表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
消去人  作者: 井鷹 冬樹
5/8

第5話 状況報告

《登場人物》

ジェイソン・リー  (34) 合衆国政府公認消去人

ロバート・サランドン(37) 元合衆国陸軍中佐

イル・マーレー   (31)  同 サランドン中隊 軍曹

アンドリュー・クレイ(58) 合衆国大統領

ポール・マーサン  (48) CIA長官

ジョン・フィアーズ (故人) 武器開発者 死亡

~9月11日 午前1時~


 CIAの長官室からダイレクトコールが大統領の寝室に送られた。アンドリューはせっかくの睡眠を邪魔され、不機嫌であったが(緊急ならば、仕方がないな・・・)と思いながら、電話に出る。

「・・・ああ、何だ? こんな時間に、一体・・・どうしたというのだね? なにかあったのか?」

「大統領閣下・・・非常事態が発生しました」

 アンドリューは電話の相手の声が、CIA長官のポールである事は口調で理解できていた。アンドリューは、眼鏡を掛け、ベッドランプを付けてベッドから起きて、電話に向かってからベッドに座リ直した。

「・・・で、何だ? 非常事態とは? 北朝鮮がまた、日本に向けて、弾道ミサイルでも打ったのか? それとも、また、中東で革命か? それとも首脳の誰かが亡くなったのか?」

「・・・いえ、そうではなく、JLが暗殺を失敗しました・・・」

 アンドリューは、黙り込んでしまった・・・まさか政府公認の暗殺者が任務を失敗してしまうとは、考えたことがなかった。

 アンドリューは、ポールに再度、進行状況を確認させる。

「・・・あのJLが失敗した・・・? だと?」

「はい・・・イワン・チェコフスキーとその場にいた部下8名の死亡とロバートの部下6名が死体で発見されましたが、ロバート・サランドンとイル・マーレーはSUVで逃走中とのことです!」

「そうか・・・困ったな、ところで、ミサイルガンは回収したのか?」

「ミサイルガンを回収できたのは9丁で、残り1丁はロバートが所持しているようです。弾薬も奴が持っています」

 アンドリューは、片手で頭を掻いた。

「もう少しいいニュースはないのか?」

ポールは、アンドリューの落ち込み様がすごいことを感じ取り、その要望に応えられるような答えを出した。

「少なからず悪いニュースだけではないです。ミサイルガンの設計図を回収しました。あ、あと、ミサイルガンの開発を担当した兵器開発者のジョン・フィアーズが遺体で発見されました。

爆死だそうです。恐らく、サランドンに利用され価値が無くなってしまったので始末されたのでしょう・・・」

 アンドリューは、いいニュースなのか正直判断しづらい気分になってしまったが、(とにかく、この事態を急速に解決しなければならない……)と感じ、ポールに電話越しで命令を下した。

「ポール・・・JLにサランドンとマーレーの始末を引き続き継続させるんだ! このまま、失敗のままにはさせんぞ! 今日の朝方には、ニューヨークのグラウンド・ゼロで哀悼式典なんだからな・・・しかもニュースやテレビでは、新たなテロとしての部隊だか過激派だか知らんが、「式典でテロを起こす・・・」という犯行声明文が報道機関まで出ているんだぞ」

「分かっております」

「いいか! 失敗は許さん・・・必ず仕事を遂行させろ! いいな?」

「はい・・・了解しました! では・・・」

 ポールは電話を切り、自分のパソコンからジェイソン宛の電子メールを見て、このままでは、自分に対するアンドリューの評価が下がることは間違いないと確信し、不安を募らせた。

「このままではまずいかもしれんな・・・」

 ポールは、式典当日の大統領は少しピリピリしているのも垣間見えていたのも、電話越しで分かっていた。ポールは急いで、自分のパソコンからジェイソン宛のメールをジェイソンのパソコンに向けて送信する。



                《EAからJLへ》


 《任務続行……主要人物を始末せよ。


 ロバート・サランドン

 イル・マーレー

 

 福任務として、ミサイルガンの回収若しくは破壊を命ずる。

 なお、今回任務が失敗に終わった場合……

 キル・ライセンスを剥奪するので注意するべし。

 任務完了した場合は、前任務の報酬と今回の報酬800万ドルを用意する。


 以上、幸運を祈る

                   

                                EA》



 ポールは、メールを確認して、ジェイソンへのところへと送り、送った後、そのメールの文面を削除し、パソコンの履歴から抹消した。パソコンを閉じ、引出しから、煙草を取出し、ライターで火をつけた。煙草の煙がデスク一面に充満しだす・・・

 ポールは、煙草を左の人差し指と中指で挟んで持ち、口元から離し、デスクの灰皿に、パッパと煙草の灰を落とし、

「ふう・・・」

と溜め息をこぼす、こぼした、息は、白く煙草の煙が混じり、若干、煙草のにおいがした・・・

へたくそです。超展開になる事はお許しください。


読んでいただけたら幸いです。

基本もできていないかもしれません。それにつきましてはすいませんでした。

「ここはこうしたらいいのでは?」や「もう少し表現を変えてみては?」など、感想や批評をいただけたら幸いです。

宜しくお願いします。

話は続きます。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ