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リーリンの花のように  作者: きみあきつき
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 名前、年齢を書いてあとは使用武器か・・ロイは剣だな。

 俺は今のところ武器を使わないし、魔法でいいだろう。

 ロイに一応確認してもらってから、受付のお姉さんに渡す。

「はい、問題ありませんね。では少々お待ちください」

 お姉さんは、記入用紙を持って、奥の扉に入って行く。


 暫くして戻って来たお姉さんに、紐に通された銅製のカードを渡された。

「こちらがギルドカードになります。ご確認ください」

 渡されたカードには、名前と年齢、ランクが書かれていた。特にスキルとかは表示されないようだ。聞かれなかったしな。

「お間違えなければ、このままギルドに関する説明をさせていただきます」

「はい、お願いします」

「まず、ギルドカードですが無くすと再発行手数料が銀貨5枚かかります。ランクにより受けられる依頼が変わってきますのでご了承ください。1つ上のランクまで受ける事が出来ます。壁にランクごとに依頼書が貼ってありますので、依頼を受ける場合は剥して受付までお持ちください。理由もなく依頼を半年以上受けなかったり、何度も失敗した場合には降格されます」

「次にギルドランクですが、初心者がF、その後E・D・C・B・Aと上がっていきます。そして最高位がSランクとなります。Cランク以上からは進級試験を受けて頂きます。また、冒険者同士の争いはご法度です。酷い場合には冒険者ギルドを追放される事もありますのでお気を付けください。ご質問はございますか?」

「いえ、大丈夫です。素材を売りたいのですが?」

「はい、依頼完了報告と素材買取は一番奥の受付になります」

「ありがとうございました」

 お礼を言って、案内された右奥の受付に向かう。


「すいません、買取お願いします」

「はいよ、ここに出してくれ」

 買取の受付はおっさんだった。だから何だという話だが特に意味はない。

 収納ボックスからまずは、ロイから預かった素材と街に来るまでに倒した魔物の素材を出していく。森狼(灰緑毛で群れで襲ってくる)と一角兎(角が生えた白兎)が大半だ。

 ゴブリン(緑色の小さい人型魔物)も倒したが、たまに小さな魔石をドロップする以外は、持ってたこん棒やボロボロの剣しか手に入らなかった。だがゴブリンは繁殖力が高くどんどん増えていくから見つけたら狩るのだ、とロイから教えてもらった。

 あと肉類だが、ロイとメル曰く森狼の肉は不味いと言う事ですべて売る。一角兎はメルの好物なのですべて取って置く事とする。


「お前・・収納ボックス持ちか!?」

 眼を見開いておっさんが聞いてくる。もしかして珍しいのだろうか?気にしていなかったが、見せたのは失敗だったかな?でもこれからずっと隠すわけにはいかないからな・・・

「そうですけど?」

「いや、収納ボックス持ちは珍しいからな。すまんな、査定するからちょっと待ってくれよ・・」

 やっぱりか!まあ仕方ない。

 ちょっと多かったみたいで時間がかかりそうだ。メルはすでにお眠でロイにおぶられている。

「ロイ、大丈夫か?椅子に座って待ってるか?」

「平気だよ!」

「そっか、もう少し我慢してくれ」




お読みいただきありがとうございました。

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