


でも――。


もらう方は、きっと嬉しいんだろうな。


……一度くらい、やってみたかったよな。




その3『新幹線車内 30代ビジネスマン』


通路を歩いていた時だった。


視界の端に、妙なものが入る。


……うさぎ?


思わず二度見した。


窓側の席に、大きなうさぎのぬいぐるみが座っていた。


片耳には赤いリボン。


その隣には、何事もなくスマホを見ている男。


……いや、待て。


今、うさぎいたよな?


もう一度振り返る。


「……?」


座席に隠れてしまったのか、もう見えない。


多分、気のせいだ。

きっと、疲れてたんだな。


頭を振り、その場から立ち去った。




その4『タクシープール 60代タクシー運転手』


「お客さん、どうぞ」


ドアを開けながらルームミラーを確認すると、思わず固まってしまった。


……うさぎ?


背の高い男の人が、大きなうさぎのぬいぐるみを抱えて乗り込もうとしてる。


片耳には赤いリボン。


「トランク入れますか?」


そう聞くと、男の人は少し考えてから首を振った。


「いえ、プレゼントなんで」


……あぁ。

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