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第15話 戦争終結



第3次ソロモン沖海戦での大勝利から2週間後、御前会議が行われ戦争終結へ向けての交渉開始が正式に決定された。

陸軍は当然反発したが、陛下が陸軍は余の国民をこれ以上苦しめたいのか、まだ殺し足りないというのか、と言われると静かになり戦争終結もやむなしと反対を取り下げた。

海軍に依存はない。

こうして日米両国の代表がハワイで会談を行うこととなった。


この交渉は難航し、なかなかまとまらなかった。

しかし、交渉の難航を知った天皇陛下が自分が行くと自らハワイへ出向かれて交渉され、見事講和がまとまった。


内容は、


1、日本は三国同盟を破棄、この戦争(第2次世界大戦)では中立を保つ。

2、日本は満州国の独立を取り消し3年後に中国へ返還する。

3、日本は本戦争中に占領した全土を返還する。ただし、戦争終結までは日本が統治する。

4、連合国は戦争終結後、返還された領土を速やかに独立させ、植民地支配を行わないこと。


などからなり、日本にとって負けたような内容であるが、陛下は戦争を続けて国民を苦しめるよりはと1943年2月11日、調印された。


そして2月12日両軍に正式に停戦命令が出され、国民に戦争終結が知らされた。

陛下はラジオで、講和の内容は日本にとって苦しいものではあるが、日本と世界の未来のためであると繰り返し演説され国民を説得された。

国民のほとんどは陛下の言葉で納得し、大きな混乱は起こらずに済んだ。


海軍ではこの日すべての艦船や基地で半旗が掲げられた。

戦争中に戦死したすべての人々に対するもので、山本長官の命令である。

山本長官はこの日「大和」の長官室に1人こもり、この戦争を振り返っていた。

結果的に、この戦争では何の得るところもなくいたずらに人の命が散っていっただけとなってしまっている。

山本長官は沈む夕日を眺めながらこの戦争を止めることのできなかった己の力不足を恥じ、もう二度と戦争をさせはしないと固く決意した。


夕日の光が彼を優しく包んでいた。

いままでありがとうございました。執筆中に様々な方よりご指導いただいたおかげで少しは上手くなったと思います。感想や評価をしてくださった皆さんにはとても感謝しております。

また、この次には野球に関する小説を書こうと思っています。まだまだ未熟者で、上手な小説はかけませんが、そちらも是非読んでいただき、ご指導いただきたいです。

これからもこの若輩をよろしくお願いします。

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