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「くっそーーーー!!足痛てぇぇ!!!」
なにこの体!?貧弱過ぎない!?100メートルで死ぬ。息上がった。足の感覚無くなって来た。
一応、前世では元陸上部だったのでこれはヤバいと思う。今の私は文化部の科学部でパソコンずっとやってる奴レベル。要するに雑魚。
どうするんだ.......これ
「お嬢ーーー様!!!」
あのメイドさん足早いなぁ。短距離の人?私、走り幅跳びの人〜!
「お嬢様!?大丈夫ですか?足は?怪我してないですか?」
「足痛い。木から落ちた」
正確にはジャンプで落ちた。そして着地失敗
「お嬢様は普段、木から登って降りれずに泣き始めるのですが今日はどうなさったのですか?」
え?猫みたいな子なの??
「あーー.........私は何歳?」
「13歳です。大丈夫ですか?記憶喪失ですか?」
「そう、多分」
私にはチート能力的なのは無いのか分からないけど、転生者と自覚する前の記憶が全部無い。てか、このメイドさん可愛い。
「そうですか。分かりました」
「は?分かりました?」
「えぇ、大丈夫です。説明しますから。
貴方はこの広い家の一人娘です。名前はネイ・ドラゥオーシュ。年齢は13歳で男爵令嬢です」
「へ?男爵令嬢?公爵令嬢じゃなくて?!」
「はい」
「私は男爵令嬢?」
「はい」
「だ.....男爵令嬢!?え、ヒロイン側!?ヤバいじゃん、14歳とかで学園に特待生で入って来るやつじゃん。どうすんの!?」
「さぁ.......」
「どうすんの!?」
「さぁ........」
「私、国外追放?それとも悪役令嬢に虐められるの?」
「さぁ.........」
「え、てか。メイドさん」
「はい」
「何で記憶喪失の9歳を心配そないんですか?それと、淡々とし過ぎでは?!」
「実は私も転生者ですので。私はお嬢様よりも早く転生者と自覚したのでメイドとなりお嬢様を支えるつもりでしたが........お嬢様も転生者ならば話は早いです。この世界は【悪役令嬢に転生しちゃったけど......ヒロインが悪役令嬢過ぎて私はモブなのでしょうか?】です」
「マジ?どうしよう。更新遅くて読むの辞めた小説じゃん!」
「分かります〜!あの作者様、更新遅くて待ちくたびれますよねぇ〜!」
「だよね!でも、すっごい面白いんだけどねー」
「そうそう。社会人でお忙しいのでしょうけど.......読む側としては困りますよね」
「お前、分かってるな」
「貴方も中々」
「てか、メイドさんは全部呼んだの?」
「.........全100話中、50話まで読みました」
「あー.......私は最10話で死んでしまいました〜」
「50話ぐらいで悪役令嬢と王子のイチャイチャタイムに入って......飽きました」
「わかる!ジレジレのヒロイン大暴走が見たい勢としてはねー」
「ですので、私は途中までしか分かりません」
「うわー.......魔物イベントとかなんも分かんないじゃん。辛っ」
「それと、今は学園入学の2ヶ月前です」
「は?2ヶ月前?え、止めて!」
「ただのメイドにそんな権限ありませんよ」
確かに.......