彩奈ちゃんの頰が染まるのが好きなんだ
宜しければ、第一話から御読み下さい。御願い申し上げます!
愛太はなにも言い返す事も出来ないのだった。ただ、天井板に開いた細い穴から眼が離せなくなってしまって、無様にも窮屈な格好のまま、彩奈と見詰め合う形になっていたのである。 彩奈に犯行のまさにその現場を見つかってしまったのをつくづく後悔するばかりなのであった。 彩奈は問答無用とばかりに、静かな声で続けた。「ただし、もうひとつ条件があるのよ。あのね、わたしを恥ずかしがらせて満足させるまでは絶対にこの御部屋に入ってきちゃ駄目なの。あたしの身體に指一本触れては駄目なの。それやると多分、興醒めなのよ。それではあたしは満足させられない。あたしはこの状況、このままの状況で辱めを受けたいの。このシチュエーションにしか憧れられない気がしてならないの。ってか、第一、知らないヘンタイさん、あなたのことね、を御部屋に招き入れるなんて、怖くて耐える自信ないし。そこらへんは女心、ね。いいこと?条件、わかった?」 彼女はどうやら、まだほぼ子供みたいなものなのに、被虐の喜びを知っていて、その欲望に忠実でありたいと願っているようなのだ。 いわゆるどМだな。 愛太はそんな彼女の切実なる願いを叶えてあげよう、叶えなくてはならないらという気持ちに傾いていったのてまある。 「わ、わかったよ。や、やってみる。が、頑張って、み、みるよ。そ、それで許されるのなら・・・」 愛太はとうとう、誓いの言葉を穴から吹き込むように発したのであった。
有難う御座いました!