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Ⅰ -明日へ向かう旅路ー Ⅲ章ー調査:一時の安息ー

えっと、どこかで分割しようかなーとかんがえたんだけど

きれるとこみつからないww

んで3章は分割なしでいきますね

あと、≪≫内の文字は登場人物の心の叫びです

―――3章 調査.1時期の安息――――


「ん・・おはよう。みかぁ・・ふわぁー・・」

例の779襲撃翌日。

霧也は美佳のベッドの上で目覚めた。時刻は午前8時。

窓からやわらかい日差しが差し込んできている。さわやかな朝。


「あ、おはよう。体調はどう?痛んだりしない?」

霧也は包帯が巻いてあるところをさわってみた。

傷は完璧にふさがり、たたいても痛くもなんともない。


「うん。大丈夫だよ。昨日美佳と安藤がなおしてくれたし。」

結果的に直したのは安藤なんだけどと美佳は思った。

でも美佳は静かに笑った。


「ご飯、できたわよ。あんたの口に合うかわかんないけど」

霧也は目をキラキラさせてありがとうと言い、食卓についた。

美佳と顔をあわせ朝食を食べるなんて変な気分だ。


「いっただきますっ!」

「はい、いただきます。」

美佳は、食べずにじっと霧也の顔をみた。


霧也はそんなのおかまいなしに食べている。

「どう?」

「このオムレツ…すごいおいしいっ!お味噌汁も、ぜーーんぶおいしいよっ!」


美佳は顔を真っ赤にして、うれしそうに食べ始めた。

その間に霧也が美佳って料理作れたんだねと言うので、

ばかにしないでよとたたいた。


二人カップルのように一緒に笑い、楽しい時間を過ごしている。

「ごちそうさま」

「お粗末さま」


霧也は自分と美佳二人分の食器の片付けをしている。

美佳はいいと言ったのだけどあんなおいしいご飯ごちそうしてもらったんだからお礼だよ


と言って、エプロンをつけ食器を洗っている。

美佳はその姿に我をわすれてうっとりとしてしまった。

「なぁ、美佳。調べ物。どうする?」


その問いかけに美佳はふっと我に返った。

「んーとりあえず図書館に行って、研究資料さがす?」

「でも、あるの?そんなうわさレベルだった話だよ?極秘とかじゃないの?」


その通りだ。

噂レベルの話の研究資料が図書館にあるとは思えない。

あればそれはある種の奇跡というもので、そんな奇跡はおこるはずがない。どこかの安いアニメじゃあるまいし。と霧也は思った。


「それがねー。ふふふ・・・あの図書館の資料室に一部屋だけ床が開く部屋があるのね?そこなら、たぶんあるんじゃない?」

「なんでそんなことしってるの?」


「それなら簡単。なんか、歩いたら、明らか音がちがうからなにかなと思ったら床があいた。それだけ」

美佳のこういうところはすごいのかすごくないのかわからない。


たとえそれが本当だったとしてものすごくあやしい。

絶対危険だ。こういうところには昔からなにかあるときまっている。

でも、あやしいからこそそこにありそうな気はするが・・・


と霧也は考えた。

「まぁ、行ってみるか。危ないとおもったら引き返すよ?」

洗い物がすべておわると、エプロンを脱ぎ


さっそく二人で図書館にむかった。

休日の図書館は普段ならすごいこんでいるのだが

この日はなぜかすいていた。ある意味都合がいい。


その床が開くという資料室に入り、ドアをしめた。

「えっとーたしかぁー・・あったあった」

美佳は床をたたいて、明らかに音のちがう場所をみつけ、


そこを思いっきり蹴った。すると、床が開いた。

そこは真っ暗で、不気味だった。

正直入るのに少しだけ抵抗があった。




美佳はそんな霧也を置いてさっさとはいってく。

霧也も続いてはいった。

「暗いなぁ。そうだ美佳の能力で明るくできないか?」




美佳の能力は静電気を増幅させ電気に変える能力。

応用すればランプの変わりになりそうだ。

「できるわよー」


美佳は目を閉じて集中すると、自分の体と壁に手をふれた。

すると、壁からは電気がほとばしり、美佳の体にも電気が帯電している。

明るくなったその穴の壁にはいろいろな文字が刻みこまれていた。

「学生都市。兵庫第2層…」


「どういうこと?・・・ま、進んでいけばわかるかっ」

二人は第2層というこの穴の階段をどんどん下っていく。

下っていくにつれてどんどん広くなっていった。


二人は広場らしきところにでた。

そこには家や研究施設が立ち並んでいる。まるで街のようだ。

しかも家の数はやたら少ない。2件ほどしか家と思われるものがなく

他の建物は研究施設と思われる外見のものばかりだ。




おそらく研究につかわれているのだろう。あながち二人は間違ってはいなかったのかもしれない。




「2層っていうのはこういうことか。地下街なのかもな。ここは、しかもあれもそれも、たぶん研究施設じゃないか?上の研究施設と見た目そっくりだし。たぶん、人工能力者の研究も、ここで・・・・」


霧也はまさかこんなべたーなことはないだろうと内心おもった。

二人はこの明るくても不気味な地下街(?)を歩きだした。

まっさきに研究施設に向かおうかと思ったが危険なのでやめた。


とりあえず二人はここを探索することにした。

もしかすると壁に刻まれたもじやらなんやらからいい情報が得られるかもしれない。




人をつくるなんてことは許されるはずがない。なんとしてもとめなければと

霧也は強く思った。

人にみつかったりしないかと心配になったりしたが運よく人は一人として見当たらない。




≪研究は夜に行われているのかな?≫

「ねぇ霧也。ちょっと来て」

霧也は美佳のもとに駆け寄った。

何か見つけたのだろう。




「これ、なにかな。No1 was born in 2137 May 17・・」

「No1・・・おそらく人工能力者の検体第1号だろう。その生まれた日みたいだけど。。つい最近だね。」




5月17日。今は5月20日。最近どころか3日前だ。

「5月17?霧也、これってさ例の不審者が出始めた時と同じだよ。」

例の不審者。この言葉に霧也は敏感だ。




≪市谷が兵庫に現れた時と同時期。≫

一瞬思考を巡らせ、一の答えにたどりついた。

おそらくこの研究の背後には市谷がいるのだろう。




だとしたら同時に敵を討つチャンス。

霧也にしたら願ってもないことだった。

「たぶんその不審者が絡んでるな。よし、これがわかればかなりの収穫だ。一旦帰ろうか。長居は危険だし」


美佳はこくとうなずいた。

戻っているときに誰か来ないか心配だったけど

やっぱり人は一人としてこない。




資料室に戻ってみても、誰もいないので安心した。

(現在の時刻:西暦2137年5月20日午後1時12分)

「1時12分か。今日の調べ物はこれくらいにする?ここらじゃなにもわかりそうにないし」




図書館は暗い。日光は全部遮断され、最低限の明るさしかない。

霧也は今日は遊びたかった。敵を討つ日は遠くない。

戦いの前というのはどうしても遊びたくなるものだ。




「うん。じゃぁさ、遊んじゃう?」

さすが美佳だな。わかってる。と感心しつつ元気いっぱいにうなずいた。


まずどこに行くかと霧也はたずねたが美佳はこういうのは行きあたりばったりがいいんじゃない。と行き先を決めずに霧也の手をとって歩き出した。

街はやっぱり明るい。昼になっても今日は日差しがやわらかかった。




穏やかな日に霧也と美佳は包まれている。

≪いつまでこんな平和が続くのだろう。壊したくない。でも…≫

≪霧也にうそはつきたくないのに・・・こんな楽しそうなこの子見たら…私…≫




二人は穏やかなまちをひたすら歩いた。

たわいもない会話を交えてひたすらに歩いて、クレープやらなんやらを食べて

遊びというより散歩をしている感じなのだが今の二人にとってはそれでもすごく楽しかった。




「ねぇ、ゲーセン行こうよっ!」

美佳は満開の笑顔でそう提案した。

霧也も負けず満開の笑顔でうんとうなずいた。




ゲーセンは最近人気がなくなり、休日でも美佳と霧也だけだった。

これが二人にとってはすごくありがたいもので二人はいろんなゲームを遊びつくした。




プリクラと呼ばれる人工美白写真製造機で写真シールを撮って、

エアーホッケーと呼ばれるもので能力のぶつけ合いをした。

この勝負には美佳が勝ち、また二人の対戦歴は引き分け。




「あたしの勝ちぃっ♪これでまた引き分けね」

「くそぅ・・次の勝負はまけないからな」




≪いつまでこうやって美佳とこんなたわいもない勝負ができるのだろうか≫

≪いつまで霧也とこうして楽しく勝負できるのかな≫

「あれ?霧也って勝負に乗り気じゃなかったんじゃ…?」




「そうだっけか?…あぁー。こういう勝負はいいんだよ。ほんとうに能力ぶつけあってまるでけんかみたいな…あぁいう勝負には乗り気じゃなかったけどな」

そう、下手したら美佳をけがさせてしまうあの勝負はあまり好きではなかった。




美佳にはけがしてほしくない。美佳をなぐるのもいやだ。

霧也はそう願いながらあの勝負をしていた。




「そうなんだぁ。んーでも、あのさ霧也。ひとつお願い…いい?」

美佳からお願いがあるとは何事だと霧也は思って思わずOKしてしまった。

時刻は午後7時。あれからずいぶん遊んだものだ。




ゲーセンからここ、学校の闘技場にやってきた。

ここは観客席があり、中心にはだだっぴろい戦闘場所がある。

学校の行事などで使われる。




ここに二人で忍び込んで勝負の決着をつけたい。というのだ。

「ほんとにやるのか?」

霧也は準備しながらもそう問いかけた。




美佳はもちろん。と答えた。

霧也は今日だけはいやじゃなかった。きっと研究施設に殴りこみをかければ

騎士としての力をださなければいけない状況になるだろう。

そうしたらここから追放、もしくはつかまって死刑。




これが最後の勝負。

「じゃ、始めるわよ」

(騎士霧也戦闘起動:脳内回路を秒速10kmに固定。思考を運動・攻撃・防御に固定。すべての運動制御を解除。運動速度分速10000mに固定。)

「行くよ」




美佳めがけてつっこんだ。

美佳にはとても見えないスピード。

そして美佳はよけようとしない。




目をつぶり、集中している。

霧也は美佳を軽く殴ろうとした。だが、どういうことか美佳に防がれた。

そして、手をつかまれた。




「何回も戦ってたら見えなくても感覚でわかるものなのよ」

美佳の手には電気が帯びている。

人の体は電気を通す性質がある。




霧也はやばいとおもった。

(攻撃感知。警告:電撃が脳に到達。麻痺を引き起こす恐れがあります。)

霧也は電撃をもろにくらった。


霧也は美佳の手を振りほどき、離れた。

戦いの基本はヒットアンドアウェイ

攻撃、離れて、防御。


その繰り返しが基本だ。

「こんどはこっちからいくわよっ」

美佳は体をさすり、静電気を起こし、増幅させ

胸の前で圧縮。圧縮粒子砲のようりょうを利用している。

霧也はとっさに宙に魔法陣をかき、結界をつくる。


そして数秒後。圧縮された電撃がうち放たれた。

結界をはっていなければ100%死んでいた。

どこか殺気さえ帯びているこの電撃は

おそらく美佳の本気なのだろう。


美佳は本気のようだ。何をそうさせたのか祐輝にはわからなかった。

≪これで、最後。あたしと霧也がこうして一緒にいれるのは最後。だから、本気で戦う。明日、霧也は研究施設に殴りこむだろうから…いいや、絶対殴りこむ。この子なら…≫




≪美佳といられるのはこれで最後。おれも本気をだすか。明日殴りこむ。そしておれはここにはもういられなくなる…≫

「おれも本気をだすよ。」


(意識エネルギー放出。)

霧也の体には真っ黒な意識エネルギーが流れ始めた。

霧也は自分が騎士であることがばれないか心配だったが美佳にそれに気付いたようすはない。剣を出せば、さすがにばれるだろうから剣はださない。


「意識術。炎弾!」

霧也は手に意識エネルギーを集め、頭で炎をイメージし、炎に変換。

そしてその運動速度を分速1000mに設定。


打ち出す。1個、2個とどんどん炎弾の数は増えていく。

炎弾は次々に美佳めがけてやってくる。それを美佳は斜め横前に跳躍してかわす。




雷では炎を沈下することはできない。炎を消すのは水。

しかし美佳には水を操る能力はない。彼女が操るのは静電気だけ。

「はぁ…はぁ…意識エネルギーはやっぱり久々に使うと神経と精神にくるな…」




霧也はさすがに息をあらくしている。

意識エネルギーは精神そのもの。頭で考えているものに姿を変え、

使いすぎるとせいしんがやられてしまう。それで心を亡くしたという話もよくあった。




「霧也、あんたやっぱり強い。でも、今のあたしなら…負ける気がしないっ!」

美佳は炎弾の間をくぐり、急接近してきた。

そして、懐にもぐりこまれた。




(攻撃感知。種類:打撃。防御をおすすめします。)

美佳の殴りを霧也はうけとめ、なぐりかえす。

美佳もそれをうけとめる。その繰り返しが数分続いた。

「美佳ぁっ!!」

「霧也っ!!」




二人はほぼ同時にこぶしをふりあげた。

だが、霧也の攻撃ははずれ、美佳の攻撃があたった。

美佳の勝ち。




霧也と美佳はがくりと膝をついた。

そして寝転がり、大声で笑った。声高らかに笑った。

二人一緒の最後の時間。




二人はやっぱり笑っていた。

その勝負の後、霧也は寝てしまったので美佳は

霧也を自分の家のベッドに寝かせた。


おやすみなさい。そうつぶやくと、おもむろに外にむかった。

「さようなら。次会うときは・・・・」



どこか虚ろな目で

夜空に浮かぶ満月を見ていた。



おはこんばんにちはぁーっ!

読んでくれてるかなぁ~

読んでくれてる人Grazie!!

コメントくれた人さらにGrazie!!

すべての人にGrazie!

ってうるさいって?すいませんね

Grazieって何語か知ってます?イタリア語ですよ

なめすぎですか?すいません笑


え、もっと小説本編に関係する話書けって?

んーいいすぎるとネタばれになりかねないんで

やめときます。ここはトークコーナーで笑


この話書いたころはいつでしょうね

中1ですかねたぶん2年前です

果てしなくそのころは小説かくのさぼってましてね

全然だったんですよ、だって

数年書いてるのにまだⅡなんですから

結構長い作品にするつもりなので


応援よろしくおねがいします!


最後にGrazie!←またかょ

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