それはきっと愛憎。
私は夢が好きだった。
だって喧嘩したあの子だって夢の中でならすぐ隣で笑ってる。
ねぇ、
愛してたんだよ
どうしようもないくらい
私にとって君はただの友達じゃなかった。
私の一番。
けど君は私を一番にはしてくれなかった。
決して私が君の一番になることなんてなかった。
こんなことを言ったことがあった。
「誰かの一番になるのが夢なんだ」
本当はちょっと期待してたんだ
もしかしたら君が私を一番だって嘘でもいいから言ってくれることを
もしかしたらあの子に一瞬でも勝てるかもって
そしたらこんなことを言われたんだ
「一番仲がいいのはあの子だけど歴が長いのでいったらあなたが一番だよ」
悲しかった。
やっぱり1番じゃなかった。
もしかしたら二番でもなかったかもしれないし、
なんて言ったかは覚えていない。
たぶん当たり障りのないことを言ったんだと思う。
ある日その子がこんなことを言った。
「△△ちゃんとあなたどっちを選ぶか悩んでる」
そんなことを言われた。
わざわざ選ばなくてもいいのになんでそれを私に話したんだろう。
いつから私は友達じゃなくて選ばれる立場にいたんだろう。
そんなことを思った。
君は言った
「あなたとは今後とも仲良くしそうだからな〜」
そう、私はいつもこうだった。
今後とも仲良くしそうだからと言う理由で選ばれるニンゲン
それ以上もそれ以下もない。
私がいくら君に話しかけても笑わせても一緒にいても一番にはなれなかった。
まぁそうだよな、
そんなことを思った。
けど別にそれでよかった。
それでいいようにした。
だから私は君に言った
「都合のいいコマのように使っていいんだよ」
嘘だった。
辛かった。
けど二番手でも都合がいい人でもそれでもよかった。
それでも良かった。
わたしは少しずるいことを言った
「私は君が一番だよ」
そんなことを直接的では無いけど言った
結局君は私を選んでくれた。
だからそんなことを言った。
けどコマにも限界があった。
だって私はチェスの盤の上にあるコマじゃなくて人間だったから
メンテナンスもいる。
コマも雑に扱っていればいつかは壊れる。
私もそう。
ある日喧嘩をした。
喧嘩した理由はくだらなかった
私のちっぽけなプライドのせいだった。
それはテストの日だった
「あなたにしては高かったんじゃない?」
そんなことを言われた。
私は少し怒ってしまった。
ひびがはいってしまったコマがついに割れるように。
距離を置いた。
思い返してみたんだ。
君とのこと。
思えば君は私に話しかけてくれたことなんかなかった。
グループワークのペアを探してる時や自分の都合がいいときくらい。
自分があんなことを言った手前言えなかった。
メンテナンスしろなんて、
私の話をしっかり聞いてくれることはあったかな?
興味を持って聞いてくれてた?
そんなことばっか考えるようになって距離を置いた。
私の独りよがりだったのかな。
毎日そんなことを思った。
話しかけるのを辞めた。
きっと君は私に話しかけに来てくれると信じて。
私の思い過ごしなんだとそう信じてた。
君は来なかった。
いくら待っても。
まぁそうだよな、
そんなことをまた思った。
けど君を1人にするのは嫌だった。
それは私のエゴだったけど周りを巻き込んだ。
君の悲しむ姿を見たくなかった。
けど君が他の人と楽しそうな顔して話すのを見て
これでよかったんだ。
そう思ったんだ
けどある日こんなことを聞いた
君が私の悪口を言っていると
本当に?
耳を疑った。
嘘だと信じたかった。
けど私の友達みんなが口を揃えていった。
嘘だとは思えなかった。
私は腹が立って仕方なかった。
裏切られたような気がして、
けど先に裏切ったのは私なのに、都合のいいコマのように使っていいと言ったのに勝手に離れていった。
君が言った悪口は話を変えて
いや変えたというよりも美化したという感じの方が近いのかもしれない。
「あなたは選んでくれたら一緒にいるって言ったのに」
「裏切られた」
「もう信用してない」
そんなことを聞いた。
腹が立った。
けど自業自得だった。
バカみたいだ。
自分がそうなるようにしたのに
そこから仲が悪くなるのは一瞬だった。
時間が経ってもその思いは晴れなかった。
君にやり返したいと思う事も何度もあった。
けど悲しむ姿は見たくなくて、
徹底的に距離を置いて、
君が笑っているとムカつく時も何度もあった。
けど怒りは収まらないのに悲しむ姿は見たくなくて、
多分まだきっとどこかで君を愛してた。
そう、
それはきっと愛憎。




