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あの後、メイドさんから小説の事を聞いたところによると
悪役令嬢はバッドエンドを回避すべく目立たないように伊達メガネをして休み時間は図書室で読書......といった陰の者になって空気になる。
ただ、小説に転生しているのは悪役令嬢だけで無くヒロインであるネイ・ドラゥオーシュも転生者で自分は王子達から好かれ、愛されていると思い悪役令嬢に突っかかって行く。
そんなヒロインよりも物静かな悪役令嬢を気に入る王子達は悪役令嬢を気にかける⇒悪役令嬢は目立ちたくない⇒逃げる⇒追いかけられる
みたいな感じ。
そしてヒロインが大暴走して悪役令嬢にやられたと刃物で腕を切る物の誰もヒロインを信じず、断罪⇒国外追放
悪役令嬢に王子が告白してイチャイチャタイムに入り、そこで読むのを辞めたそう。
よくある定番ですね。
そして私はヒロイン
「普通に私は目立たないようにすればいい感じかな?」
「えぇ、特待生維持にも勉学に励まれてはいかがでしょう」
確かに.....特待生じゃ無かったら無理だもんねー
「メイドさんは私が学園に行ったらどうするんですか?」
「私も学園に行きます」
「メイドも同行していい学園なの?それなら心強い」
「いえ、私も学園に通います」
「はい?でも、貴族以外は学園に入れないのでは?」
「私、これでも伯爵令嬢です」
「え!?なんでメイドさんやってるんすか?!」
「どうしようもないヒロインを救いたいと思ったのです」
「もしかして趣味、歪んでます?」
「さあ?とにかく、私はネイお嬢様と一緒の年度に学園に入りますので覚えておいて下さい。私は伯爵家に帰って準備がありますので」
「え!?ちょ待って!」
「私はアントワーヌ・アーキュテです。覚えておいて下さい」
「言い難い.....」
足速っ、てか私の事置いていったし
酷くね?アントワーヌさん