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Hな谷川さんの日常2

Hな谷川さんはピュアな変態さん。彼が町を歩くとラッキーHが付いてくる。仕事先で、ホームセンターで買い物の時に、はたまた髪を切りに来ただけなのに、ついムフフなことが起きてしまう。

あまりにもピュアなために時には痛い目に遭うこともあるけど、どこか憎めない男のちょっとHな話し。


 Hな谷川さんの職業は町の電器屋さん。Hな谷川さんの住む町は小さな町なので、毎日忙しい日々を過ごしています。それでも時々暇になる時もあります。そんな時は、他のお店の人から応援要請の声が掛かります。今日もクリーニング店から手伝ってほしいと頼まれ、手伝いに来ました。

 クリーニング屋さんの仕事は、お客さんの応対、洗濯、アイロンがけ、しみ抜き、そして梱包に配達と細分化しています。職人技を必要とする作業から、力仕事まで様々な技量が求められます。

 Hな谷川さんは何度かクリーニング屋さんの手伝いをしたことがあるので、その辺りの事は分かっています。特にこの店のご主人大河原さんとは、中学・高校の同級生で、近所でも有名な悪ガキ仲間です。だから子供の頃からクリーニング屋さんの仕事を見てきているのです。

 大河原さんが店の奥から出てきました。

「よお、Hな谷川。ワルイね、急に頼んじゃって。お前も結構忙しいんだろうに」

「水臭いこと言うなよ。困ってる時はお互いさまじゃん。それに稼げる時は稼いどかないしね。娘もまだまだ手がかかるし」

「だな。お互いまだまだ大変だよなあ。じゃ早速だけど奥で梱包頼もうかな」

「あいよ」

 大河原さんの後について、奥の工場の方へ移動します。奥には、巨大な洗濯槽と乾燥機がそれぞれ2台、そしてアイロンをかけるための台やワイシャツをプレスする機械、その周りを囲むように、クリーニング品をかけるためのバーが張り巡らされています。

 大河原さんの店も町で唯一のクリーニング店のため、お客さんからの注文が引っ切り無しで、猫の手も借りたい程忙しいのです。もう既に工場だけでなく、店内のバーにも仕上がったクリーンんぐ品がいっぱい掛かっています。

「Hな谷川あ、こっちこっち」

 大河原さんに呼ばれて、Hな谷川さんはバーの端っこにある作業スペースに向かました。

「じゃあさ、ここにあるクリーニングが完了したやつに、袋をかぶせていってくれるかな」

 と大河原さんはそう言って、タグを渡しました。このタグには、お客さんから注文を受けた際に付けるタグと同じ番号が書かれていて、お客さんに引き渡す時、間違えないようにするためのものです。

 クリーニング品に袋をかけ、その袋の下にテープでそのタグを止めたら、一件完了です。クリーニング品が少ない時は簡単ですが、忙しい時は宝さがしをするみたいに大変な作業になります。

「20-01199・・・・・・と」

 Hな谷川さんは早速クリーニング品の梱包を始めました。最初のターゲットは、男性物のコートのようです。かぶせる袋もクリーニング品のサイズに応じて長いもの、短いものがあります。Hな谷川さんは、コートなので長めの袋を取り出し、かぶせた後タグを貼りつけました。以前にもやったことがあるので、中々手際が良いです。

「次は、20-1198・・・・、えーと・・・・・」

次のターゲットは、どうやら女性物のようです。

「えっ?あっ!こ、これは・・・・・・」

なんと、なんと。誰の物かはタグを見れば分かってしまいますが、それは一旦置いておいて、ド派手なショッキングピンクのキャミソールにお揃いのショーツのセットでした。

「んーーーーーーーーーーーー、いやらしい・・・・・・」

Hな谷川さんの心のスイッチが入ってしまいました。

クリーニング品なので、ベタベタ触るのはご法度。でも梱包だから、触らないわけにはいきません。でも触りたい・・・・・・でも我慢・・・・・・

 悩んだ末にHな谷川さんは事もあろうか、スマホを取り出しパシャパシャと写真を撮り始めたのでした。サイテーです。ほぼ犯罪です。コンプライアンスはないのでしょうか?

ネットにアップしようものなら、即逮捕です。

 とりあえずは、個人的なコレクションとするようです。何枚もしつこく写真を撮った後、そそくさと梱包に戻りました。

 その後も何点かHな谷川さんの好物が出てきたので、当然コレクションとしてスマホに収まりました。困ったものです。

 小一時間程した頃、大河原さんがやってきました。

「Hな谷川、オレちょっと配達があるから、店番やっっといてくれ。受け付けは分かるよな。料金表を見てくれれば大体分かると思うから。もし、判断が付かないやつがあったら、料金後払いで、タグだけ記入しといてくれ。じゃあ、頼んだよ」

「OK!やっとくから、安心して行ってきてくれ」

 コレクションをまんまと増やしたHな谷川さんご機嫌です。そしてコレクションを思い出し、

「んーーーーーーーーーーーー、いやらしいーーーーーーーーーーー」

 と余韻を楽しみつつ、店のカウンターに入りました。

 時計を見ると、もうじき4時になろうとしています。夕食の買い出しついでに寄った近所の奥さんが何人か、クリーニング品を取りに来ました。

「あら、H谷川さん、今日はここですか?頑張ってくださいね」

 皆さん顔なじみなので、労いの言葉をかけてくれます。奥のクリーニング品を取りに行く時も、こっそりとコレクションの確認は怠りません。

「むーーーーーーーん、いやらしいいいいいいいいい」

 暫くして、お客さんの波が一旦引きました。Hな谷川さんにとってゆっくりと妄想に耽れる時でした。

 ピンポン。

 来店を知らせる音が響きました。Hな谷川さんが顔を上げると、ドアの前には、女子高生が立っていました。見覚えのない娘です。

「いらっしゃいませ」

 Hな谷川さんはにこやかに応対します。

「こんにちは。叔母に頼まれて、洗濯ものを取りに来ました」

 女子高生はタグを差し出します。

 『叔母?ふむ、誰だろう?』

 タグを受け取りながら、彼女の叔母さんの事を考えながら、チラッチラッと彼女を見ます。よく見ると、物凄い美少女です。整った顔立ちに、ちょい長めの黒髪がとってもキュートです。都内の高校なのでしょうか。この辺りでは見ない制服を着ています。胸元に付いている大きな真っ白いリボンがとても可愛らしい制服です。

『か、か、カワイイーーーーーーーーーーーーーー!』

 Hな谷川さんのスイッチがまた入りました。なんと緩いスイッチでしょうか。

 Hな谷川さんは奥に入って注文の品を探します。注文品は3点です。1点目はすぐに見つかりました。彼女の物と思われるブラウスでした。それを見てHな谷川さんはちょっとキュンとしました。でもグッと堪えて2点目を探します。それもすぐに見つかりました。彼女の叔母さんのものでしょうか、スカートでした。そして、3点目、これは少々手古摺りましたが、なんとか見つけることができました。タオルでした。

 無事に3点を見つけ、抱えてカウンターに戻ってカウンターの上に重ねて置きました。

と、その時です。重ねたクリーニング品が、スルーっと滑り落ちてしまいました。

「あっ!」

 Hな谷川さんの大きな声に、女子高生はビクッとしましたが、滑り落ちたクリーニング品を慌てて拾おうと勢いよくしゃがみました。クリーニング品を包む袋は滑りやすく、掴もうとスルッと逃げて行きます。必死になる女子高生。

 そしてその姿を見た、Hな谷川さんは、固まりました。

『パ、パ、パ、パ、パンティ・・・・・・』

 そうです。彼女は必死にクリーニング品を掴もうとするあまりスカートがはだけ、パンチが丸見えになっていることに全く気付いていなかったのです。まるで、わざと見せているのかと、Hな谷川さんは勝手な解釈をし、ドキドキしながらもじっと見るのでした。

『うーーーーーーーー、いやらしいーーーーーーーー。純白のパンティ!』

 クリーニング品を拾い上げた彼女が、カウンターにそれらを置いてくれました。しかし、重ねたクリーニング品は不幸にもまたスルーっと滑り落ちてしまいました。

 Hな谷川さんにとって二度目の行幸です。何と、またもや、彼女のパンツを見ることができたのでした。

『純白のパンティ!神さま、ありがとう!、まぶしいです、白いパンティが拝めて。今日は寝られないいいいいい。ううううううううううう』

 Hな谷川さん、カウンターの陰で股間を目いっぱい膨らませています。

「ごめんなさい。今度は別々に置きますね」

 自分がパンツを見せてHな谷川さんを喜ばせている事に、全く気付いていない女子高生は、平謝りしながら、クリーニング品をカウンターの上分けて置きました。頬を真っ赤に染め、もじもじする女子高生に、違う意味でモジモジしているHな谷川さんが見合っています。とその時、

ピンポン。

「あ、いらっしゃい」

 Hな谷川さんが慌てて応対すると、配達から戻ってきた大河原さんでした。

「こんにちは、伯父さん」

 女子高生が軽く頭を下げます。

「ああ、この娘はねいとこの娘さんで、妹の家に遊びに来てるんだよ。都内に住んでるんだけど、自然に触れあいたいってこんな田舎まで来たんだって」

両手を振りながら、

「田舎だなんて。ステキですよ、この辺り。里山っていいですよ。私、自然が大好きなんです」

今時の娘にしては、なんて純朴なんだと、Hな谷川さんは深く感動しました。が、そう思いながらも、股間は膨らんだまま。

「オイオイ、Hな谷川!お前、惚れんじゃねーず、ゲッシシシシシ」

 大河原さんに心を見透かされて、ドキッとするHな谷川さんでした。 


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