001 プロローグ的なハーレム?
当作品における ▽ は、ハートマークだと思って下さい。
いきなり部屋に踏み込んで来た彼女は、ソレを見て一瞬顔をしかめたが…
すぐにアイドルの様な、にこやかな笑みに切り替えた。
俺の下でびくんびくんと、幸せそうに痙攣する小柄な女子が、その原因なのは間違いない。
「あらあらあら~? ずいぶんと激しくしちゃったみたいねぇ、上江くん?」
「羽根倉っ、おま…鍵かけといたはずだけど…?」
そんな俺の抗議にもどこ吹く風で、勝手に作ったのであろう合鍵を、チャラっと振って見せた。
というか振動がスゴいので、ベッドを蹴り続けるのは止めて欲しい。
「こらぁっ、上江ぉ! まぁたルカばっかひーきしてぇ!」
「鹿浜までいるのかよ!? つか早くドア閉めろって」
そんな女子2人が乱入してきたのは、俺がフィニッシュをキメた直後で…
いわゆるすべての動物のオスが、いちばん無防備であるその時だった。
「か…かずくぅん▽ もっとぉ ちょおだぁい▽」
「ちょ…流花っ、今それどころじゃ──羽根倉っ、いいかげん蹴るの止めろって」
激しい上下運動でもギシギシいわなかったパイプベッドが、羽根倉の蹴りでメッチャ揺れる。
というかまだ抜いてないから、先っちょが流花の奥にコンコンと…
「んっひ▽ 奥らめぇぇ▽」
「むぅ 思わぬアシストをしてしまったわ…てへ♪」
「かわいい!?」
だが相変わらず、蹴りは止めてくれないっぽい。
あとその笑顔も怖いから、そろそろ止めて欲しい。
「ってゆーか上江ぉ? いつまでハメっぱにしてんのよぉ!」
「お前らがそうやって取り囲んでるから、抜くに抜けないんだろーが」
そもそもお前らこの前…『彼氏の時は出したらすぐ抜かれた』『ありえなーい!』なんて…
わざと俺に聞こえるように、3人で猥談してただろ。
「というか上江くん? 流花は確かに愛らしいし、あなたの幼馴染でもあるわ」
こいつ…なにか語りだしたぞ?
「だからといって彼女の順番がやたらに多いのは、いかがなものかしらね?」
「だよねー、しかもダブルで恋人つなぎとかしてるし! ラブラブだよねー(怒)」
「あ…あひ▽ わたしとかずくん…らぶらぶでーす▽ えへへ♪」
両手を恋人つなぎで繋いだまま、器用にダブルピースをキメる流花。
まるで瞳にハートマークが浮かんで見えて…
正直かわいい▽
「くっ、悔しいけど…流花っ、やっぱり可愛いわっ▽」
「えへへ♪ ありがと、あきらちゃぁん」
「ズルいぃぃっ、上江っ? 次はあたしの番だからねっ」
いやいや鹿浜…羽根倉のカオ見てみろ?
アレはお前に先を譲ってあげようとか、まるで考えてないっぽいぞ?
「俺は別に、流花を贔屓とかしてないっての」
「えーっ、かずくんヒドいよぉっ、あひんっ▽」
ようやく止んだ羽根倉の蹴りにホっとしつつ、まだガチガチなソレを流花のナカからゆっくりと引き抜く。
抜かれる瞬間の刺激で、流花の腰がびくんと跳ねた。
「お…おっきい▽」
「やっぱヤッバぁ▽」
そして露骨に集まるふたりの視線。
それぞれ『おこ』だった表情が、あっという間にトロリと緩んだ。
ふたりともかわいい。
「流花が可愛いのは確かだけど? お前らだって滅茶苦茶可愛いじゃねーか」
「まぁ? それほどでもあるわね。んふふ♪」
「あはぁ☆ ワカってんじゃん、上江ぉ♪」
上機嫌でいそいそと、制服のボタンを外し始める羽根倉と鹿浜。
つかお前ら、ブラウスがシワになるからちゃんとハンガー使え。
あと流花、ゴム外してくれてありがとな?
って、中身吸うのかよ…
「だったら上江くん? むしろ感謝するべきじゃないかしら?」
「そーそー♪ 彼女でもないのにぃ、あたしらといつでもデキるんだしー♪」
「こくん▽ そーだよぉ? かずくぅん…だからもーいっかい♪」
そんな美少女3人に囲まれて、当然悪い気はしない。
だが俺はあくまでも…彼女たちの彼氏には、なり得ないんだ。
「お前らがもっと歳取って、イイ女になったら感謝するよ」
「うわ、上江くん最っ低」
「ホント! マジあえりえないわー」
「かずくん、そーゆーの女子にいっちゃダメだよぉ?」
「えー」
そう言いつつも、3人は俺のカラダのあちこちを撫で回す。
お前らセリフと行動が伴ってなくない?
「悪かったよ。3人ともタイプは違うけど、間違いなく最高レベルの可愛さだよ。…言わせんな恥ずかしい」
「んふふ♪ よく出来ました」
「あはぁ☆ 許したげる♪」
「えへへ♪ かずくんがかわいいって~」
ふにゃりとデレた笑みを浮かべて、幸せそうに俺に身を寄せる3人。
そんな美少女3人に、どうして俺が囲まれているのか?
そして俺らが、何故こんな関係になったかというと…
それは俺がまだ、この学校の1年生だった頃まで遡る。