48 交易都市ラードン
乗合馬車に揺られること3週間。やっと目的地に着きそうだ!
途中に小規模な宿場町が数か所あったが、ほとんど野宿だった。
まあそれはいいんだけど、腰と尻が痛い。馬車の座席にはクッションとかがなくて板張りのままだ。ずーっと座り続けるのはかなりキツイ・・横になる事も出来ずどうにもならなかった。
よくみんな座ってられるよな!ロイとメルも特に気にしてないみたいだし。
俺には無理だ。あと少し、解放されるのが待ち遠しい!
「リク兄すごい人だよ!」
ラードンの街に近づくにつれ街中に入る人々の列が見えてきた。
「凄いな!これは時間かかりそうだな・・」
馬車が列の最後尾についたが、門まで500mはありそうだ。
「入口はここしかないのかな?」
「いやいや、ラードンには東西南北4つの門があるんだよ」
呟いた言葉に一緒に馬車に乗っていたおじさんが答えてくれた。
「そうなんですか?4つも門があってこの人出なんですか!?」
「そうさ、ここ以外の門も同じくらい並んでるはずさ。あちこちから商品を売りたい者、買いたい者達が集まってくるからね。何たってクルスルス国の中心にある交易都市だからね!」
「なるほどー」
「街に入ったら高い所から街全体を眺めてみるといいよ。凄いから!」
「何かあるんですか?」
「この街は面白くてね丸型なんだよ!4つの門から続く道の中央に円形の広場があってね、馬車が方向転換する時にぐるっと回るのさ。その広場を中心に細い道なんかも緩やかに円を描いて繋がっているのさ」
「なるほど、街の形が丸型でそれに合わせて道も円を描いているんですね」
「そう、そうなんだよ!初めてラードンの街に来た時、高い所から見て感動したものさ」
「そうなんですね、街に入ったら見てみます!」
つまりドーナツ型って事か。これだけ馬車が行き来してると曲がる時に直角よりは丸型の方がスムーズにいくのかもしれないな。
2時間近く並んでやっと街に入る事が出来た。
街中もすごい人出だ!道幅も馬車が4台並んで走れるくらいあり、お店や屋台が連なっている。あちこちから売り子の声やお客とのやり取りが聞こえてきて、賑やかと言うよりは騒がしい!!
お読みいただきありがとうございました。




