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リーリンの花のように  作者: きみあきつき
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【バージの苦難4】

 帰りの馬車の御者にも試してもらい、評価も上々だった。

 行きで使用してもらった御者から話を聞いていたらしく、交渉もスムーズにいって助かった。


 後は馬車の座席への固定をより強固になるように改善して引き渡すだけだ。

 リクの野郎も今度こそ納得するだろう。


 店に来たリクに御者からの評価を話して、改善した点も説明した。今回は奴も納得したらしく、嬉しそうに購入していった。

 何故か俺の顔を見て引き攣ったような表情をしていたが、これだけ苦労させられたんだ、あいつと顔合わすとついつい厳しい顔になっちまうのも仕方ない事だと思う。

 これでやっと解放された!長い道のりだった。今日はちょっと贅沢していい酒で晩酌だ!!



 最悪だ・・・酒買いに出たら座席を試してもらった御者に取っ捕まって馬車の管理組合まで連れて行かれた。何かと思ったら組合長から座席を買い取りたいと言われたんだ。出来れはすべての馬車に取り付けたいから作れるだけ作ってくれだと!?ふざけんな!あほがっ!!

 まあ、そんなこと面と向かって言えるはずもなく、座席は客からの依頼品である事と商品化するには許可が必要な事を説明して何とか断ろうとしたが駄目だった。

 長距離移動する馬車の御者たちの負担が大きく、少しでも解消したいから何とか許可を貰って商品化してくれ、だそうだ。


 肩を落として組合から出て行く。折角いい酒買って祝い酒しようと思ってたのによ、気分はどん底だ。

 全ての馬車分ってバネ何個必要なんだよ!?俺独りでどうしろってんだよ!!泣きそうな気持になりながら家まで歩いて帰ると店先に居た親父が出迎えてくれた。いい酒買ってくるって言ったから待っていたんだろう。


 俺の顔見て驚いた顔して何があったか聞いてきた。

 俺が馬車組合での事を話したら、しばらく考え込んだ後バネ専用の従業員を雇おうと言ってきた。はっきり言ってあんなもん作りたい奴なんていないんじゃないかと言ったら、鍛冶見習の連中なら募集すれば来るかもしれんと言って商業ギルドで募集掛けてもらう事にした。

 それから知り合いの鍛冶師連中にも声を掛けると言ってくれた。すべての馬車分となるとかなりの大仕事だし、いい収入源になるはずだから話に乗ってくる奴もいるはずだと言っていたのでそっちは任せる事にした。


 俺はまた奴に会いに行かなければならない。あまりに憎たらしくて殴ってしまわないか心配だ。

お読みいただきありがとうございました。

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