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リーリンの花のように  作者: きみあきつき
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 食堂に入って、空いてる席を探して座る。結構混んでるな。宿客以外にも食事に来ているのかもな。酒を飲んでる人も多くかなり騒がしい。


「いらっしゃい!泊りのお客さんだね。すぐ用意するから待っててね」

 赤髪をおさげにした女の子が声をかけきて、すぐに厨房の方に向かっていく。

「今日は一角兎の煮込みシチューだよ」

「ありがとう。さあ、食べよう」

「「いただきまーす」」

 ロイとメルが早速齧り付く。シチューの他にパンとサラダが付いている。

 俺もシチューを掬って食べてみる。美味いな!肉もよく煮込んであり、ほろほろ崩れる。思ってたよりお腹が空いていたらしく、あっと言う間に食べ終わり2人が食べ終わるのを待つ。


 それにしても、この世界の人達はカラフルだな。食堂の中を見渡してみると、赤・青・緑など様々な目と髪の色だ。イジーさんは赤茶の目と髪だし、さっきの女の子は赤髪に茶目だ。逆に俺の方が目立つな。普通の黒寄りの焦げ茶髪に目なんだが・・

 それに聞いてた通り獣人も多い。これまでに熊人・狼人・兎人・犬人・狐人を見かけた。うさ耳とか狐のふさふさ尻尾とかすごく触りたい!

 もちろん2人の猫耳と尻尾は最高だが、それはそれ別腹だ!

 そんな事を考えてたら口元が緩んでいたらしく、ロイが胡乱げな目で見てくる。

「食べ終わったなら出ようか!風呂行こう!」

 若干早口になりながら声をかける。決して誤魔化したわけではない。


 受付のイジーさんに声をかけて、タオルと風呂場の鍵をもらう。裏庭に移動すると、掘立小屋みたいなのがあった。此処かな?

 中を覗くと、脱衣室のような場所の奥に木製の湯舟が見えた。お湯は魔道具で出るようだ。蛇口の所に魔石を埋め込んだ箱が付いている。


 ふぃ~、極楽極楽。久しぶりのお風呂は今までの疲れを癒してくれる。ロイとメルはお風呂に入るのが初めてらしく、手でお湯をバシャバシャして遊んでいる。

 ちゃんと身体は洗ってから入ってるぞ!2人の事も洗ってあげようとしたが、軽く拒否された・・・疚しい気持ちなんてちょっとしかないのにな・・


 心行くまでお風呂を堪能して部屋に戻る。

 ロイとメルは部屋に戻るなり寝てしまった。ここまで色々あったから疲れが出たのだろう。1つのベットで2人仲良く眠っている。

 可愛いな~。



お読みいただきありがとうございました。

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