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リーリンの花のように  作者: きみあきつき
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 冒険者ギルドに入って、やって来た事を報告しようと受付に向かって歩いていて気が付いた。俺Sランクになったんだよな。あのド派手なギルドカードを見せなきゃいけないのか・・・一目で丸分かりのあれを出すのかー。

 すっごく嫌だ!だからと言ってAランクのカードはギルドに返却しちゃったしな、仕方ないか。

 溜息をつきつつ受付嬢さんにギルドカードを差し出す。俺が懐から出した段階から受付嬢さんの視線がカードにくぎ付けになっている。金ぴかの上に宝石で彩られているキラキラカードだからね。俺が受付嬢さんの目の前でカードを振っても微動だにしない位固まっている。

 さて、どうしようかと思っている所へ他の職員さんがやって来て手続してくれた。暫くここに居ますって報告だけなんだけどね。

 俺が手続きを終えて帰る頃になってようやく受付嬢さんが再起動していたな。

 Sランクって言うのは凄い威力?があるものなんだな。


 宿に向かう途中、芋団子のお店を見つけたので買っていく事にした。蜜を煮詰めたタレが美味しいんだよねー!皆の分もちゃんと買っていくよ!

 1本だけ取り出してかじりながら宿まで歩いて行く。遠くの山肌を見ながらあのドワーフ達は元気にしてるだろうかと思いだす。

 折角疲れを取りに温泉に来たというのに、岩ワームからの救出騒動があったり土堀の指名依頼が来たりと働いた思い出が多いな。

 今回は何事もないといいけどね!


 宿に着くとマイルズさんが待っていてくれて、部屋まで案内してくれた。いや、それは宿の従業員さんのする事では?いいですけどね。

 今回の部屋割りは俺とリズさんメル、サラ、ダイの大部屋1つ、マイルズさんとマトさんで1部屋、ロイとリザロで1部屋になるかな?

 リザロが1人がいいと言ったらまた変える予定でいる。


 部屋に入ると誰もいなかった。どうやらさっそく温泉に入りに行ったようだな。まだ夕食には十分時間があるし、俺も入りに行って来よう!

 久しぶりの温泉だー!!やっぱり家のお風呂とは違うよな。

 肩まで浸かって全身の力を抜く。一度は肩まで浸かりたいのだ。胸が圧迫されるからすぐに出すけどさ。

 メルのアロマもいいけど、温泉はいいものだ。


 夕食にはコカトリスの肉が出た!?さすが高級宿!!

 交易都市ラードンで金貨数十枚で売られていた肉がここで出てくるとは思わなかったな。コカトリス肉のガーリックステーキ、とっても美味しかったです!

 それにサラダに乗っている魚の切り身、これって大鯰だよ?前回王宮に贈った分は王族の胃袋に入ったと思ってたけど、オークションに出したのかな?ここに出てるって事はそうだよな?

 大鯰って名前で王族に拒否されちゃったのかな。実際食べてみると臭みも無くてそれなりに美味しいと思う。


 この宿は貴族達も訪れるそうだし、高級食材を手に入れる伝手も持っているんだろうな。でなければ王都から遠いこんな所で出て来る食材じゃないもんな。

 冒険者達が進出して普通に市場に流れるにはまだまだ時間がかかるものだもの。

お読みいただきありがとうございました。

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