第5話-自由になりそうです!-
はぁ
遅れてしまったyo!ヽ(´o`;
ヤバイ、ネタがわき出てくるのはいいが
それの繋げ方がわかりません!Σ(ノд<)
「こちらが【王の間】でございます。」
蒼と白のドレスを着た少女がそう言うと、暁達が召喚された場所から一緒に付いてきていた騎士たちの中から二人の騎士が出てきて両扉の左右に一人ずつ歩み寄っていく。
二人は位置につくと少女の方へと頭と体を向けて少女の合図を待つ。そして、二人の騎士が位置についたのを確認した少女は騎士に向かって頷くとそれを見た二人の騎士は同時に扉を手前へと引いて開いた。
少女は完全に両扉が開き終わると前へ進んだので、それを見た勇輝達(暁は含まない)は少女の後を緊張した面持ちで付いて【王の間】を歩いていく。
扉を開けた騎士達とここまで付いてきていた騎士達は【王の間】へと入らず、少女と暁たちが全員【王の間】に入り終わると一礼してから扉を閉めた。
【王の間】では左と右の壁には騎士達が中央に向かって背筋を伸ばし姿勢良く佇んでいて、前方に数段の階段があり階段を上った先の玉座には王冠を被ったおじさんが座っていたので、それがここの王様だということが分かった。
「王よ、勇者様方をお連れいたしました」
「うむ、ご苦労であった。」
王様に報告し労いの言葉を頂きいた少女は暁達をその場所へ置き階段を上り王様の左へと歩み立つ
「勇者様方にはまず突然の召喚のこと非礼を詫びよう。」
そう王が暁達の方へと視線を向け頭を下げて言ってきた。だか、その言葉には全然気持ちが入って無いように、暁には聞こえていた。
「あっ、頭を上げてください王様!何か事情があって呼んだんですよね?」
勇輝がそう言うと王は顔を上げた
「...,その通りなのだ。
しかし、本題を言う前にまず突然の召喚で不安にしているそなた達にこの状況を説明しようと思う」
「よろしくお願いします」
しばらく勇輝と王がやり取りをし、王が「まずは自己紹介でもしようかの」と言うと王は王の近くにいるし女性と少女を紹介する
「ワシはこの人間族がすべる王国の一つ【ガリルダ王国】国王ハイフン・デル・ガリルダである。そしてワシの右にいるのが妻イルーラ、左にいる勇者方をここまで連れてきたのが我が娘ラージだ。」
王がそう言うと王の右にいたドレス姿の女性と、暁達を召喚したと思しきドレスを着た少女はにこやかに笑みを浮かべ一礼をした。
「はぁ~これからどうしようか」
現在暁は【白楽亭】という宿のベットで座り、銀貨を手で遊びながら考えていた
幸いにも文字はこちらに召喚されると同時に自然と読めるようになっていた
そして、王から聞いた話は大体こんなところだ
この世界は暁たちが住んでいた世界とは180度違い魔法や剣、魔物と言ったいかにもファンタジーの世界で、名前はアレクライトと言いこのアレクライトは大昔に「神魔戦争」と言われる神々と魔神、天使と悪魔が戦争を起こした世界。
そして現在、この世界には大きく別けて人間族、獣人族(猫族、犬族等の動物の耳と尻尾が特徴的な種族)、魔族(魔人族等の亜人種のこと)がいる。そして、それらが王とし文化を築く国もある。
けれど、この三つの組織に属さないものも、もちろんいる。
妖精や精霊などがそれに属する。これらは少数民族で他の種族と関わりがなくひっそりと暮らしているため、人々は滅多に見ることが出来なくその為見つけたものは幸運になれると言われるほど。
そして、人間族 獣人族 魔族はこれまで以上に緊迫しているとのことだ。特に魔族には魔王という絶大な力を持った魔族を率いる王がいてその王が現在世界征服をしようし、そのため邪魔な獣人族と人間族を消そうとしている。
そして、魔族の王・魔王もいるので国の危機を感じやむをえず古くから伝わる魔を滅する強者を召喚する古代魔法-勇者召喚-をしざる終えなかったのこと。
古代魔法勇者召喚とはその名の通り、古くに使われたことがある魔法で今となっては使われない、一種の禁術とされている魔法。
何故禁術に、指定されているのかは勇者召喚を使用する際の代償にあった。その使用方法とは多くの魔力を使って召喚するといった強引な召喚方法だ。
詳しくは、重要機密とされているために話されなかったが。
「しっかしま~、俺には関係がないからな。それはあいつら勇者様方がやることだし俺は俺で折角来たこの異世界をのんびりと旅して楽しみましょうかね!」
そう言うと暁は手で遊んでいた銀貨一枚を袋に入れ、勢いをつけ座っていたベットから立ち上がると柔軟体操をしながら思っていたことがあった
「それにしても、あんなすんなりあそこから出られるとは。まぁ確かに俺が居なくても問題無さそうだしな」
そう、現在暁は自分を召喚した城から「自分は関係ないので、一人旅をする」と言いすんなりと出て近くにあった宿へと泊まるため手続きをし、案内された部屋でくつろいでいたところだった。
何でこうやって勇者として召喚された暁が一人旅できかというと王が先程の説明をしたあと、ある問題が起きそれを利用して見事にあの城から抜け出したのである。
ガリルダ国王が事情を暁達に説明した後に振り替える
ガリルダ国王は状況を説明したあとに相手の反応を待つように口を閉じる。そして、何故暁達が召喚されたのかという理由を聞いた勇輝達(暁除き)は納得した様子でいた
「なるほど、そう言うことだったんだね....」
「ふ~ん、まっそれなら仕方ないよね」
「何かゲームみたいだな!」
「はは、大希君そんなこと言ったらダメだよ?」
勇輝はなんとも言えなさそうな顔をして、納得したように頷く。鈴加も納得したように言い、大希は面白そうにワクワクしていた。結は大希の発言を注意していた。
それらをポケットに手を入れて、大きくあくびをしながら見聞きしていた暁は(はてさて、どうなることやら。俺は折角異世界に来たのだから冒険でもしたいがな)と内心思っていた
「それで、勇者達のことなのだが「ちょっと宜しいでしょうか?王よ」ん?どうしたのだ?」
すると、王が喋始めようとすると、左側の騎士達の前頭にいた一人だけ鎧姿では無いじいさんが王に話しかけた。
「ここに召喚された勇者様方は5人いますよね?」
「うむ、その通りだな」
「しかし、文献では勇者は4人と書かれております」
「なるほどの、つまり今回勇者は4人ではなく5人の恐れもあるのか」
すると今まで黙ってい第1王女のラージがドレスを揺らし王へ言葉を紡ぐ
「父上、ここはいかがでしょう。勇者様方に称号を見てもらうと言うのは」
「ふむ、その方がよいな。勇者様方ステータスを確認してくれ。ステータスと念じてみよ」
そう言われて暁は言われるがまま、[ステータス]と念じて見ると目の前にステータス画面と書かれたものが現れた。
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【アカツキ・ヤグモ】
種族 人間
性別 男
[魔法種] アンユージュアル
[魔法属性] 無
[魔法] 具現化武装
[称号]
異世界人
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(HP とかMPとかは書かれてないんだな。そしたら感覚でわかる感じか?それと【アンユージュアル】は書かれている通り俺の魔法の種類名なんだろう。そして称号は...異世界人ってことは勇者じゃないのか?)
「どうであった?勇者様方?」
暁が一人で自分のステータスを見て悩んでいると、王が5人の反応を見て確認したことに気づき声をかけた。
「あっ!称号ってところに勇者って書かれている!勇輝達は?」
「うん、僕の方にも勇者って書かれているよ」
「俺の方にも書かれてる」
「私も勇者って書かれてるよ!」
鈴加、勇輝、大希、結の順番に確認の会話をしていき次に、暁へと全員の視線がいった。
「ん?俺は書かれてないぞ。異世界人ってだけだな」
全員の視線が自分に向けられたのが分かった暁は気にしてない様子で言ったが、勇輝達は申し訳なさそうにしていた
「...僕達の近くにいたから巻き込まれたんだね。ごめん」
「あ?べつにいいよ。俺はこの世界に来られてラッキーって思っているから。」
暁は別に気にしてないと手を振りそう言い、俺は別に召喚されたが勇者ではないのだから魔王なんていかにも危なそうなやつと事を構えなくてもいいよな?じゃあ早くここから出て新しいことやってみたいなと思っていた矢先、鈴加が口を尖らせて何かを言ってきた
「ちょっと、それどういうことよ!」
「...そんなこともわからないのか?」
「なっ、なによ!悪い!?」
「いや、別に悪くわない。そしたら説明するけどラッキーとは幸運なことで「その事言っているんじゃないわよ!それくらいわかるわよ!」」
暁はラッキーと言う意味を聞かれたと思い、親切に素直に、分かりやすく説明しようとしたら鈴加に違うと怒られた
「...じゃあなんだよ?」
めんどくさそうに暁は問う
「あんた、これからどうするのよ!?ラッキーなんて言うもんじゃないわよ」
「んー?さぁ?」
「さぁ?って...」
呆れた風に言う鈴加を放置して王へと話しかけた
「ところで王さま?もとの世界への戻り方分かる?」
「うむ、勇者なら魔王を倒したら帰せるのだがすまぬが巻き込まれたものは...」
王は勇者のみの帰しかたは知っているが、巻き込まれたもの-暁-の帰しかは知らないようで暁をどうするか悩んでいる。すると、暁は全て丸く納める方法を思いついたと言いポンッと手を叩いた
「む?何か思い付いたのか?」
「あぁ、俺が思い付いたことを言う前にまずは質問する。俺はこいつらと違い巻き込まれた感じでここに来たのだから魔王とか言うやつを別に倒さなくてもいいんだな?」
「まぁ、その通りだな。お主は巻き込まれたもの。言うなればこちらのミスみたいなものだ。はっきりいうとお主はどうでも良いのだ」
ため息を吐き王はこの勇者達についてきた者-暁-を見ていて、暁はニヤリと笑い「じゃあさ」と言い言葉を紡ぐ
「俺はここから出ていく。そしてあんたを恨んだりしないし、後から出てきて文句とか言わない。それにあんたと俺は何も関係ないことにすると言うのはどうだ?」
暁のこの言葉に勇輝達は非難の声を出したがそれを、無視して王だけを真っ直ぐ見つめる。それを聞いていた王も最初は驚いたがこれを喜んで応じることにした。
何故ならば暁自らが申し出ているのだから王はなにも咎められる心配はないし厄介払いできるだけでいい案だと思ったのだ。そして、王は繕った残念そうなさ顔をして暁の案を飲み込む。
「そうか。残念であるが自ら言うのなら止めるのは失礼であろう。せめてもの手向けだ。炉銀をやろう」
王はいかにも善人ぶって配下の騎士を暁に渡すように言うと騎士は暁のもとまで来てじゃらじゃらと音をたてる小袋を渡しもとの位置へ戻っていく。そうしてやっとここからおさらばできると思った暁は「んじゃ!」と言い後を向き外へと出るため勇輝の横を通り歩いていき、その姿を見ていた勇者の三人がまだ何かを言いたそうにしていたが、勇輝に止められた
「もうそこまでにしてあげなよ。それは僕達が決めることじゃない。彼の道は彼自身が、決めたことなんだからさ」
その言葉にしぶしぶ諦めた三人を「うん!それでいいよ」笑顔で言った勇輝がさきほど歩いていた暁へと視線を送ったときにはもう暁の姿は見えなくなっていた。
そして、暁は城をあっちこっち迷いながら進み何とか城から出て、街の中で一番近くにあった【白楽亭】という宿に入り王から貰った大銀貨3枚からまず3日間朝晩飯付きの宿代として1枚渡しお釣りが銀貨1枚戻ってきた。案内された部屋で屈伸運動を終えてまた、これからどうするか悩みベットに寝そべっていた。
ちなみに、この世界のお金はこの宿【白楽亭】の女将さんから詳しく聞けた。お金のことを聞いた時、女将さんは「何で知らないんだい?」と不思議がっていたが親切に教えてくれた。
結果、暁なりに解釈したところ、この世界のお金は銅貨、大銅貨、銀貨、大銀貨、小金貨、金貨、大金貨、白金貨と言った8種類もの種類があり、日本円で言うと銅貨1枚は10円.大銅貨1枚では100円.銀貨1枚千円.大銀貨1枚1万円.小金貨1枚10万円.金貨1枚100万円.大金貨1枚1000万円.そして、白金貨1枚1億円という感じだった。そして通貨の名前はΓチック」といってもといた世界とはあまり変わらないので暁にはありがたかった。
けれど、今暁の全財産は召喚されたときから着ている学校の制服と2枚の大銀貨、そしてお釣りできた1枚の銀貨のみ。しばらくこの宿で生活をしようとも心もとなく、そしてこの世界は魔物もいるため宿代以外の物にもお金がかかるため別の意味では安心してられないのだ。
「ん~行動したいのはやまやまだけどな、」
そう思い、部屋につけられている窓へと視線を移すと満点の星空が見える。それもそのはず、今はもう普通の人ならばとっくに寝静まるような時間帯。ここへ召喚されたときからとっくに星が見えていたので夜なのはわかっていた。と言うことは今は何も出来ないのである。なのでもう今日は寝てしまおうと頷き暁はベットの中に潜り
「...よし、冒険者になった方が色々面白そうだし冒険者になってみるか」
と呟いてから、目を閉しばらくすると寝息をたて始めた。