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リーリンの花のように  作者: きみあきつき
31/896

31 パーティー名

 値引いてもらった分余裕が出来たから今日のお昼は奮発した。屋台じゃなくて食堂だ。大熊肉のステーキにパン、コーンスープ。どれも美味しかった。


 その後、メル用お菓子を買いに行った。

 絵本が売っていないかと探してみたが、なかなかの値段だった。1冊銀貨10枚かー、宿代より高い。取りあえず1冊だけ買うことにした。メルにはまだちょっと早いかもしれないが、暇を持て余すよりはいいだろう。イジーさんが読み聞かせてくれるはずだ!

 この世界では活版印刷がまだ無いのかもしれない。紙自体は使われているようだから、1冊ずつ書写しているのかもな。その分お高くなるわけだが・・


 まだ通ったことがない道に入ってみたり、便利な魔道具がないか探してみたりしながら街を散策した。メルは終始ご機嫌だ。新しいブーツにマントがよほど嬉しいらしく、ぴょんぴょん飛び跳ねている。メルほどでもないがロイも機嫌が良い。これだけ喜んでもらえると作った甲斐があるってものだ。街行く人達もメルの様子を微笑ましそうに見ていく。

 うんうん、うちの子達、本当に可愛い!


 部屋に戻って、パーティー名を思い付いたことを話す。

「ロイ、パーティー名だけど『タイガークロー』なんてどうかな?」

「どういう意味?」

「タイガーが虎でクローが爪って意味だな」

 ロイの大虎スタイルを見て思い付いたのだ!キャットだとそのままだし、格好いいより可愛いになっちゃうからな。

「へ~、それってリク兄の故郷の言葉?」

「まあ似たようなものだな」

「そっかー。うん、何か格好良さそうだしいいよ!」

「じゃあ、明日ギルドで登録しよう」

 気に入ってくれて良かった。名前を考えるって難しいな。


「にちゃ、えほんよんでー」

「いいよ、貸して」

「ロイは字が読めるんだな!」

「うん、お父さんとお母さんが将来必要になるかもしれないからって教えてくれたんだ!」

「そっか、良いお父さんとお母さんだな」


 2人仲良く絵本を見ている姿を見ると、ご両親に恥じない様にと言うかちゃんと育てていかなきゃいけないなって気持ちになるな。

 あんまり育ててるって感覚は無いんだけどね・・ロイがしっかりしてるから助かってる部分がたくさんある。

 このままいつまでも3人でいられたらいいのに・・








お読みいただきありがとうございました。

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