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第3話 占領か、撤退か


「長官!我が軍の大勝利です!第8艦隊は夜襲に成功。敵重巡洋艦4、駆逐艦2、輸送船12を撃沈、駆逐艦1隻を擱坐、そのほか巡洋艦1、駆逐艦数隻に損害を与えました。我がほうの損害は『鳥海』が敵艦の砲撃で小破しただけです。敵上陸部隊はガダルカナルに孤立しました」


黒島参謀が第1次ソロモン海戦の結果を報告すると「大和」の艦橋内では歓声があがった。

敵艦隊に大損害を与えた上味方の損害は軽微。

敵船団も全滅させまさに完勝であった。


山本長官はその後しばらくしてから参謀達を集め今後の作戦方針を検討した。

参謀達の大半を占めた意見は陸軍部隊をガダルカナルに揚陸、同島を奪還すべし、というものだった。

しかし山本長官には参謀達の意見を聞きながら疑問に思うことがあった。

ガダルカナル島を維持する意味があるのか、ということである。

もともとガダルカナル島とツラギ島にはFS作戦(フィジー諸島及びサモア諸島攻略作戦)のために前進航空基地が必要だったたことから上陸したのだが当のFS作戦はミッドウェイ海戦で空母4隻を失ったことなどで中止されている。

第一ここを占領したところで維持するほうが大変である。

それに戦略的に見てもここの占領で米豪間の連絡を遮断できるわけでもない。

どう見ても日本側に躍起になって占領する意義が見出せなかった。


「宇垣君、私の率直な思いを言わせてもらっていいかね?」


山本長官は参謀達の論戦を遮って言った。


「私が今自分なりに考えていたのだが私はガ島(ガダルカナル島)を維持する必要はないと思う。FS作戦は中止されているし、ガ島を占領したところで米豪間を遮断できるわけではない。よって陸戦隊と設営隊は潜水艦で収容して部隊を撤退させるべきだと思う。しかし、今回の戦いは米機動部隊を撃滅するまたとない機会でもある。よって米上陸部隊を攻撃し、こちらがガ島占領の意思があるように思わせて敵機動部隊をおびき出してこれを撃滅するというのはどうかね?」


この発言に参謀達はほぼ賛成し、米機動部隊をおびき出すための作戦立案へと入っていった。






今回は戦闘シーンがなかったのでちょっと短めになりました。これだけで評価はしにくいかもしれませんが今までとあわせて是非評価をお願いします!!!

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