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異世界に来たんだから楽しまなきゃ損だろ?  作者: ポチルン
第2章~ようこそ!異世界アレクライトへ!~
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第一話- 強盗犯退治?-での裏方

 強盗犯スタジオでを暁がぶっ飛ばした日



 暁がまだ高校の玄関へ下校するため向かってる最中、明日葉と集は小学校から出て自分達の家へ帰っていくところだ。小学校から40分ほどかかる所に施設はあったがこの二人はそれほど苦ではなかった。




【明日葉視点】




「~♪~~~♪~~♪」



「そんなに楽しみか?」



「楽しみに決まってるよ! だって久しぶりの外食だよ? 美味しいもの一杯食べれるんだよ? なに食べようかな~♪ パフェは絶対食べないとね~♪ あっ外食ついでに買い物でもしたいな~、帰ったらナハールさんに聞いてみよっと♪」


 あー楽しみー♪


 なに食べようかな~?あ、でもあんまり食べちゃうとな~、でも今日だけはいいよね!そういえば集は外食やお買い物楽しみじゃないのかな?聞いてみよう!


「ねぇしゅんしゅん! あなたはどうしてしゅんしゅんなの?」


「俺の名前はしゅんしゅんじゃなくて準だ」


「わかったよ! 瞬瞬!」


「俺は高速移動し始めそうな名前の人間でもねぇーよ」


「もうわかってるよー! シュッ! シュッ!」


「わかってねーだろ。それともなにか?俺を呼ぶときいつも俺は「シュッ! シュッ!」って何かしらかけられなきゃいけねーのか? 迷惑すぎだろ」


「はいはい、わかったてば~、は、は……ハクション!」


「……」


「ハクション!……ハクション!」


「.....」


「でさ、ハクション。本題にはいるけどさ」


「おい、ちょいまち。いつの間に俺の名前がハクションって名前になっている?」


「えっ?」


 なに言ってるんだろう?


「生まれたときからだよ?」


 自分の名前忘れたのかな?可哀想に


「絶対違うよな! 明日葉のくしゃみが止まった時からだろ。てか可哀想なものをみる目は止めろ、お前が間違ってるんだよ!」


 私のどこが間違っていると言うのだね!ワトソンくん!


「全てだ! ホームズ」


「なっ! 君はどうして私の心が見えたのだね、ワトソンくん!」


「それはお前の顔に書いてあるからだよ。ホームズ」


「そっか! テヘペロ♪ところで準は外食や買い物楽しみじゃなかったの?」


「切り替え早いな…...あーえっと?楽しみかどうかってか?俺は別そんなんでもねーな。別に飯は家でも食えるし買う物だって今は特にないしな」


「なるほどね~。集はいつも部屋にとじ込もっていてあんまり外に出てこないからね。危うく集を忘れるところだったよ!」


 あーあぶない。あぶない。でも仕方ないよね♪


「別に部屋にとじ込もってねーだろ。嘘をつくな、嘘を。それにもしとじ込もってたとしても俺と明日葉は同じ部屋なんだから絶対毎回顔をあわせるだろ」


 あっ!確かにそっか!確かにそうだよね!


「なるほど! 確かにそれだと忘れるはずないよね! うん! それなのに忘れちゃう人は病院に行った方がいいよね♪それで、えーと..….ところで君のお名前何でしたっけ?」


「お前が病院に行けよ!」


「あーうそうそ! 忘れるわけないよ♪あー...うーん...あっ!そうだ! うふふ、私が君の名前を忘れるはずがなかろう!そうだ! 君の名前はハクション! だ!」


「ちっげーわ!!」




◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 

 明日葉と集はたわいもない会話をしながら42分後、無事に家(施設)へと到着した。





「ただいま~♪」


「ただいま」



「はい!お帰りなさい。今日楽しんで来ましたか?」



「うん!」


「まぁなー」



「うふふ、それは何よりです。それではうがい手洗いをしてきてくださいね」



「は~い!」


「うぃ~」



 やっぱりルナールさんはきれいだよね~。あれで37歳なんて思えないよ。金色の髪はさらさらだし胸もぼいん!って感じだし、私もあんな大人になりたいな~


 あっ!そうだ!思い出したよ!



「ナハールさん!外食のあとにどこかいくの?」 



「えぇ、そろそろ食料足りなくなってきたので少し買い物でもしようかと思いまして。それがどうかしましたか?」



 ナハールさんは不思議そうに首を傾げた、やっぱり一つ一つが若々しく見えるんだよね~


「ううん。なんでもな~い、ただ気になっただけ~♪あっ、そうえばあかにぃみないね? まだ帰ってないの?」



「えぇ、まだ帰っていませんよ? 確かに遅いですね..….いつもならとっくに帰ってる筈なのですが」



「あー、たぶんあかにぃなら立ち読みでもしてんじゃねーの?だから気にしなくてもいいんじゃね?」



 あー、確かにありそうだねあかにぃなら



「それもそうですね。それに五時半迄に帰って来ればいいですしね。」



「そうだね~♪」



◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


 それからしばらくして明日葉はソファーに、集はテーブルに肘をつきながら床に座りテレビを見て、ナハールは椅子に座りながら編み物をしていた。



「あかにぃ遅いねー」



「遅いなー」



「そうですね。もしかして忘れているかもしれませんね」



 ナハールさんは「クスッ」小さく笑いながらそう呟いたけど


「それはさすがのあかにぃでも忘れて...」


 ないと思いたいけど、でもあかにぃだから



「ありえるね~」



「ありえるな」



「ありえますね」



《では次のニュースです》



「あかにぃ今なにやってるんだろ? 五時半迄に帰ってこなかったら怒ってやろう!」


 うん!そうだ!別に食べ物の恨みではないけど、だけどお腹が減っているのも事実だし、それに遅れる方にも問題があるから怒っちゃってもいいよね?別に食べ物の恨みじゃないけどね!



《...…えっ!? ごほん、緊急ニュースです》



「あれ? 緊急ニュースだって、なんだろ?」



「さぁ?」



「なんでしょうね?」



《現在、青海せいかい町のコンビニにて強盗が起こったそうです》



「えっ!?」



 うそ!?青海町ってまさか



「....‥青海町ってここだよな?」



「え、ええそうですね。同じ名前の町が他になかったら」



《たまたま現場に居合わせた佐藤さんに中継を繋げます。現場の佐藤さん?》



《はいは~い! こちら現場の佐藤で~す♪現在私は強盗犯が立てこもっているというコンビニにいま~す♪》



 ...…あれ?ここって高校の近くにあるコンビニじゃなかったっけ?


 あと、この女子アナなんかムカついてくるな。...…でもこのさいだから無視しとこーと。


《ちっ、うぜぇ、ぶりっこするなよ。若いからって調子こくんじゃないわよ私だって私だって


...…佐藤さん。そこから中の様子が見えますか?》


 ん?小さい画面の先輩女子アナが何か心の声が漏れてたみたいだけど小さくて聞こえなかったなー。なんだろ?


《は~い、ここから見る限りでは強盗犯は人質を3人ほどとっているようです。二人は服装を見る限りここの店員でしょうか? もう一人は紅色の髪をした少年のようですよ?》


……。



「....‥集、ナハールさん、私少し疲れているのかもしれない。紅髪の人があかにぃに見えてしょうがないんだけど?」



「..‥..あぁ、俺もあの人があかにぃに見えている..俺も疲れているのかな?」



「……では頬を引っ張ってみたらどうでしょうか?」



 なるほど。...…ギュッ



「痛い」



 ってことはやっぱりあの人ってあかにぃ!?

あんなところでなにしてんの!?



《今警察が到着しましたー♪》



「で、でもなんであそこにあかにぃが!? 集くん! 集くん! なんで! なんで!」



「たぶんだけど、あかにぃ立ち読みでもしてて、偶然強盗犯と鉢合わせして、出るに出れなくなってるみたいな?」


 それが本当だったらあかにぃ運悪すぎるよ!


《何やら警察官に強盗犯が車の要求をしているそうです》


「これはどうなるのでしょうか? このままいくと、もしかしたら外食できなくなりそうですね。」


「えっ!? うそ!?」



 ぬぬぬ!!この!あかにぃどうにかして早く帰ってこい!



じーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



「明日葉、そんなに睨まなくても」


 集が呆れたように言った。けどね?これは外食出来なくなるかの大問題なのですよ!


《あ、何やら動きがあったみたいですよ~。紅髪の子がキョロキョロしたあと時計を見て何やら慌てて立ち上がりましたー!》



よし!



《え、えー! 紅髪少年が犯人に向かって走っていきました!嘘~!》



 あ、女子アナ混乱してる。



《........》


「.‥‥.か、確保!」


《は! か、確保されました! 今確保された! なんか少年が走ったと思ったら強盗犯にドロップキックしてどこかにいきました! そして強盗犯が吹き飛び、確保されました! てかなにこれ! やらせとかじゃないよね!? あの少年何者!? てかどこいったのよあの少年!? もう意味わかん》


《これでニュースを終わりにします。それでは皆様また明日。……よっしゃー! あの女の化けの皮剥がれたり~! しゃー! ざまーみやがれ! ‥....ってあれ? まだ映ってる? やばいやばい! 早く止めて! てかこれカットできる? えっ? 生放送だから無理? 嘘でしょ~! どうにかし》



 あ、CM 入った。

 あー面白かった♪どうなることかと思ったけどあかにぃなんとか帰ってこれそうだな~♪あれ?みんなしゃべってない?



「どうしたの?集、ナハールさん?」



「...…あ、あぁ」



「ちょっと驚いてしまいました。明日葉は落ち着いていますね?」



「うん! 早くあかにぃ来ないかな~」



 今日はいい日だな~♪まだかな~まだかな~♪



◆◆◆◆◆






「はぁ、はぁ、はぁ、今帰ったぶげ!?」



 あかにぃが疲れた様子で玄関に入って来たから私は走って行きお腹の部分におもいっきり勢いのついたまま頭突きをする。


「おっそ~い!! 約束の時間より20分おそい! あかにぃのせいでバス乗り遅れたしょ!?」



 私は腰に手をあて頬を膨らませて、いかにも怒ってますという雰囲気を醸し出す。そりゃーもう!激おこだよ!


「い、息が、はぁはぁ、てか謝るけど何も頭突きすることはってあぶな! 何すんだよ、たかが遅れたぐらいだろ」


 あかにぃは油断してたせいもあって私の頭突きが溝内に食らい1歩下がると呼吸を整えた。そしてあかにぃが一言私に向かって文句を言おうとした所に顔面目かけ、右ストレートを繰り出しすがそれをあかにぃは首を左に傾けながら左手でバシッと受け止める。ち、惜しかったなー!てか


「なんだと~! 大体あかにぃはなんでコンビニにいったのさ! どうせ早く帰ってくること忘れて立ち読みでもしてたんじゃないの? 集がそう言ってついたけど! 絶対そうでしょ!」



 こうして私は文句と拳を延々と次のバスが来るまであかにぃに続けるのであった。てへ♪まぁ、スイーツもパフェもちゃんと沢山食べれたからもう気にしてないけどね!

集「なんかあかにぃ今日は運無さすぎな気がするんだけど」


ナハール「ええ、コンビニ行けば強盗犯に会いますし、急いで帰っても時間には間に合わなく、そのせいで明日葉に怒られていますからね~。クスス、しかし年下の明日葉に怒られる暁を見るのは良いものですね。。あれで暁が「はぁはぁ...もっと! もっと! もっと強く罵ってくれ!」とでも言えばもっと良かったと思うのですが...…そう思いませんか?集」


集「……ソウデスネ」(ナハールさん、あんた子供に何を聞いてるんだよ!)

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