近未来島からの脱出~実験生物の脅威から逃げ出せ~
ブルルルル
携帯のバイブ音で目を覚ます。うーん、昨日もよく眠れた。俺の名前は朝倉皆人、現在15歳の高校2年生。ここは東京湾に浮かぶ人工島通称『近未来島』。ここでは莫大な資金の元、様々な研究がなされている。また最先端教育の実地モデルとして学校もたくさんある。学校の説明会を聞き、面白そうだと思い親を説得して一人暮らしをしながら学園生活を送っている。たまに珍しいバイトに参加しながら楽しんでいる
身支度を済ませ待ち合わせ場所に向かう。待ち合わせ場所で待っていると
「先輩!」
女の子が駆け寄ってくる。彼女は同じ学校の後輩である三代梨々花。とあることで仲良くなった梨々花とは一緒に学校に通っている。
午前中の授業が終わり昼休憩お弁当を食べていると
「なあ、これ本物だと思う?」
「うわぁ、気色悪い」
なんかクラスメイトが騒いでる。一体どうしたんだ。騒いでるクラスメイトは携帯を見ているけど何かあったのか?ふと目に入った画像にはカマキリとトカゲが合体した生物が建物から飛び出ている画像が
近未来島とある研究施設
「痛っ」
スライム状の実験生物のレポートを取っていた研究員が誤って手を割れたガラスで切ってしまい血が出る。その血は実験生物に付着して突然表面の色が変化し波打ち始める。今まで生命活動だけでこんなに激しい反応はなかった。急いでケースを閉じ観察を始める。
パリン
「えっ」
グサッ
いきなりスライム状の体から触手が伸び、ガラスを突き破り研究員の体を貫く。そのまま
ぐちゃぐちゃ
研究員の体を食べ始めるスライム状の実験生物。それから1時間後
『自爆シークエンス発令 自爆シークエンス発令研究員は直ちに退避してください』
実験生物を抑えきれず実験施設ごと爆破して滅却することになったのだが
「嘘だろ!」
勇気ある研究員が止まってしまった自爆シークエンスを手動で行っているとカマキリとトカゲが合体した実験生物がこの研究所を爆破できる化学薬品を食べている。これだともうこいつらを排除できない。
「ぐふぅ」
背中から巨大なカマが胸を貫かれ血を吐き出す研究員。背後にはいつのまにか実験生物が
その生物を見た瞬間俺の体に悪寒が奔る。これはやばい。急いで梨々花に連絡を取る。
裏門近くの物陰で裏門の様子を覗いていると
トントン
背後から背中を叩かれ振り向くと
「お待たせ、先輩」
梨々花がいた。
「ごめん。急に呼んじゃって」
「大丈夫。先輩のアレだよね?」
「うん。早くここから離れた方がいい」
アレとは俺の特殊な感覚のこと。俺の一族には稀に科学では説明できない特殊な力に目覚める者がいる。その特殊な力は『危機感知能力』。自身に危機が迫る・危機となる何かを見ると何らかの合図を発してくれる。俺の場合、全身に悪寒が伝わってくる。普通の悪寒とは感覚が違い、その悪寒の強さにより危険度・方向がわかる。今回は今まで感じたことがない危険度で方向は島の中心地。まだ時間はありそうだけど早くここから逃げないと。
この特殊な感覚、放蕩に非科学的だから実際に味わってみないと信じてくれないんだよね。梨々花みたいに・・・
バーン
「きゃああ」
突然爆発音が聞こえ部屋の電気が落ち警報が鳴り始める。今日は短期バイトで倉庫の紙媒体の研究データを整理していていたんだけどやばい状況に巻き込まれてる。一緒にいるのは三代梨々花ちゃん、近未来島に通う中学3年生でお姉ちゃんがこの施設で働いていて、俺と同じようにアルバイトに募集したんだって。
梨々花ちゃんは突然の爆発・暗転でその場にうずくまって動きを止めてしまう。これが当然の対応だよね。でも俺の感覚が速く行動しないと死ぬって言ってる。でも今行ってもわからないからここは強引に進めないと
「え?」
「動かないで」
動かない梨々花ちゃんを抱え近くの大きな机の下に飛び込む。俺の感覚ではここ以外やばい。
「一体何するんですか?離して」
梨々花が離れようと暴れるが無視。数秒後
ガラガラガラ
「え?キャアアアアア」
部屋全体が崩れ下へと落下していく・・・・・
カチッ
携帯の照明であたりを照らす。多分下の階層に落ちたな。周りは瓦礫だらけ、奇跡的に机の下だけどうにか落下しても壊れず残ってたから助かった。
「ヒッグヒッグ」
抱きかかえていた梨々花ちゃんは泣いちゃってる。この絶望的な状況で泣いてるだけではなく、足元に広がる液体のせいでもあるんだろう。少し心を落ち着かせてあげたいけどまだ助かったわけじゃない。少しずつこの部屋全体に嫌な感じが張り詰めてきている。
机の下から出て周りを照らしながら脱出ルートを見て探す。なぜ移動しないかというと梨々花ちゃんが服をつかんで離さないから
「梨々花ちゃん、動ける?」
フルフル
「どこか体を痛めた?」
フルフル
どうやら恐怖と羞恥心で体が動かないみたい。
「ここから逃げないと死んじゃうから僕の背に乗ってね」
梨々花ちゃんを背負って瓦礫をのけながら進んでいく。電気は完全に落ちて光源は携帯の電源のみ、電波も遮断しており連絡も取れない。完全に俺の感覚だよりで進む。
「脱出通路知ってるんですか?」
瓦礫や家具をどけながら進んでいると背中から声が聞こえてくる。会話できるまでは復活したみたいだね梨々花ちゃん
「勘だね」
「え?」
「といっても俺なりに根拠はあるよ。信じられないと思うけど俺の一族にはたまに特殊な力に目覚める者がいるんだ。あ、でも火を操れると水を出すとか人の心を読めるとかすごい物じゃないんだけどね」
「どんな能力なんですか?」
「危険察知」
「危険察知ですか?」
「そう。俺自身命に係わる何かが起きそうなとき雰囲気で危険度・方向・大体の時間がわかるんだ。例えば植木鉢が落ちて俺が重症または死ぬとき、落ちてくる場所から嫌な雰囲気がするって感じ」
「だったらさっき引っ張られたのは?」
「あそこだけ安全だった。説明しても驚くか怪しんですぐについてきてくれないでしょ?」
「確かにそうですね。今も疑ってますけ」
ガラガラ
背後で10分前までいた場所の瓦礫が崩れる。あのままいたら生き埋めになっていただろう。
「今、完全に信じました。先輩、私たち助かりますよね?」
「俺はそのつもりで動くよ」
「わかりました。降ろしてください」
梨々花ちゃんを下ろすと、彼女はほこりをはたき腕のヘアバンドで髪をくくり
パン
頬を一回叩き
「先輩。教えてください。危ない場所」
学校から抜け出すとなるとやっぱり裏門。この裏門は人がいないがいくつか監視カメラが仕掛けられており、ここから抜け出した使途は後日親に連絡が行きばれてしまう。でも今までにないこの感覚、もしかするとこの学園崩れるかもしれないから通えなくなるしね。
「まずどうしますか?」
「空さんから返事が来た車で俺の家まで迎えに来てくれるから待機しといてだって」
「じゃあ、先輩の家に向かいましょう」
無事学園から抜け出した俺たちはこれからのことを話し合う。すでに梨々花の姉である三代空さんと俺の家族には連絡済み。空さんは一度自宅に帰って必要なものを積んでいくから俺の自宅で待っててだって。俺の家族からは
『待ってるから自分の感覚を信じて進みなさい』
だって。通学路を2人で戻っているとチラチラ住民から見られる。時間は昼時、制服姿の俺たちは目立つな。警察官に補導されるのも嫌だからなるべく裏道を通って帰ろう。
「梨々花、こっち」
梨々花の手を引っ張って物陰に隠れる。携帯の員カメラで先ほどの通路を撮ってみるとやっぱり
「先に警察官の服装がちらっと見えたんだ」
「じゃあこっちを進みましょう」
危ない危ない、絶対補導されるから今の状況。
「お邪魔します」
「いらっしゃい」
時間はかかったけど家には帰れた。
「姉さん、今家に帰ったんだって。あと30分ぐらいで到着するって」
「OK。梨々花はきっちい周りで食料とか集めて。冷蔵庫の中は自由に使っていいから」
「わかりました。あれ?さっきの怪物の画像が消えてる」
「マジ?」
俺も確認すると確かに削除されてる。Webで他の条件で調べてみたけどHitなし。
「先輩、今も感覚は残ってるんですよね?」
「ああ。だんだん強くなってるぞ」
「まさか情報が制限されてる?」
「かもしれない」
梨々花も俺の能力を知らなければさっきの加工画像じゃないか?って思っただろう。俺も能力が反応しなかったらそう考えてたから。でもこれで確信した。やばい状況に陥ってるぞ。
「梨々花、急いで準備を進めよう」
「わかりました」
近未来島 第一(中心)エリア
「カモフラージュフィールドは?」
「正常に作動。他エリアに影響なし」
「情報は?」
「関連投稿削除完了。第一エリア内緊急回線以外通信疎外終了」
ここは第一エリアにある近未来島のすべてを統括する情報統括局。俺はここの最高責任者。現在創設以来類を見ない大惨事が第一エリアを襲っている。突如地下から謎の怪物が現れ市民を襲っている。すぐに警察や軍が重火器で対処しているがまだ殲滅の報告は来ていない。
「第2,3エリアから援軍到着」
「付近の非常口のロックを解除」
援軍が来たってことはまだまだこの騒動おさまらないぞ。騒動がわかるとすぐに近未来島の統括理事長に報告。彼からの指示で現在の対応になってるけど早く近未来島ぜんたいに避難指示した方がいいんじゃないのか?
「現場から報告。さらに怪物の数は拡大。一向に収まりません」
「カモフラージュフィールドは大丈夫か?」
「大丈夫です」
このままだといつまでもつかわからないぞ。
ピンポーン
「はい」
「空よ、開けてくれない?」
ガチャ
インターホンが鳴り女性が二人は言ってくる。一人は梨々花の姉で三代空さん。アルバイトで知り合ってそれ以降関係が続いている。もう一人は知らないな?
「彼女は藤堂セシリア。私の同僚で一緒に逃げたいんだって」
「あなたが皆人ね。よろしく、セシリアって呼んで」
「彼女の専門は超能力で実は皆人君の能力について相談していたの。それに彼女はホワイトハッカーでいろいろ情報を集めてくれたわ」
「相談されたことに関しては誰にも話してないから安心して。それと怪物のことだけど結構大変よ今」
セシリアさんがハッキングした情報によるとあの怪物は第一エリアの秘密研究所で研究されていた実験生物で、突然暴走をはじめ地上に出てきたらしい。今も第一エリアで暴れまわっているけど、第一エリアを遮断して警察や軍が排除しているそうだがうまくいってないみたい。
「なるほど、だから少しづつ嫌な気配が濃くなってるんだ」
「皆人は目で見たらどのくらいの危険度かわかるのよね?」
「はい」
「ならこの映像見てくれない?」
セシリアさんの持ってきたパソコンには2つの映像が流れている。
「これは第一エリアの監視カメラのリアルタイムの映像で①の方が第一エリア側の監視カメラ、②は第2エリアと第一エリアの境にある監視カメラよ」
①の映像では建物が壊れていたり、黒煙が昇っていたり、怪物や人の死体などが写っているが、②の画像に何事も起こっていない普段通りの第一エリアの画像が写っている。どういうこと?
「今第一エリアはカモフラージュフィールドが覆っていて外からは普通の風景に見えてるの。情報規制が行われているけど第一エリアには今通行禁止になっているわ。近未来島の上層部は事件が収束するまで隠しとくつもりね。で、どうかしら?」
映像をじっと見て
「こっち(②)の映像だけど嫌な雰囲気がどんどん濃くなっていってる。この濃さなら1時間ぐらいであの怪物がこのエリアまで来るよ」
「わかったわ、ありがと。なら早く出ないとね、この島から」
「準備OKです」
空さんが持ってきた服に着替えた梨々花が部屋から出てくる。
「皆人君は助手席に座って何かあったら教えてね。この島から出るには3つある橋のどれかを渡らないといけないわ。一番近い橋で約1時間かかるわね」
空さんの車に乗り込んで橋に向けて走り出す。今の時間帯は通行量も少なく渋滞に巻き込まれずに進んでいく。30分ほど進んでいると
「空さん、右の河川敷に入って!」
「わかったわ」
俺の指示に従って無理やり車線変更して川沿いの河川敷に。
「一体どうしたの?」
「いきなりさっきの道路全体に嫌な気配がしました。この感じだとすぐに何か起きそう」
まだ濃い危険な気配が漂ってる。だんだん濃くなってるけど何が起こるんだ、一体?
キー
ドカン
バーン
いきなりたくさんの場所で衝突音が聞こえてくる。
「あそこ、見て!道路が落ちてる」
梨々花が指さす。さっきまで道路があったのに下に落下している。何があったんだ?
「どうやら第2エリアの発電所が壊されたようね。近未来島全体の電力が一時的に落ちて信号や電力でつながっていた一部の橋が崩壊したようね。皆人はそれを感じ取ったみたいね」
チリリリリン
携帯電話から突然音が鳴り響く。これって台風や地震が起こった時に鳴る災害通知?
『第一エリアにて実験生物の暴走が発生。現在全力で鎮圧していますが住民の皆様には避難措置として近くのシェルターか近未来島の退避をお願いします』
「とうとう避難警告が出たわね。ここからは避難者も橋に集中するわ、急ぎましょう」
第2エリア防衛線
第一エリアで発生した実験生物の暴走だが、実験生物が人間や動物などの生物を取り込み繁殖することで数が増大。カモフラージュフィールドを実験生物が越えたと報告を受けた統括理事長は第一エリアの破棄を決定。
「あと5秒。実験生物を外に出すな」
近未来島に常備されている戦闘ヘリや攻撃型ドローンも駆使して第一エリアに怪物を閉じ込める防衛隊。作戦時間になると
ドドドドド
第一エリアを囲うように壁が出現。天井にカモフラージュバリアが展開され隔離。
「全員耳をふさげ」
防衛線司令官の声で耳をふさぐ兵士たち。数秒後
ドカーン
非常時に使用する第一エリア内に点在している爆弾が一斉に爆発し、実験生物を殲滅する。さらに
ヒュー
一部解除したカモフラージュエリアから侵入した戦闘ヘリからナパーム弾が放たれとどめの火炎処理。この時の爆発音などは新たに第2エリアを覆うカモフラージュフィールドにより他のエリアには聞こえていない。
先ほどの爆破やナパーム弾により監視カメラの機能が一時停止したため戦闘ヘリからの報告を待つ。
『戦闘ヘリより報告。実験生物の殲滅を確認』
戦闘ヘリからの報告と同時に監視カメラも復活。モニターには第一エリアに建設されていたビルはすべて崩壊し、実験生物も爆発や高温の火により肌が溶け原型を残していない画像が流れていく。
「よし、直ちに戻ってきてくれ」
『了解。いや、まってくれ』
戦闘ヘリからの報告が途絶える。
「司令官、実験生物が」
モニターを見ていた隊員が叫ぶ。モニターには第一エリアのがれきの下から現れていた。その体には全く傷がない。さらに目測だが15m以上の大きさの巨大な実験生物も確認できる
『司令官、攻撃を再開しますか?』
「ああ」
『標的をロックオン、攻撃を再開します』
戦闘ヘリが巨大実験生物にむけ再び攻撃を開始。しかしナパーム弾さえも効いている様子はない。しかし戦闘ヘリも巨大実験生物の攻撃が届かない位置にいる。何とか有効な攻撃法を見出してほしい。しかし司令官の願いはかなわない。
『なんだあれは?通常個体の実験生物が巨大個体のカマに群がっています』
モニターでも確認できる。一体どうするんだ?巨大個体はそのままカマを振り、
「なっ!」
通常個体が投擲され戦闘ヘリい取りつき、実験生物が操縦者の兵士を殺し戦闘ヘリが落下していく。
「戦闘ヘリは全滅。巨大実験生物は各利用の壁に近づいてます」
司令官は部下の報告を聞きながら考える。予想より知能が高いぞ、あの実験生物。だがこの壁は壊せない。天井にも強力な電子バリアを張っている。でも何が起こるかわからないので、今のうちに上層部と相談して次の対策を考えないと。
「司令官、壁が」
上層部と連絡を取ろうとすると部下がモニターを差しながら叫ぶ。そこには壁へとカマを振り下ろす巨大実験生物が。そのカマは一振りごとに壁を傷つけていき
ガッ
とうとう壁を貫通してしまった。貫通した穴から司令官のいる第2エリアへ向け通常サイズの実験生物が雪崩れ込む。
予定通り一番近い橋にたどり着いたんだけど
「渋滞してるわね」
先ほどの避難警報により外へとつながる橋には車が押し寄せている。警察が橋の前で交通規制しており通るには時間がかかりそう。
「どうする?」
「別の橋に向かいましょう」
「ということはここもやばいのね?」
「はい。嫌な感じが濃いです。多分1時間以内だと」
「そう。ならどっちに行くかよね」
「ちょっと待って」
セシリアさんはパソコンを操作し始めて・・・
「今目の前の橋と次に近い橋に人が多いわね。交通網もどちらかの橋へ通じる道が多いみたい。ここは一番遠いけど3つ目の橋を目指すべきね。確認してもらえる皆人君?」
「そうですね。僕の感覚からもそれがいいと思います」
「わかったわ」
空さんはハンドルを切りここから1時間かかる橋へと向かう。
そして30分後
「実験生物第5エリアまで侵入したわね」
セシリアさんは実験生物の動向を報告してくれる。第5エリアは俺たちの学校があるエリア。
第5エリア皆人たちの通っている学校
「全校生徒及び近隣住民シェルターに収容しました」
「わかった」
「それと行方不明の生徒二人ですがお昼ごろ裏門より出ていくのを確認しました」
「わかった。この警報が終わり次第保護者に連絡を取るように」
「わかりました」
学校地下に建設されているシェルターの管理室にて校長が報告を受ける。非常事態発令時生徒及び周囲の住民の収容を開始、30分後(非常事態時の対応マニュアルに従って)シェルターの出入り口を封鎖した。
管理室には敷地内の監視カメラのデータも届いている。
「校長、実験生物が敷地内に侵入しました」
通常個体の実験生物は高校の敷地内に潜入すると校舎内の探索を始める。だがシェルターについては気づかないし、仮に気づかれてもこの書ルター派3mもの特殊な金属で覆われている。これなら実験生物も近寄れない。だが
「校長・・・」
監視カメラを監視していた部下が震えながらモニターを指さす。そこには超巨大な実験生物が敷地内に侵入してくる。あまりの大きさに振動がシェルター全体に伝わってくる。巨大生物はそのまままっすぐシェルターの上に移動しカマを振り下ろす、
「どうにか抜け出せましたね」
「これからどうするの?空?」
「とりあえず皆人君の家に向かいましょうか?道中のスーパーで買い物しながら」
「お願いします」
俺たちが向かった3つ目の大橋だが交通量も少なくスムーズに渡ることができた。でも他の橋みたいに交通規制している警察官はいないんだよね。どうしてだ?
「!!空、なるべくスピード出して。早くここから離れましょう」
「どうしたのセシリア?」
「政府がこの近未来島一帯の空爆を決めたみたい。空爆開始まで残り20分よ」
「わかったわ」
空さんがアクセルを踏み一気に加速する。




