表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/1

前書き

 この物語を書いているうち、あまりにも多くの方の人生に影を落とす戦争の犠牲になっている方々を思わずにはおれませんでした。


 10年程前のことです。学徒動員されて広島で被爆されたご婦人と話をしたことがあります。

 彼女はずっと被爆したことをお子さん達にも黙っておられたようで、晩年に打ち明けそうです。幸い顕著な被爆の被害はご本人にもお子様方にも出なかったのです。

 今は亡き私の父も学徒動員され工場で働いていました。父は「半年戦争が続いていれば戦死していただろう。死んでいった従弟たちを思うとき、一生結婚しないと決めていた。」と話してくれたことがあります。そのころ中学生になった私は父に冷淡でした。今思うと、「お父さんがいたから君が生まれたんだよ。」と言いたかったのかもしれません。当然のことのように思っている私たちの命は偶然与えられたはかないものなのかもしれません。

 この物語を書きながら、SNSや報道で目の当たりにするウクライナの人々のこと、とりわけ亡くなられた人々のことを思わずにはいられませんでした。

 物語では戦争中の様子、原爆が落ちた当時の様子などの記述があります。筆者が祖父母、父母に聞いた話なども参考にしています。勉強不足と感じられる点も多いと思います。戦争を体験した方々はずっと当時のことを黙っておられたようです。年をとられて残しておくべきだと語って下さる方も多いです。我々は出来るだけ多くの方の思いを残すべきでしょう。

 私は自分達の生活圏の事だけを考えがちでした。広く目を配ると戦争は地球上のどこかでいつもおこっていることに気付いて愕然とするです。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ