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第2話 第1次ソロモン海戦

神参謀からの意見具申が届いた連合艦隊司令部ではその意見具申を取り入れ、実行を許可した。

彼の作戦とは現在ラバウル港にいる第8艦隊の全力をあげて敵船団を夜襲するというものだった。

参加兵力は重巡洋艦5隻[鳥海 青葉 衣笠 古鷹 加古]、軽巡洋艦2隻[天龍 夕張]、駆逐艦1隻[夕凪ゆうなぎ]。

艦隊司令は三川軍一中将で、「鳥海」を旗艦とした。

艦隊は午後1時にラバウル港を出港、日没とともに戦闘配備でガダルカナル島周辺の海域に突入した。


30分後、三川中将は水上偵察機に発艦を命令、「鳥海」などから3機の零式水偵が敵泊地の偵察に出撃する。

15分後、水偵からガダルカナル島のルンガ泊地に敵輸送船団と護衛艦艇の一部がいると報告してきた。

その数分後、艦隊の先頭を行く「鳥海」の見張り員がサボ島付近をゆっくりと航行している敵駆逐艦を発見。

三川中将は敵艦がこちらを発見してないことを見てとり、そのままゆっくり前進して敵艦を追う。

そして10分ほど追尾していくと今度は前方に無警戒のまま単縦陣で進む重巡洋艦3隻を発見、三川中将は水上偵察機に照明弾投下を命じ、攻撃を開始した。


まず、重巡部隊の一斉射撃から始まり敵重巡3隻の先頭艦に砲撃を集中した。

命中した閃光であたりが一瞬明るくなる。

さらに第2斉射でさらに命中弾を与え敵先頭艦は炎上した。

また次の瞬間、「鳥海」が発射した魚雷が敵2番艦に、「青葉」「衣笠」が発射した魚雷が敵3番艦に命中し、このうち3番艦は弾薬庫に引火したのか大爆発を起こし沈みはじめた。

2番艦にも火災が発生している。

五分後、「夕凪」が単艦で敵艦に肉薄、炎上していた敵先頭艦に雷撃を加え3本を命中させ、止めを刺した。

敵艦は右舷に大きく傾斜しはじめ次第に海中に姿を消していく。

一方はじめに追尾した敵駆逐艦にも「夕張」「天龍」が砲撃を加え損傷させた。

敵艦隊は突然の奇襲に混乱したのか、1発も打ち返してこない。

「鳥海」らが炎上している敵重巡にとどめを刺すべく砲塔をまわした時、別の方向でチカッと一瞬光った。


「左舷前方、敵艦発見!」


見張り員が叫んだ次の瞬間、「鳥海」の近くにいくつもの水柱が立ったのと同時に「鳥海」に振動が走った。


「左舷中央部、敵弾命中!」


「2番高角砲被弾、使用不能!」


「左舷高角砲指揮所被弾、指揮不能!」


次々と被害報告が入ってきた。

2発ほど被弾したらしく、高角砲に被害が出た。

艦長は応急班に負傷者の運搬を命令し、三川中将は砲撃目標を新手の敵艦に変えるよう指示した。

敵の新手は見張り員の視認によると巡洋艦クラスが2、駆逐艦クラスが5。

ただしバラバラとやってきており陣形を組む間もなく出撃してきた様子だ。

日本艦隊は敵艦隊にむけ一斉射撃を開始、先ほど撃ってきた敵艦に砲撃が集中、水柱で敵艦が一時見えなくなった。

敵艦も反撃してきたがおのおのがバラバラに撃ってきているのでほとんど命中しない。

一方、日本側は組織的攻撃でありもともと夜戦に自信がある。

結果は歴然としていた。

結局航行不能に陥った巡洋艦1隻と駆逐艦2隻は放棄され、大破した駆逐艦1隻が沈没を防ぐため海岸に乗り上げた。

また、初めの戦闘で炎上していた敵重巡も沈没し、残りの艦艇は損傷して暗闇にまぎれ撤退した。


敵艦隊が撤退を開始すると三川中将は追撃を主張する参謀達を押さえ、輸送船団への攻撃を行うよう命令した。

ルンガ泊地には輸送船12隻がいた。

無論反撃などできるわけもなく、日本側が一方的に攻撃し、すべての輸送船を撃沈してガダルカナル島付近から離脱した。

時間的にギリギリで、なんとか日の出前に離脱することができ、米軍機の攻撃にさらされことなくすんだ。

こうして第1次ソロモン海戦は日本軍の大勝利に終わった。

しかし、ガダルカナル島には海軍陸戦隊と設営隊の約3千名が取り残されていた。

このままでは彼らは敵に掃討されて死ぬか、餓死するしかない。

どうすれば彼らを救出できるのだろうか…。




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