第6話 プロメタの町のヨハン
「ヨハン、どうしても兵士になるの?」
「あぁ、この戦争は勝たなければ未来はないからな」
プロメタの町の道具屋の息子ヨハンはリムルダールの兵士になることを決めていた。
同じプロメタの町の幼馴染みであるフローラとは将来を誓い合った仲である。
本心を言えば二人で逃げ出してしまいたい。
だが残されたフローラの両親の為にもそれは出来ない、彼女にはそんな選択はさせたくないのだ。
「大丈夫、俺は死なないよ」
「……うん」
既に魔人族は峠の関所を攻めていると言う噂もあるが数百年間戦争は続いている。
それを俺がどうにか出来るなんて考えているわけではない、だがフローラと共に生きるためにもお金が必要なのだ。
事実兵士は給金が非常に高かった。
実家の道具屋の年収が僅か半月で稼げるのだ。
実際に兵士として働きに出て3年働き、一生働かなくても暮らせる位の金を得て帰ってきた者も村には居た。
ヨハンはフローラを両親共々養える金を得て帰ってくるつもりなのであった。
そして、ヨハンが兵士に志願してリムルダールへ行き一週間が過ぎた日…
兵士仲間が話す内容が聞こえた。
「おいっ、プロメタの町が魔人族によって滅ぼされたそうだぞ!」
「いよいよ残されたのはここだけか…」
今なんて言った?
プロメタの町が滅ぼされた?
嘘だ…嘘だ…嘘だ…嘘だ…嘘だ…嘘だ…
「おいっヨハンどうした?!誰か!ヨハンが!」
ヨハンはそのまま意識を失い倒れるのであった。
今回は少し短めですみません




