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リーリンの花のように  作者: きみあきつき
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27 初依頼

 翌朝、メルに見送られながら宿を出る。メルは朝から元気いっぱいだ!ちょっと心配だったが杞憂に終わって良かった。

 ギルドに行く途中、屋台でお昼を買っておく。冒険者に合わせて早朝から店を開けてる所が多い。


 ギルドの中は依頼を探す冒険者達で混雑していた。

 隙間を縫って何とか壁側に移動する。受けられるのは、FとEランクの依頼だ。一番端の方にあった。

「ロイ、森狼10体討伐でいいか?・・ロイ?」

 返事がないので辺りを見渡してみたら、一枚の張り紙を見ていた。


 ん?剣術教室のお知らせ?もしかしてこれを受けたいのかな?

「ロイ、これ受けてみるか?」

「えっ!?いいの?」

 俺が居るのに気づかなかったのか、驚いたように振り返って聞いてくる。

「構わないぞ。一緒に受付しよう」

「ありがとう!」

 嬉しそうにお礼を言ってくる。可愛いなーもう!


 依頼書を剝がして受付に持っていく。

「すいません、これお願いします」

「はい、では冒険者カードをお出しください。お二人でお受けになるならパーティー登録なさいますか?」

「そうですね。それでお願いします。あと、ロイだけ剣術教室に参加したいんですけど」

「かしこまりました。剣術教室は毎月光の日に朝から開催されます。明日ですね。参加料は無料ですし、自由参加ですので当日ギルド裏にある広場にお越し下さい」

「無料なんですか?」

「はい、少しでも冒険者の方の生存率を上げて頂くためですから。結果的にギルドの利益にもなりますしね!」

 なるほどねー。簡単に死なれちゃ困るし、確かに大事な事だな。

「パーティー名はお決まりですか?」

「いえ、決まってないです。後でもいいですか?」

「はい、では決まりましたらお知らせください。カードをお返しします。お気を付けて」

「ありがとうございます。行ってきます」


 受付のお姉さんは、冒険者登録した時と同じ人だった。モリーさんと言う、緩くウエーブがかかった栗毛色の髪とたれ目の女性だ。


 この世界のひと月は30日で、1年は360日だ。曜日は風・火・水・土・光・月で巡っている。最初の5つは魔法に因んでいるそうだが、最後の月は特に由来はないそうだ。光魔法は主に教会の人達が使い、治癒・浄化が得意だそうだ。

 俺の回復魔法との違いは分からない。そもそも俺が持ってるスキルがこっちの人達と共通なのかも分からないしな。あまり知られないように気を付けよう。






お読みいただきありがとうございました。

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