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瀬田の花粉症
「瀬田、目も鼻も真っ赤だぞ?大丈夫か?」
さっきから鼻を啜りながら、一生懸命に仕事してるんだけど。
多分、進みが悪いんだろうな。
ちょっと、画面を睨んでる感じになってる。
「大丈夫じゃない。ちょっとイラッとしてるから近づかないで」
そう言いながら、手が何かを探してる。
見つからないからなのか、今度はきょろきょろしだして…。
かわいいな〜。
「はい」
「うん?ありがとう…」
多分、というか、絶対、口に出すと怒られるだろうな。笑いを堪えながらティッシュボックスを渡してあげる。
鼻をかんでる瀬田もかわいい。
ニヤニヤが止まらない。
普段ならこの時点でツッコミが入るんだが…花粉症のせいでそこまで意識が及ばないのかもな。
「ほら、ゴミかして」
素直に頷いて渡してくれるけど…。
やっぱり無理だ。
「もう、目も鼻も真っ赤な瀬田、めっちゃかわいいな」
“ボスッ”
テーブルの下で鈍い音が響く。
瀬田を見ると、さっきより少し顔赤い?
あ〜。もう、ほんとかわいいわ。
このままずっと花粉、飛んでてくれないかな。




