7/25
第7法 「その人の魔法」
「誰かがこの馬車を燃やそうとしている…!」
「な…っ」
馬車に乗っているほとんどの人が目を見開く。だがただ一人、落ち着きのある者がいた
______あいつが犯人だな。
「あの」「おい」
やはり、金髪の人にも同じことを思っていたようだ。
「あの人が…」
「犯人だな…」
ラモールはニッと笑うと、指輪を取り出した。
「召喚準備"アイスレイカ"」
ラモールの指輪から、魔法陣が現れる。
「ダメだ。あいつの魔法は炎属性。お前の氷属性魔法では無理だっ」
「あ、そっか…」
ラモールは、指輪に込める魔力を弱めた。
「なら僕がっ。攻撃準備"ウォーター・サリー"!!」
細長い杖から、魔法陣が浮かぶ。
「攻撃魔法"ウォーター・ラレッカ"!!お前は、乗客に外に出るよう指示しろ!」
「はい!!」
ラモールは、混乱している乗客を外へ出るよう指示した。
その人の魔法は、犯人に当たった_______。
はずだった。
「何ぃ!?」
杖を収めたその人の顔に、血管のようなあざが浮かんでいる。
犯人は、回避魔法を使っていたのだ。




