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メルが孤児院へ、ロイが鍛錬に出掛けた事を確認し部屋の鍵をかけた。
誰にも見られていない事を確認し、俺は自分の影に呼び掛けて2体のホムンクルスを呼び出した。それぞれ頭を一撫でして、布で作った小さなボールを軽く投げる。すると2体は競い合うようにボールを追いかけて行く。ボール遊びという名の運動だな!
熊はそれほど変わってないが、グリフォンは少しだけ浮くようになった!羽を必死で動かしちょびっと浮いては落下、ちょびっと浮いては落下を繰り返している。本当に可愛い!!
名前も付けた。グリフォンがクウ、熊がレツだ!漢字にすると「空」と「烈」だな。色々悩んだが呼びやすさを重視した。後は単純に空を飛ぶからってのと、初めて俺に死の恐怖を感じさせた苛烈な攻撃から取った。
ふと下を見ると、俺の足元にクウが両手でボールを持って来ていた。今回も競争の勝者はクウのようだ。やっぱり大きさが二回り違うのが大きいな。
俺はボールを受け取りもう1度投げてあげる。すると2体はまたもトタトタとボールを追いかけて行った。これを何度も繰り返す。ここ最近の俺の日課だ。
成長したらメルにレツを、ロイにクウを護衛として付けるつもりだ。能力で言えばグリフォンの方が断然上な事を考えると、やはり魔の大森林に入る事の多いロイにクウを付けてやりたいからね。
あとひと月もすれば雪解けも進み冒険者稼業が始まる。それまではこうしてクウとレツが少しでも成長できるように手助けしてあげる予定だ。決して鍛錬に参加するのが嫌なわけではない!
ここ最近朝起きると疲れている事が多いのだ。特に何もしていないのに。思い当たる事と言えばクウとレツに魔力を吸い取られている事くらいだろうか?
魔法をバンバン打ってもあまり疲れたりしない俺を疲れさせるとは!?一体どれだけ吸い取られているのだろうか?確かにササリさんから受け取った時より少しは大きくなったような気がするが、吸い取られている魔力量に比べればそれほど成長してないような?どうなっているのかね?
とはいえ毎回逃げられるはずもなく、宿まで迎えに来たリズさんに引きずられて鍛錬に強制参加させられ、朝から晩まで扱きあげられた。
メルの迎えを言い訳に抜けようと思ったんだが、先手を取られてロイが迎えに行く事が決まっていると言い切られてしまった!
どうやらロイとリズさんの間で動こうとしない俺に対する対策が話し合われていたようだ。
ロイ、俺の事にまで気が回るようになって!成長が嬉しくもあるがそこは放置して欲しかった。
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