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リーリンの花のように  作者: きみあきつき
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 げふっ!?吹っ飛ばされて意識が飛びそうだ。息が上手く吸えない、多分肋骨何本か折れてる。早くっ!ヒール!ハイヒール!

 はぁはぁ、転びそうになりながら走り出す。急げ近くに花はないか!

 ねーよ、くそっ!?

 今まで上手くいってたから完全に油断してたよ!花が見つからない以上何とかあいつを倒さないと!

 バキバキバキッ、木をなぎ倒しながら突進してくる。どんだけ力強いんだよ!意外と足が速いから土槍で下から串刺しはタイミングが厳しい・・

 太くした風刃で行こう。木の陰に身を隠して奴が現れるのを待つ。

 今だ!風刃!!

 ガァァールラ・・・奴が立ち上がったところに風刃が胴体に斜めに入った。

 ドシンッ!!後ろに倒れた奴に恐る恐る近づく。やったか?足がビクビクしてるが立ち上がる様子はない。急いで土槍で止めを刺す。

 はぁはぁ、あーもう怖かったよぅ・・

 ドロップ品を回収して急いでここを離れよう。


 川近くまで戻り見つけた花に道花する。ふぃ~思い返すだけで身体が震えそうだ。今本体ないけど・・こっちに来て初めて死を意識した。恐竜の時は自分が対象じゃなかったしな。


 何故こんなことになったかというと、いつものように根を伝って移動中果物を見つけて収穫していたのだ。モコという桃と林檎を足して二で割ったような甘酸っぱい果物だ。美味しいから夢中になってもいでたら頭上から森猿に襲撃を受けたのだ。こいつら群れで襲ってくるから厄介だ。花を探しながら逃げてたら方向を見失って森の中に入ってしまい奴と遭遇した。


 真っ赤な目と視線が合った瞬間、身体が硬直してしまいそのまま突進を受けて吹っ飛ばされたのだ。多分3~5mくらい飛ばされた。途中木にぶつかったりしたから傷だらけ、服もボロボロだ。

 奴の名前は狂大熊。赤目と赤黒い毛が特徴の大熊の変異種らしい。


 ちなみに大熊は黒目黒毛だ。遭遇したが、逃げたので強さは分からない。

 森猿は手足の長い、焦げ茶色の猿だが群れで襲ってくるので嫌だ。


 今日はもう駄目だ。さっさと土かまくら作って休もう。


お読みいただきありがとうございました。

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