団長が言うレベルとは?
朝目が覚め窓の下見ると宿屋婦人の夫が花壇で何かをやっている
婦人はもういい加減にして何も生えてこないんだからと怒っている
俺は今日も仕事へ警護団へ向かうのであった。
俺が警護団に勤務するようになったのは宿屋婦人の推薦があったからだ
宿屋婦人「あんたの腕なら町を守る警護団になれるよ」
「それに何時までもかくまってコソコソこの宿を出入りするわけにはいかないだろう」と上手く言いくるめられた。
警護団団長がシュウおはようと呼びかける
シュウは団長おはようございますと返事をする
俺は今日も特訓をお願いしますと元気よく挨拶をするのだった。
団長の名前はレオンハルト、元とある国の騎士団だそうだ。
レオンハルト団長は「今日はレベルについて教える」
シュウ、お前が警護団に入ってフレンド登録してステータスを見させてもらったがはっきり言ってお前は弱すぎる。
シュウはそれを聞いてムキになり俺が弱いだとと大声を上げる
レオンハルト団長はよしこうしよう俺と勝負して色々解説してやる
シュウは「団長、俺は勇者と魔王を殺した男だぜ そんなこと言って死なないようにな」
レオンハルト団長は「知っているよ はったりはいいからこい!!」
シュウはどくばりを抜き団長に刺す
団長に刺さらず針は弾かれた。
アーマーディフェンス、軽装備やアサシンの武器、飛び道具を無効化する戦士特有のスキルだ。
シュウはそんなのは関係ない俺には死の属性があるからな
見栄を張っても死ぬだけだぞレオンハルト団長
しかし団長には効果はなかった。
シュウは戸惑いどうしてという顔をする
レオンハルト団長は解説を始める
まずこの世界のレベルについて語る。個人レベルは存在しない
そしてジョブレベルとアイテムレベルが存在する
お前はアサシンレベル10、村人レベル3、アイテム士レベル6といったところだ。ジョブが解放されるのはお前の日頃の行いパラメーターで決まる。
俺は筋肉ばかり鍛えていたから戦士というジョブを解放できた。
ジョブはこの世界を作った神様が与えてくださる
ジョブを作ることは神様以外には無理なんだ
次にアイテムレベルだが武具、アイテムにはスキルが付与されている
武器を鍛えれば鍛えるほどそのスキルは解放されていき必殺技を覚えていくんだ。
最後にどうして死属性のあるお前のどくばりが効かないかだが、俺の戦士レベル30だからじゃない
シュウステータス画面を開いてどくばりを見ろ!!
おまえのどくばりは効力を失いタダの針になっている
シュウは驚き 何で?今までそんなことがなかったのに?
団長は、そのどくばりの手入れを怠ったからだ。
シュウはそうか、山に篭っていたときは毒草を吸収させていたからな
山が枯れ宿に住むようになってから一度も手入れをしていない
それでタダの針になってしまったのか、時間効力というシステムがあったんだ
団長はわかったようだな
お前のパラメーター、アサシンでは戦士である俺には絶対に勝てない
あともうひとつ追加だが、シュウお前宿屋婦人と亭主とフレンド登録したな
ステータス画面でみることができるぞ
亭主はタダの村人レベル1のようだが、村人は育てれば農業スキルを開花できる
育っておけばなんかの役に立つだろう
山は夏になればまた元に戻る。シュウ、怠けてるお前は弱すぎる
自分のジョブ村人を鍛えるもよし、亭主を育てるもいいがまずはどくばりの効力を取り戻すことに専念しろ
俺は夏まで待って植物の苗を手に入れるまで我慢し、宿屋の亭主を育てることにした。苗を渡すと農業スキルが解放され俺は採取スキル、亭主は栽培を覚える。これでどくばりの効力、死の属性が使えるように元に戻る
でもよく考えたら団長のアーマーディフェンスはアサシンの攻撃が効かない
それって天敵で鎧でどくばりが刺さらないから勝てないって事じゃないか
あの団長と怒りが込みあがるが、俺は警護団で剣技に興味がありみっちり稽古をつけてもらっている。俺にも新しいジョブが加わらないかパラメーターを調整して研究している。
シュウのパラメーター 運がスバ抜けて高い
しかし警護団の戦士たちには太刀打ちできなかった。
シュウは宿屋に戻り換装、村人になり休むことにした
村人になるとリラックス効果があり早く回復するからだ。
ぐっすりと眠る。