第3話 最新兵器
《登場人物》
ジェイソン・リー (34) 合衆国政府公認消去人
ロバート・サランドン(37) 元合衆国陸軍中佐
イル・マーレー (31) 同 サランドン中隊 軍曹
アンドリュー・クレイ(58) 合衆国大統領
ポール・マーサン (48) CIA長官
ジョン・フィアーズ (35) 武器開発者
9月10日 午後1時
ジョンは、ある廃墟になった教会のベンチに座りひたすら左腕の腕時計とにらめっこしている。すると教会の入り口前に、2台のSUVが停車し、屈強な男達が降りて、教会のドアを開けて入る。
ジョンはドアが開いたと同時に、立ち上がりドアの方を振り向くと、そこには、ロバート・サランドンが立っていた。部下と一緒に・・・
ロバートは、ジョンを見て、ニヤニヤしながら、
「お~い、ジョンじゃないか! 久しぶりじゃないか・・・」
ジョンは、あまりの楽観的なノリに呆れはあった。ジョンは、溜め息をつきながらも、
「ああ、挨拶は後だ、どういう事だか、取引の情報が《カンパニー》(暗号でCIAの事)に渡ったぞ! どういうことだ?」
ロバートは、落ち着きながら、「ああ、あの事か・・・心配するな・・・それより、アレは出来たのか?」
ジョンは、自信満々に、奥のテーブルを指差しながら、
「あれだ! 来て見ろよ!」
ジョンは、奥テーブルの方まで案内し、テーブルの上にはアタッシェケースがありダイヤルを入力しケースを開けた。
ケースの中には、ピストルの形を下、ランチャーと小型のミサイル弾だと、ロバートは判断した。
「素晴らしい出来じゃないか!」
「ああ、素晴らしいどころか・・・もっと強化してやった。このミサイル弾だけで、戦車をも吹っ飛ばすことができるように改良したよ。今のところ、拳銃で10丁、弾倉は、100発は作っておいた。」
ロバートは、ミサイルガンをケースから取り出して、構えてみる。
「やけに軽いな・・・大丈夫か?」
「軽いが、中身は最強だ。試しに1発、撃ってみるか?」
「ああ、そうだな・・・」
ジョンは、ポケットから、ミサイルガン用の弾丸を一発、取り出して、ロバートに渡す。
「これが、その弾だよ。これを、ミサイルガンの発射口に付ける。後は、目標に向けて撃つだけだ。」
ロバートは、弾を込めて、窓を開けて、外の車にめがけて、一発、ミサイルガンの引き金を引いた。ミサイルガンの弾が、勢いよく、発射され、車に命中したと同時に、オレンジに光る爆発と炎が命中した車を覆い、車が二階の高さまで飛んだ。部下たちは、あまりの光の強さに、腕を使って、目を覆う。
ロバートは、ミサイルガンの手ごたえに満足していた。
「さすがだな。ジョン、約束通りに金を渡そう。おい・・・」
イルに、ケースを持ってこさせ、ケースを開けさせる。その中身は、100ドル札のベンジャミン・フランクリンの自画像の束で一杯だった。
ジョンは、確認しながら、ケースを受ける。
「確かに本物だな。後の取引はあんたの仕事だぞ! ミサイルガンの設計図は、もう一つのケースに入ってある。それも高値で取引することだってできるだろう・・・」
「恩に着るぞ! ジョン、また会おう!」
「いや、多分、もう会う事もないだろうな・・・まぁ、せいぜい幸運を祈るよ!」
そう言い、ドル札が入ったケースを持って、教会を出て、自分の車がある駐車場へ向かおうとする。ジョンは教会に出るまで、ロバートを見ることはなかった。
ジョンは、自分の車に着き運転席のドアを開けて、ドル札の入ったケースを車の、助手席に置き、自分も車に乗り込む。
ジョンは、エンジンのキーを差し込み、エンジンを回そうとした。
「えっ・・・?」
その瞬間、車の下から、炎が巻き込み、ドーンという音を立て、ジョンの乗った車が爆破した。窓ガラスが吹き飛び炎が車を覆う。
ロバートは溜め息をつき、ジョンの車を見つめる。
「悪いな・・・これも計画の為でね・・・」
ロバートはそう言い、イルに、ミサイルガンを渡し
「荷物を詰めろ。取引の準備だ・・・ 急げ!」
そう言い、振り返り、壊れかけた、マリアのステンドグラスを見て、ひざまずいて指で十字を振り神に祈る。
「私の無礼をお許しください。神のご加護を・・・」
祈り終わった後に、立ち上がった。ジョンの車は依然として炎は納まらず包まれたまま、燃え上がっていた・・・
へたくそです。超展開になる事はお許しください。
読んでいただけたら幸いです。
基本もできていないかもしれません。それにつきましてはすいませんでした。
「ここはこうしたらいいのでは?」や「もう少し表現を変えてみては?」など、感想や批評をいただけたら幸いです。
宜しくお願いします。
話は続きます。




