第3法 「スハイル、カウス、アル」
この方達が〈師匠〉なのか?______
「紹介しよう、この3人が君たちの〈師匠〉だ」
すると、女性が歩み出て来た。
「こんにちは。私はスハイル・ムーリフ。
長いからみんなムーと呼んでるわ。魔法使いよ、よろしくね」
そう言ってムーさんは、ニコリと笑い後ろに下がる。
続いて男の方が前に出た。
「ムーと同じく、魔法使いだ。カウス・アウストラリスだ。カウスと呼んでくれ」
そして最後の1人、男の方が出てくる。
「私は元魔導師の魔法使いだ。アル・ワズン。よろしく」
アルさんが列に戻ると、改めて3人が輝いて見えた。ムーナイトも同じようだ。
「じゃあ2人も。自己紹介を、ね」
ムーナイトが前に出る。だが、その手足はガタガタだ。
「む、ムーナイト・ゼファニーですっ!男ですがよく女と間違えられます…。よ、よろしくお願いします!」
ラモールはクスッと笑った。こんなムーナイトは見たことないからだ。そして言葉を整理し自己紹介する。
「俺はラモールです。他の国から来ました。両親がそうなのですが、何か不思議な力を持ってると言われ、ここに来ましたっ。何か知ってたら言ってください。よろしくお願いします」
深々と礼をした。
そのとき、ムーさんの目がピクッと動いたような気がした。
ラモールがじっと見ていると、ムーさんが目をそらした。
「あら、私のムーってあだ名、ムーナイト君と似てるわね…、カウス。何か考えてよー」
「そんな義理はないが…」
「言うと思ったわよー。ムーナイトくん、何か考えてくれなーい?」
すると、ムーナイトの背筋がピンっと伸びた。
「う〜ん…どこかでムーさんの名前が、ほ座という意味と聞いたような……」
「ちょ、ほ座って……。ぶっ」
「何よ!ほ座って………い、いい名前じゃない!」
そうしてアルさんとほ……ムーさんが喧嘩を始めた。
ラモールは、スハイルさんと呼ぶことにした。




