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リーリンの花のように  作者: きみあきつき
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「リクさん、今お時間ありますか?」

「モリーさん、どうかしましたか?」


 資料室から帰る途中で、受付のモリーさんに声を掛けられた。

「ちょっとお願いがありまして。リクさん、お肉余ってませんか?」

「肉ですか?」

「はい、種類は何でもいいんです。いつもより商人が買い付けた量が多かったらしく、不足気味なんです」

「なるほど」

「雪解けにはまだ早いですし、依頼は出しているのですが受けてくれる冒険者の方が少なくて・・リクさんは収納ボックス持ちですから、もしかしてと思いまして」

「そう言う事でしたら少し提供しますよ」

「本当ですか!ありがとうございます。買取価格に少し色付けますね!」


 モリーさんにも色々お世話になっているしな、困っている時はお互い様だ。

 余っているのはっ、と・・大猪と一角兎が残っていたので提供する事にした。よく考えると泊りで依頼に出ることはないし、夕食も『熊のねどこ』で食べるからそんなに必要ないんだよな。全部とはいかないが多めに出そう。大猪1体分に一角兎10体分だ。一角兎肉はメルの好物だから多めに取っていたのだ。サンタコスの時乱獲したしな・・


「これで足りますか?」

「こんなにいいんですか!?助かります!」

「今の所、収納ボックスの肥やしになっているだけなのでいいですよ」

「ありがとうございます。金貨5枚出します!」

「それ高すぎませんか!?」

「そんな事無いです。今の季節ですとこのくらい付けますよ」


 いい臨時収入になったな!ロイとメルにお菓子でも買って帰ろう。

 モリーさんに見送られながらギルドを出る。よほど嬉しかったらしい。

 資料室でいい情報も手に入ったし、臨時収入も手に入れていい1日だ!


「ん?おーい、ロイ今帰りか?」

「リク兄、うんこれからドスさんの所に行こうと思って」

「ドスさんの所?」

「うん、剣の手入れしてもらうんだ」

「ああ、なるほどな。気を付けて行って来いよ、ドスさんに宜しくな!」

「わかったー」


 ロイと別れて、お菓子を買って帰る事にした。


 余談だが、街を歩いてると時々サンタコスを着ている人を見かけるようになった。何故か青だったり緑だったりカラフルだ!まあ、それはそれで楽しんでくれればいいかな。



お読みいただきありがとうございました。

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