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Ⅰ -明日へ向かう旅路ー Ⅴ章 ー血の雨ー

はいっ!来ました

事件はもう佳境を迎えてます

かといってまだまだ小説は続きますよ?笑


――5章 血の雨――


朝。今日は一段と日差しが柔らかい。

決戦日というのになぜこんな柔らかくあたたかいのだろう。

「ふぁ~。おはよう。ってここは…美佳の部屋か。でも、いないのかな。美佳はまぁ、今日はその方が都合がいいかも。あんまり危険なことさせたくないし…」




霧也は大きな欠伸をし、起きて着替えをすませた。

突入時刻は午後6時から。

まず学校のみんなが家に帰っているだろう時間、図書館の閉館時間前ギリギリの時間。


そして今日は学校がないのが幸いだった。

学校があっては自分も学生だから授業を受けなくてはいけない。

すると少し予定に誤差が生じる。


6時まではフリー。だがそのあとからの予定がきつきつなのだ。

「ふー。突入までは今日は街をぶらぶらするかな」

霧也は突入に必要なものとお金だけを持って家をでた。


外に出るとあたたかい。自然とやさしい気持ちになってくる。

突入するまではやさしい気持ちでいたかった。戦えばまた多くの血がながれる。


必然的に誰かを殺すことになる。心を鬼にして斬らなければいけない。

だからせめてその前くらいはやさしくありたいと思うのだ。

「見慣れた街でも改めて見てみるとだいぶ違うんだなー」


普段は意識して見ることはないからいつもたっているこのコンクリートの地面も

このビル。学校。すべてが新鮮に感じた。


しばらく歩くと知り合いに会って、あいさつを交わしたり

そんな何気ないことなのに涙が出そうになった。

いつも美佳と行ったクレープ屋に行ってクレープ食べて


昨日のゲーセンを通って…


≪突撃したらおれは死刑か、町をでるかのどっちかだからな…≫


町をぶらぶらと歩いているうちに時間になった。

図書館の地下に入り、アクアを剣化した。


あたりは暗いが、昨日来たので道はわかる。

それに敵がきても認知システムでわかる。


「いくぞ。アクア」

「うん。」

(騎士霧也戦闘起動。脳内回路を秒速10kmに固定。運動制御解除。運動速度秒速3kmに固定。思考を移動・攻撃・回避に設定)


霧也は前方に跳躍した。

(敵感知。攻撃)

霧也は出てくる検体を次々に斬り倒していく。

むせかえるような血のにおい。


霧也にはたっぷり返り血がついていた。

≪お願い!やめて!攻撃しないでっもうだれも斬りたくないのに!!≫

強く願っても検体は次々に現れ、攻撃を仕掛けてくる。


斬る。斬る。斬る。今まで何人の人を斬ってきたのだろうか。

神は自分を許してくれるのだろうか。と考えて、やめた。

数秒進むと広場にでた。真っ先に研究所に向かう。


すると一人の男が検体と戦っているのが見えた。

市谷だ。

「市谷!お前研究に加担してたんじゃ・・」

「何を言っている。今の状況みりゃわかるだろう。おれは止めにきたんだ。この研究を。お前と同じだな。」


そう市谷は検体と戦っている。

首謀者のはずがない。

だとしたら首謀者は誰だと霧也は考えた。


「首謀者が誰か知りたいか?」

霧也はうんとうなずいた。

市谷は戦いながら話す。それを霧也も戦いながら聞く


「首謀者は・・・お前のよく知る人物。そう、古園 美佳だ。」

霧也は一瞬動きが止まった。

≪美佳が…?なはずはない…だって…だって…っ!≫


そんな霧也をよそに市谷は話を続ける。

どうやら霧也の周囲を観察していたら美佳がこの研究所に入っていき、

研究員とあいさつを交わすのを見たようだ。


「これが真実だ。気になるなら、先に行って確かめることだな。こいつらの足どめくらいはしといてやるよ」

霧也はこくとうなずき、再び前に跳んだ。

≪美佳、ほんとなのか?うそだよな?うそって言ってくれ。美佳…っ!≫

再び検体が待ち構えていた。




かたっぱしから、斬り倒し進み、斬り倒しては進み・・・

この繰り返し。過ちは何度繰り返すのだろうと霧也は思った。

やめたくても、体が斬ることをやめない。本能がそうさしているのだろうか。

壁に、床に天井に、そして自分に血が飛び散り、付着する。

気分が悪くなる非日常だ。


数秒進むと霧也はひろいつきあたりにでた。

そこには、あの人が立っていた。

「やっぱり来たわね。」




美佳だ。

「美佳、なんで…そ、そうだ。止めにきたんだよな?そうだよな…?」

美佳は何もいわず、霧也に電撃を撃とうとする。

「そんな…お前が…」




「そう、あたしが首謀者よ。研究を止めたいならあたしと戦いなさい。」

美佳は手の先に意識を集中させ、電磁砲を撃つ準備をしている。

「やだ。戦わない。お前とは戦わない!」


霧也はアクアを床におき、手をひろげ前を向いてたった。

「あんたが戦わなくても…あたしは…あたしは戦うわよっ!?」

美佳はそんな霧也に容赦なく電磁砲を撃った。

前戦った時よりも威力は高い。


だけど霧也はさっきの体制から全然動こうとしない。

(攻撃感知。電撃。脳に到達。エラー。修復します。修復完了予定時間4時間後)

「なんで戦わないのよっ!死ぬわよっ!?戦いなさいよっ!なんで…なんで!

あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」




美佳はまた電磁砲を撃ちだす。2,3発霧也はうけた。

普通なら死んでいるが、騎士はこんなことじゃ死なない。

「お前がこんなことするのにはわけがあるんだろう?…仕方なくこうしたんだろう…?

だったら、おれにいってくれよ。なにがあったの…?」

「うるさいうるさいっ!…うるさいっ! あたしはただの悪党。それだけよっ! それだけなんだからぁっ!」


美佳はまわりの物質からあるだけの静電気を集め、増幅。

今までにないほどの電磁砲を作ろうとしている。

胸の前で、圧縮。発射。

だが、霧也はよけない。ふせがない。


美佳がなにかの痛みを背負っているのなら、霧也もその痛みを一緒に背負うつもりだから。

電磁砲は霧也に襲いかかる。

ほとばしる電気。

床にも壁にも電気がつたう。


霧也は床に突っ伏していた。死んだだろう。美佳はそう悟った。

「なんで…こうなっちゃったのかな…好きなのに…なんで…」

……

………


静寂



……

「…み…か…」




美佳は驚いた。霧也の声がする。

美佳はすぐさま霧也の元に駆け寄った。

「お前…今…好きって…」


「バカっ!今はそんなことどうだっていいじゃない。とにかく治療を…」

美佳は泣きながら顔を真っ赤にして叫んだ。


アクアは人の姿に戻り傷をふさぎ、心臓を正常に戻している。

「おれもさ…好き…なんだよ…だから…さ、おしえて?なにがあったの…?」


美佳は何があったのかを語り始めた。






✝✝✝✝✝✝

西暦2127年5月15日

第3次世界大戦まっただ中。

「美佳、あんたは逃げなさい。あなたのその能力があれば大丈夫。そこのお兄さんと一緒に逃げるの。わかった?」


「お母さんは?逃げないの?」

小さい少女。美佳は全身黒い服に身を包んだ男の腕に抱かれ、母親に問うた。

「お母さんは戦うわ。さ、逃げなさい。じゃぁお願いしますね」


男はこくっとうなずき、ものすごい勢いでその場を後にした。

そして兵庫に逃げ込み、美佳の命は助かった。


のちにその男に母親は騎士に殺されたと告げられた。

そして中学生になったころ、ある女からさそいがあった

「あなた、騎士が憎くない?いい復讐の仕方思いついたんだけど・・・」

美佳はその誘いに乗ってしまった。


その計画の名前は





✝✝✝✝✝✝✝


「人工能力者計画。今話したのがあたしがその計画に加担した理由よ」

「そんなことがあったのか・・」


霧也はもうすっかり喋れるまでに回復した。

だが、まだあまり動けない。

「おれに、お前を責めることはできないな。おれがその立場ならきっと美佳と同じことをしてた。誘いにのっていたから。それは当然のことなんだと思う。だから、お前は悪くない。…悪くない。」


霧也は美佳の頭を弱くなでる。

美佳は泣いていた。声をふるわしないていた。

「な、帰ろ?」




美佳はうんとうなずき。

霧也に肩を貸し、歩きはじめた。

どうやらここには上につながるエレベータがあるらしい。


それは美佳の部屋につながっていて

霧也は美佳のベッドに寝かされた

その晩はみんなすやすやと幸せそうに眠っていた。

あんな事件などなかったかのように。。。



ちょっと荒いですね

せかされながら書いたとはいえ荒いです

まだまだ修行積まなきゃなりませんね

次で終章です。

かといって話はまだまだ続きますよ?笑


Ⅰが終章なだけで


2部、3部・・・と続きますからね?


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