プロローグ
《登場人物》
ジェイソン・リー (34) 合衆国政府公認暗殺者
ロバート・サランドン(37) 元合衆国陸軍中佐
イル・マーレー (31) 同 サランドン中隊 軍曹
アンドリュー・クレイ(58) 合衆国大統領
ポール・マーサン (48) CIA長官
ジョン・フィアーズ (35) 武器開発者
9月10日 午前1時
黒いロングコートを着て、両手には、かなりの大きさのアタッシェケースを持った男が、10階建てのマンションに入っていく。
入口のドアが開きそれと同時に男は中へと進んでいく。
約40メートルのとこから正面には、エレベーターがある。エレベーターは、五階から降りてきている。中には、屈強なボディーガード5名が、真中の雇い主を守るようにして、乗っている様だ。
男は、ケースをそれぞれ横に置き、帽子を外し、コートのポケットに入れていた黒いサングラスを付けながら、エレベーターへと向かう。それと同時に、エレベーターは入口のある一階に到着。
ドアが開くと、エレベーターから丁度、真中の距離にコートの男が立っている。そんなことも気にせず、ボディーガードと雇い主達はエレベーターから出て、正面の出入り口へと向かう。
コートの男は、小声でつぶやく。
「真中、1人、左に2人、右に2人か……」
彼は着ていたコートを外した。
男がコートを外した時、ボディーガードは驚いた。
「なんだ!?」
コートの外れた男は、防弾チョッキに呼びマガジンが胸についていた。その上、左ホルスターには、《MK23》の消音機つきピストルがあり、男は抜き取り、銃口を雇い主達へと向ける。
ボディーガードも異常な事態に気づき、ホルスターから、拳銃を抜こうとするが、一足遅かった。
男は、真ん前のボディーガードの頭に1発。
次に、左のボディーガード2人に、それぞれ、右胸、左胸、首に1発ずつ、撃ち込み、右のボディーガードには、頭と首を一発ずつ仕留めていた。ボディーガードは、声も出す暇なく、赤い液体が地面に流れ始めていく。
その場に残ったのは、雇い主だけ。
雇い主は今、絶体絶命のピンチに立たされている事を知り、怖気着いたのか尻から崩れ落ち、左手に持つ《MK23》の銃口を向けられている。
レーザーポインターが、雇い主の頭を狙う。
もはや、恐怖だけが雇い主の頭に浮かんでいる思いだった。彼はどうしようもできない状況に対して発狂し、拳銃を構えている男に挑発しだした。
「おい、撃てよ! 何が狙いだ? 俺の命か? 俺の命が欲しいのか? 俺は、合衆国で一番危険な男と呼ばれているんだぞ! 分かっているのか……」
男は冷静に拳銃を構え、雇い主ににっこりとしながら、答える。
「だから、あんたは、合衆国から見捨てられたんだよ」
男はそう返して雇い主の頭めがけて、拳銃の引金を3、4回引いた。轟音が広いマンションのフロントを、6人の死体の周りからは赤く生々しい液体が地面の灰色を赤く染めていく。
彼はケースを取りに行き、死体の近くに置いた。
ケースの留め具を開け、開くと、そこには、時限式のプラスチック爆弾が凝縮されており、男は自らの手で、ボタンを押して作動させる。
起爆は3分後、男は、《MK23》をホルスターに戻し、コートを拾い、出入り口へとゆっくり向かう。その間、後ろの死体すら目を向けず。黙ったまま、歩く。出入り口のドアを出て、そこに、止めてある、1台のハマーに乗り、エンジンをかける。
その同時に、後ろのマンションの出入り口から、ドーンという大きな轟音をたてながら、黄色に夜に明かりを灯す勢いの炎が燃え上がる。
男は、そんなことも気にせず、車を前進させていく……。
彼の乗った車は夜の闇へと消えていった。
初投稿になりますが、へたくそです。超展開になる事はお許しください。
読んでいただけたら幸いです。
基本もできていないかもしれません。それにつきましてはすいませんでした。
「ここはこうしたらいいのでは?」や「もう少し表現を変えてみては?」など、感想や批評をいただけたら幸いです。
宜しくお願いします。




