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リーリンの花のように  作者: きみあきつき
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53 初の合同依頼

「リクってえのはお前か?」


 次の日の朝、北門ギルドに入ったらいきなり声を掛けられてビックリした!


「そうですけど?」

「1人でオーガ10体相手するって言ったそうだが間違いないか?」

「はい間違いないですけど、どちら様ですか?」

「俺は北門ギルドのギルド長だ。応援要請したらおかしな奴が来るって聞いてな、確かめに来たのさ!」

「そうですか・・」

 何か面倒臭そうな人だな。

「Dランクパーティー2つ付けるが、周囲の警戒がメインって事でいいんだな?」

「はい俺だけでは手に余るようだったら介入してください」

「分かった。お前らもいいな!」


 周りにいた冒険者を見渡しながら言い放つ。ここに居る人達が一緒に行く冒険者なのだろう。

 皆、胡散臭げなというか納得いってなさそうな顔で見てくる。

 粋がってる馬鹿な奴と思われてるんだろうな。仕方ないんだろうけど、風刃で一気に片づけたいんだよな。

 油断しすぎはいけないが、以前に10体相手した事もあるし大丈夫だと思うんだよな。攻撃方法も分かってるし。


 ギルドの用意した2台の馬車に乗り目的地に向かう。馬車で半日かかるそうだ。

 今回参加するパーティーは『赤犬の尻尾』と『竜の翼』と言うらしい。『赤犬の尻尾』が剣士が2人に弓使い、魔法使いの4人パーティーで、『竜の翼』は剣士に槍使い、弓使い、魔法使いが2人の5人パーティーだ。

 軽く挨拶したが、何か品定めされている気分だった。『赤犬の尻尾』リーダーがトッポ、『竜の翼』リーダーがルーガと言いともに剣士だ。他のメンバーは正直覚えられなかった。


 自分のせいとは言え馬車の中は居心地悪いというか何と言うか、会話もなく静まり返っている。仲間同士でたまに話しているがそれ位だ。

 休憩無しで進むため馬車の中で早めの昼食を済ます。

 今回は知らない人達と一緒なので、必要最低限の荷物はリュックに入れて持っている。収納ボックス持ちは珍しいらしいから変に目を付けられたくないしな。


 馬車の御者からそろそろ目的地だと声がかかった。

 降りる準備をして馬車が止まるのを待ち、順に降りて行く。


「よし、俺が仕切っていいか?」

『赤犬の尻尾』リーダーのトッポが声を上げる。

「一番年長だしいいんじゃない?」

「他の奴もいいか?」

 特に異論もなかったため頷く。


「じゃあ弓使い2人で先行してくれ。オーガを見つけたらリクに任せて俺達は周囲の警戒にあたる。それでいいな?」

 俺の方を見ながら言ってくるので返事をしておく。


お読みいただきありがとうございました。

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