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Ⅱ ー旅人の唄ー Ⅰ章ーイタリア人の旅人ー

はいっ 2部がやってきましたよ


西暦2138年 6月 10日 同調都市東京。

兵庫での人工能力者計画から1年と約1カ月後

霧也と美佳達は東京の安いアパートメントを借りて住み始めた。

そのアパートはまるでごみ屋敷でもありそうな出で立ちだった。


そして生活をするということは必然的に

金を稼がなきゃならんということで政府直属の便利屋を営み始めた。



 「えっ!仕事ですか!?」

霧也は驚いた。便利屋を初めて1年たつが仕事がいままでひとつも来なかった。

なのに急に今仕事の依頼が入った。



 「はいっ!喜んでお請けいたしますっ!…では、さっそく内容の確認に移ってもかまわないでしょうか?」

霧也は目の前の男に問いかけた。

男は口早々と説明した。

どうやらイタリア人の保護らしい。



その人は雪山で遭難しているそうだ。なかなか普通の人じゃ立ち入れない危険な場所なので騎士と能力者にお願いしたかったそうだ。

霧也は今いた建物を出て行き、一旦家に戻ることにした。



今の時刻は朝8時。まだ日はやわらかい。

6月とは思えないほどの快晴だ。

東京の街を歩いていると教会や研究所。国会議事堂に総理官邸等が目に入る。



政治、宗教、科学が見事な調和を満たしている唯一の街。

東京の街にも、自然はほぼない。

そんな街をぼけーっと見ながら歩いているうちに家についた。



大声で叫んで美佳を驚かせるドッキリをしようかなとかそういうことを考えながら

ドアノブをひねった。

 「たっだいまぁーっ!!美佳っ!仕事入ったよーっ!」



家の奥から足音が近づいてきている。

 「まじでっ!やったじゃんっ!で、内容はぁっ?」



霧也は家の中に入り、仕事に必要なものをポケットに入れながら仕事内容を

美佳に伝えた。すると美佳は立ち上がり、早く行こうと張り切って家を飛び出て行った。



 「ちょっ!待てって!」

霧也はあわてて追いかけた。

美佳はちゃんと待ってくれていた。



はりきりすぎだよと霧也は美佳の肩をたたいた。

 「じゃぁ…行くか!」



場所は雪山。しかも遭難してるというんで

ヘリコプター使用の許可がおりた。二人は早速用意されたヘリコプターに乗り込み

雪山に向かうことにした。その雪山の場所というのがこの東京から

さほど離れていないところで、もともとは平地だったそうだが



大3次世界大戦での神々の粛清とよばれる事件によって天変地異が起こり雪山と化したそうだ。

 「どんな人だろうね保護の対象のイタリア人。日本語通じるのかなぁ」

 「大丈夫だよ美佳、日本語は30年ほど前から英語に代わる国際語に認定されてるから通じると思う」

ヘリコプターの外は一面真っ白だった。



6月のこの時期でもここは雪でうめつくされている。

天変地異の影響だろうか。

 「あ!見て霧也!人が倒れているわよっ」



 「たぶん保護の対象だろうね。よし、おりるか」

ヘリコプターを止め、ブーツをはいて雪山に降り立った。

倒れているという人は男一人女一人



外見年齢はじぶんらよりは上という感じだった。

 「あの、すいません大丈夫ですか!?」

霧也と美佳は二人の体をさすってみた。

 「ん…んあぁ…ってて…あぁ…腹減ったぜよぉー…」



 「うぉっ!起きたっ!」

美佳が飛んで驚く

 「土佐弁…? まぁいいや。依頼を受けてあなたがたを保護しにきました。どうぞ、ヘリにお乗りください。」

(土佐弁って…何年も前に絶滅したと思ってたのにっ)


 「ありがとうー あぁー助かったぜよぉー」

 「おおきにっ!助かりましたわぁー」

土佐弁の男性イタリア人と京都弁の女性イタリア人をヘリに乗せ、

東京に向けて飛び出した。



 「あぁ…食べ物はそこにありますから好きに食べてくださいね。」

霧也は食糧袋を指差して告げた。



すると土佐弁と京都弁はパンやらおにぎりやらをむさぼりはじめた。

 「あぁーそうだぁっ! これからお世話になるんやき、お互い自己紹介でもするかのぅ」

 「へ?お世話になる?」



そこまでは聞いていないぞ。

保護するというのは、助け出し依頼主のもとまで送り届ける。

の保護だと思っていた。



だけどこの土佐弁が言うには御世話になる。

ってことは、居候…?

 「んーえーとーおれは騎士で便利屋の朱雀 霧也で、こっちが能力者、そして俺の彼女の古園 美佳」



 「おれはカッミノ・ビジャトレ。能力者ぜよ。そんでこっちのねえやんがぁーコッロ・ビジャトレ。姉弟で旅をしちゅうもんぜよー。」

土佐弁…じゃなくてカッミノが言うには



二人は能力者でイタリア出身。姉弟で旅をしていて

日本が好きでまず東京に行こうとしてたが途中で遭難したそうだ。

 「それで、お世話になるってあたしたちの家に居候するってことです…か?」



 「そうやぁ?うちらそういう風に依頼申請したんやけど、きいておりまへんでした?」

霧也は思わず頭を抱えた。

二人だけでも大変なのにそのうえもう2人。



一時期だけとはいえこんな家計がぎりぎりな時に

2人も増えるとなるとものすごく大変だ。

 「聞いてませんでしたよ。んー。まぁ、いいです。よろしくおねがいしますね」



霧也と美佳はぺこりと頭を下げた。

あの二人もよろしくと言いながらおにぎりをほおばっている

そうこうしているうちにヘリは東京の離着陸所についた。



 「つきましたよ。では先に家に向かっといてください。おれはまだやることあるんで」

美佳に案内をたのみ霧也は走っていった。

現在の時刻は午前10時



結構時間がたったものだ。

霧也は先ほどの建物に行き、さっきの男に仕事の完了を告げ



報酬を受け取った。

ここまでで仕事は終了。

仕事は報酬を受け取るまでだとだれかさんに教わった。



先生が遠足は家に帰るまでと昔言ったように仕事もおなじ。

 「さてと、家に帰らなきゃな。あの二人にいろいろ聞きたいことあるし」

そう、彼らは旅人。



世界のことを知りたい霧也にとって旅人と出会えたのは幸運であるはずだ。

そしてイタリアから来たとなると霧也にとっては好都合

霧也と美佳は能力者も騎士も、科学と宗教。すべての国、文化が手を取り合って

いい世界を作っていける世界にしたいと思っている。



そしてイタリアは騎士の国。

日本は科学の国。能力者の国だ。

だからイタリア人と仲良くするということは今後の役に立つ

とふんでいたのだが・・・



 「ただいまぁ」

霧也はドアを開けた。

そしてリビングに入るなりカッミノが寝転びながらテレビをみるという…



ものすごいくつろぎ様。

ふつう居候し始めて最初は礼儀よくしているものだろう



そしてだんだん慣れてきてくつろぐようになる。

というのが普通だと霧也は思った。

だけど目の前の似非土佐弁イタリア人カッミノは

初日、しかも数十分しかたっていないのにもうくつろぎだしている。



 「はぁ…あの、カッミノさんお姉さんはどこにいるんですか?」

 「あぁ、姉やんならぁー美佳ちゃんと二人でどっか出掛けにいったぜよ」

出掛けた? まぁ美佳と一緒なら大丈夫だろう。



迷うことはないだろうし、誰かに絡まれても大丈夫だ。

 「あの、ちょっと聞きたいんですがたびの目的とかってあるんですか?」



 「あぁ、あるぜよ。目的は…」

カッミノは旅している目的を雑談まじりに話し出した。



まとめると、まず一つ世界を見て回りたいと思った

そして旅先で能力者が騎士に居場所を追われているのを見て

騎士も能力者も差別のなく平らな世界にしたい。と思って日本に来たそうだ。



まぁ日本が好きってのが大きいみたいだが。

 「そうなんですか、実はおれ達もあなたがたと同じ目的です」

霧也は自分たちの事情も語りだした。



カッミノもうなずきながら語っている。

すっかり意気投合したようすで霧也の敬語も薄れていった。

そしてそのまましばらく時が過ぎた。



時刻は午後13時。

美佳達が帰ってきて一緒にご飯を食べた。

ご飯は美佳とコッロが作ってくれたカルボナーラとおにぎりだった。



カッミノはいい加減だが姉のほうは以外としっかりしていた。

話しているとだいたいの人の性格というものはわかるものだ

みんなでこの組み合わせこそ日本とイタリアの同調だねと笑いながら食べる



ご飯はおいしかった。霧也は家族が出来たみたいでなんかうれしかった

カッミノは食べながら自分が旅をするきっかけを語ってくれた。







††††††††††

時はさかのぼり西暦2133年4月4日イタリア

 「父さん?」

カッミノは目の前のものすごく恐ろしい形相をした父親に驚いた。



彼が言うには騎士を一人殺してしまったらしい。

騎士は避けに酔っていて能力者である父親に暴力をふるい

金を取ろうとしたらしい、そのお金はカッミノの進学費用だったようで



どうしても守りたかったらしく勢い余り殺してしまったというそうだ。

 「わしは人一人殺してしまった。その罪滅ぼしにわしも自ら命を絶つ!」



 「だめだっ!死んだからって罪が消えるわけじゃないっ自殺などしょうもないこと考えるもんじゃありませんっ」

カッミノは父親に向かって叫ぶ

父親はナイフを自分の腹に突き立てている。



カッミノはそのナイフをけりおとそうとした。

 「邪魔をするなっ!」



父親はカッミノをひっぱたいた。

父親の顔にはマインドコントロールという文字が小さく浮かび上がっている

 「マインド・・コントロール・・」

 「邪魔をするのなら、お前を殺す!」



ついには声まで変わり、完璧にあやつられた状態になった。

眼の色もすべて変ってしまった。

父親は能力を使って攻撃をしかけてきたから



カッミノも能力を使わざるを得なかった。

 「完璧に操られてる…とめ…なきゃ…な」

カッミノは机に置いていた鉛筆を投げた。



彼の能力はベクトル変化らしい

あらゆるもののベクトルを自由自在に操る能力。

投げられた鉛筆の運動量を操り、

運動量秒速10km.



さすがに騎士の運動速度にはかなわないが、十分な速さだ。

彼の父親は一瞬の動きでナイフでそれをはらい

ナイフをもう一本取り出してナイフ同士をかちんとならす



すると音はするどい刃にかわりカッミノに飛んでくる

そう彼の父親は音を物質化する能力。

ものすごく非科学的な能力なのだが、超能力は時に科学を超越するのだ

カッミノは自分の運動速度を操り瞬時に跳躍。



音の刃を次々とかわし、父親の懐にもぐりこむ。

そして、自分の腕のベクトルを操作し、父親を殴り飛ばした。

これくらいしないとマインドコントロールはとけないだろうと踏んでいたのだ。



ねらいどおりマインドコントロールは解けたが、父親は殴られた衝撃で死んでいた。

ちょっと加減を誤ったのだ。

やはりまだ十四歳の子供。あまり精密な力のコントロールはできなかった。



そこに、姉が帰ってきた。

姉は目の前の状況に困惑し、取り乱した

彼は状況を説明し、座り込んでしまった。



 「おれは、父さんを殺した。殺…した人を…肉親を…殺…した…ははっ…ははは…」

カッミノと姉は治安部隊により逮捕され、3年間牢獄の中に閉じ込められた。

父親の罪もかぶったのだ。本当ならば死罪なんだが、まだ子供だということで

懲役だけで済んだのだ。



そして二人は牢獄の中で考えた。

騎士も能力者も一般人もすべての人が笑って暮らせるような世界をつくりたい。

そのために世界を見て回ろうとそう二人は話し合い



牢獄から出たのち、荷物を早急にまとめイタリアを出て行った。

もともと騎士の町。能力者は使いまわされ捨てられるのが運命

イタリアを出たいというのはこの事件前にもあった。



そしてのちにこの事件は大きく報じられ、名前を

能力者騎士殺害事件という有名な出来事となった。






††††††††††††††††††

 「そうだったんだぁーそんなことがあったとわねー能力者騎士殺害事件…」

美佳は以外にもこの事件をしらなかった。

まぁ、4年前おれらが10歳の時だから知らなくても無理はないかもしれない

ニュースを見ない人だったら当然しらないし

美佳はニュースなんて真面目な番組はほとんど見ないから、知らないのも必然なのかな

と霧也は思った



 「結構有名な事件じゃないかぁ。そんなことがあったんですねー

たいへんですね。んーでも、やっぱりおれ的には似非土佐弁と似非京都弁になった経由も聞きたいですね」



と霧也は笑い混じりに言ってのけた。

こういうくらい話のときはちょっとぼけて場を和ませるのが基本だと

霧也の頭にはインプットされている。



 「話そうか?おれが土佐弁になった理由」

とこれまたカッミノが笑い混じりにいってくる

霧也は、いやいいです長くなりそうなんで



と言ったら場の空気は狙い通り和んできた。

そしてそのまま平和な時が流れて行った。

まるでずっと一緒にいる家族のように




はいっ!

Ⅱ部です!

荒いかもしれませんが、指摘してくれるとありがたいですね


これはいつごろかいた話だろう

中2の夏ですね

懐かしいです


この次の話は今執筆中という感じです

出来次第、読み返し、修正して

公開したいと思います


そういえばですね

今登場人物の絵を描いてるんですね


これが難しくてですね

主人公2人が難しいんですよ

祐輝と美佳が・・

がんばりますけどね^^


楽しんで作ったので、どうか楽しんでよんでもらえたらなと思います。

似非土佐弁と似非京都弁。

京都弁の姉のほうは口数も少ないですが重要な人物なので

忘れないでくださいね

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