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リーリンの花のように  作者: きみあきつき
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 帰りの移動時間を考えて切りの良い所で引き返す事にした。

 はっきり言って魔の大森林の規模から考えれば1/4も来ていないと思う。こんなんで調査になるのだろうか?


「リズさん、調査はこれで終わりでいいんですか?」

「ああ、2人で2泊3日ならこんなもんだぞ。もっと深くまで行くなら複数人必要だしね」

「そうですか?」

「ふふっ、思ったより楽で拍子抜けしたか?」

「まあ、そうですね」

「はっきり言って2人で入った割には結構な成果だぞ!本来ならもっと苦戦する。自分がランク以上に強いと自覚する事だな」

「はぁ・・」


 よく分からない?といった顔をしていたら面白そうに笑われた。


「それに、さらに奥に進むと巨人ゾーンに入るから2人じゃ無理だ」

「巨人ゾーンですか?」

「そうだ。今確認されているのは、ミノタウロスとサイクロプスだな」

「えっ!?そんなのいるんですか?」

「ああ」


 俺が魔の大森林の最奥から抜けてきた時は見なかったぞ?川沿いを移動してたから遭遇しなかっただけかな?森の中心部にはほとんど近づかなかったからなぁ。

 それにしても巨人ゾーンなんてのがあるんだな。ミノタウロスはあれだよな、よくゲームなんかに出てくる牛頭してる人型で武器持って襲ってくる奴。サイクロプスは1つ目の巨人だったかな?

 じゃあ、俺が倒れてた場所は恐竜ゾーンになるのかな?今考えてもあれな酷いよな!せめてもっと人里近くにして欲しかった。



 帰り道は特にこれと言った問題もなく、予定通り街に辿り着いた。


 ギルドに報告と売却を済ませて帰る事にした。

 リズさんの言っていた通りトレントの木材が高値で売れた。

 蜂蜜に関してはお土産として持って帰る事にした。もちろんリズさんもだ。俺の分も買い取ると言われたが、そんなに美味しいなら食べてみたいと断った。ちょっと睨まれた・・


 リズさんにお礼を言ってギルドで分かれ、宿に戻る事にした。


「ロイ、メルただいまー。お土産あるぞー!」

 部屋のドアを開けながら声を掛ける。

「お帰りなさい!」

「ただいまロイ!あれ?メルは?」

「孤児院に行ってるよ。友達と遊びたいんだって」

「ほー、ロイが居るのに孤児院に行くなんて思わなかったな」

「僕も・・」

 ロイが苦笑いしながら同意する。


 メルはロイが迎えに行ってくれると言うので、夕飯まで少し休む事にした。

 他の冒険者と依頼を受けるのはこれで2度目だけどやっぱり疲れるな。でも間近でAランク冒険者の動きを見られるなんていい経験だった。




お読みいただきありがとうございました。

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