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リーリンの花のように  作者: きみあきつき
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167 商業ギルド長

「あっ!?リクさん!!」

「こんにちはー、おやか・・」

「親方―!リクさんが来ました!!親方―・・・」


 えぇっ?何なの?俺が最後まで話す前に店にいた店員さんが奥にすっ飛んで行ったんですけど?

 ドス、ドス、ドス、ドス・・・・奥から走ってくる足音が聞こえる。


「リク―!?お前やっと帰ってきやがったか!!」

「えっと、何かあったんですか?」

「いいから行くぞ!」

「どこにです?お土産渡しに来ただけなんですけど?」

「土産は有り難く貰っとくが今はそれどころじゃねえんだ!」

「親方、先に使いを出しておきましょう!急いで行って誰も居なかったら困りますし!」

「おおっ!それもそうだな!頼む」

「はい!」


 何なんだ?話が全く見えないんだが?

 親方は落ち着いたのか椅子に座ってお茶を頼んでいた。俺も向かいに座り、お土産の芋団子を渡すことにした。芋団子50本だ!これだけあれば足りるはずだ。

 向かいで芋団子に齧り付いている親方にどこに行くのか聞いてみた。


「商業ギルドに決まってんだろ!」

「決まってるんだろって言われても・・・何しに?」

「お前が旅行に行く前に作ってったおもちゃの登録だ」

「ああ、オセロですか!」


 ようやく合点がいった!だがあれの遊び方は親方には教えていなかったはずだが?他にもいろいろやる事があり過ぎて、大して説明もせずに図案通りに作ってもらったはずだ。色付けもあったしね。


 親方が芋団子を食べ終わるのを待って出掛ける事にした。


 商業ギルドに入るなり職員が寄って来て奥の会議室に通された。前回通された部屋と違い、今回は円卓の机に椅子が置いてあるだけの部屋だった。そして中には10人位の人達が椅子に座って待っていた。誰ですかね?

 俺達が中に入ると全員が立ち上がり、一番奥に居た深緑髪に金目の50代位の男性が話し出した。


「初めまして商業ギルド長のアラールです。今日はわざわざお越しいただきありがとうございます」


 何と!?中に居た人達はギルド長をはじめ商業ギルドの幹部達だった!

 え?何か大事になっていません?親方もまさかギルド長が来ているとは思わなかったのか俺の隣で固まっている。


「初めましてリクと言います」

「どうぞお掛け下さい」

「ありがとうございます」


 勧められた席に俺と親方が座るのを待ってお茶とお菓子が出された。

 この絶妙なタイミング!さすが商人達を束ねる組織なだけあるよね!


 ギルド長以外の幹部の方々も自己紹介してくれたのだが、残念ながら覚えられなかった。

 そして自己紹介が終わった所で何やら箱が運ばれてきた。

お読みいただきありがとうございました。

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