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Ⅱ ー旅人の唄ー Ⅳ章ゲームという名の真剣勝負chapterⅡ

「ついたわね」

「あー・・ついに来てしまったっぁ」

「でも朱雀はんが言うような感じやなさそうやで?」



霧也は説明書きを見た。

なんでも、バーチャル空間で能力を駆使し敵を薙ぎ払うスピードを競うらしい。

「へぇー。よかったぁ~絶叫とかじゃなくて…」

「バスターってのでわかるでしょ。ばかなんだからぁ」


「ばかいうなよーっ」

「ごめんごめん。とにかく入ろ?」

霧也達は中へと入って行った。



そして中はさっきのアトラクションと同じようなバーチャルルームだった。

そしてこれは個人戦のようで、霧也とコッロがやることになった。

「…おれからかよ」



「いいやんー後のほうが勝手がわかってええしねっ」

「…せこい…」



「だってぇー朱雀はん騎士やし?」



「そうだなぁ~。じゃぁやるか」



そして霧也はスイッチを入れ、ゲームを開始した。

するとすごくうさんくさいみるからに遊園地のアトラクション案内の機械のような声が

流れてきた。



『はぁ~い♪ようこそーエ・キ・サ・イ・ト!!・バスターへ』

「エキサイト強調するなよっ…ってなんで案内の機械につっこみいれてんだぁ…?」

霧也は軽いため息をついた。



自分はそんなに寂しい人間だったのかと少し落胆した

『だまって聞きましょうねー?…次なんかいったら…どうなるかわかってますよね?』

「って、案内の機械やないんかぃっ!人ですかっ?人が入ってたんですかっ」



霧也はあまりの衝撃に少しイタリア人二人っぽくなった。

長いこと一緒にいすぎてすこし移ったのだろう。

まぁもともとこういう突っ込みキャラ的要素はあったわけだけど

『だからー黙って聞きましょう言いましたよね?』



どこからか銃声が響いた。

おそらく空砲。というか空砲ではないと困る。

どんな遊園地だよと霧也は心の中でつっこんだ。

「はいっ、すいません」

『よろしいです。ではぁー説明させていただきまぁーす』



ちょっと怖い案内の“人“だ。

『まぁ簡単にいうとですねー能力を使ってもいいので、そこに置いてある剣やらなんやらを手に取り、てりゃーおりゃーと出てくるものすべてぶった切ればいいんです。わかりましたか?』

「わかるわけな…あぁ、はいはい、わかりましたー」




わかるわけないだろうと突っ込もうとしたが、怖いのでやめた。

まったく、どんだけアバウトな説明だよ。と

“心の中で“思った。



しかもてりゃーおりゃーはものすごく棒読み

『それではぁ~ゲームスタートっ!』

【バンバンっ!】



「始まりの合図も銃声かよっ!

たく、どんだけあれな遊園地なんだぁ?能力者や騎士以外の人にとうていついていける感じとは思えん・・」



霧也はそうぼやきつつも、置いてある剣をてにとり

駈け出した。

(騎士霧也起動:脳内回路を秒速1kmに設定。運動制御解除。

運動速度を分速5kmに固定。前方にターゲット確認。距離1km弱)

「弱っ!?なんでこんなあいまいな数字に…

あ、そうかバーチャルだからか・・あぁーね。納得」

霧也は言いながらターゲットを斬った。



そのターゲットはどこかのゲームに出てきそうな

青色の変な形をした…口が赤くて大きくて目が大きい

○ラ○ムのような感じだった。



(ターゲット撃破:次の目標に向かいます。最短のターゲットはここより南南東の方角にⅠkm弱。)

「おーらぃっ!…ってとうとう自分の脳にまで返事を…末期だな。」

霧也は駈け出しながらそう言った。




いつの間に自分はこんなにはっちゃけた人になったのだろうと少し考えた。

「あれ?ターゲットの姿形が変わったなぁ~強さもかわったのかな?」

その姿は…

かなりでかくなっていた。さっきのはノートパソコン程度の大きさだったが

今度のはスクールバック×10といったところか。



「とりあえず斬る!」

霧也は横に剣を払ってみた。

するとそのターゲットは防ぎだす。




「ほぅ、防御をするようになったか。まだ2番目なのにすごい進歩じゃんか…

でも、まぁ弱いよね」

今度は剣を縦横斜め横斜め縦とでたらめにふるってみた。



もちろん早さはものすごい

2発程度で防げなくなり、3回も斬りつけた。

「よし、撃破っ!さてと~お次の相手はぁーっと」



(ターゲット撃破:次のターゲットに向かいます。最短のターゲットは、ここより北へ0.5km)

「あいつかっ!んー見かけ的には弱そうだな。さっきの青くて小さいやつとあまり見た目かわんないし」

「キシャァーッ!」



「ちょっ…!泣き声どうにかしろよ。見た目かわいいっぽなのにこの泣き声ないだろ」

そのターゲットは攻撃してきた。

なにやら瘴気のようなものをはいてきた。

「これは当たったらやばそうだなぁー…リアルだと。」



(攻撃感知:毒素を含む気体。回避。)

霧也は次々に飛んでくる瘴気をものすごい速さでかわす。

そしてものすごい速さで次々と攻撃してくるあれは何者なのだろうか。



「ちょっ!あれはんぱねーっ!普通に強いじゃん!やっぱ人はみかけによらないってか?・・・って人じゃないな」

霧也はかわしながら前に進む。



そしてついにやつの懐にもぐりこんだ。

「じゃ、遠慮なく行かせてもらいますよっと!」



そいつの腹(どこからどこまでが頭でどこからが腹なのかはわかんないが)を

斬った。

そしてその後も次々とターゲットをなぎ倒していく。



「多すぎだろ!これ。絶対騎士や能力者以外よりつかないよな…てかよりつけないよな…」

『はぁーいお疲れねーラストはぁーこれよーん』

少しずつラストのターゲット

いわゆるラスボスは姿を現した。



そして第1声

「あんたぁー意外とやるわねー生意気言ってたのはだてじゃないってか」

聴いた声。

そして手にもってるのは2丁拳銃。



ここまででわかる人はわかるだろう。

「お前かよっ!案内の人じゃなかったの?」

「案内の人がゲームに出てきて悪いかしら?」



「いやぁー普通出てこないもんだと思いますよー?…まぁいいけど、

始めましょうよ。」

霧也は身構える。

すると案内の人もといラスボスも身構える。

そして同時に駆け出した。



案内の人(仮)は走りながら次々と銃を撃ってくる。

そしてそれをひとつひとつかわし、敵の懐にもぐりこむ。

「もらったぁっ!」

「甘いわねーっ」



案内の人(仮)はすぐさま横に跳躍しよけた。

そして、間髪いれずに撃ってくる。

「へぇーなかなかやるようですね。なんだか楽しくなってきたなぁー」

「あら、それはよかった。思う存分楽しんでもらわないと…ね!!」



案内の人(仮)は銃のカートリッジを取り出し、ちがうカートリッジをセットした。

2丁とも同じ種類なのかちがう種類なのかは早すぎてよくわからなかった。

「さぁ、ここからがショータイムよ~ん」



そういうと、さっきつめた銃を右手のを先に、続いて左と言う風に

撃ってきた。

「ちょっ!水と電気とか!なんですかーっその銃はぁ~能力者の能力をつめこんだみたいな感じですねー」



「ピンポーン♪そのとおりよーん。このカートリッジは能力者のデータが入っているの。そのデータをもとにして、そういう効果を得ているわけ。」

「へぇーいいですねーおもしろいっ!」



(意識エネルギー放出:騎士剣アクアの意識エネルギーを使います。)

やっぱり黒は危険なのでアクアの意識エネルギーを使うことにした。

≪ちょっ!もう、さっきからさっきからぁっ!!…あたしのをそんなに使わないでよねっ≫

≪ごめんごめん≫

「へぇー意識エネルギーねぇー本気出したってわけだぁー」



「どうかなぁー」

(イメージ。炎の弾)

霧也は神速で宙に魔法陣を書いた。

「意識術。炎弾!!」

炎の弾が案内の人(仮)に向けて飛ぶ。



だが、炎。霧也は相手には水があることを忘れていた…

「炎は通じないって~♪」

「わかってるよ」

(イメージ。分散。物質変換:槍)



わけではないようだ。

分散した炎は槍に幾本もの槍にかわる。

水は当然通じない。


幾本もの槍は相手を取り囲むようにして飛んでゆく。

そしてすぐに、決着がついた。



「なっ…!ふー…あたしのまけねー」

「よし。勝ったぁ」

「タイムは2分ってとこね。1位よ。まぁあたしを倒したのはあんたが初めてだからぁータイム関係なく1位だけどねーん」



(起動終了。脳内回路を通常速度に固定。運動制御をかけ、終了します。

次回起動可能時30分後)

霧也はバーチャルルームからでた。



すると、モニターからきっちり見ていた美佳やイタリア人二人が駆け寄ってきた。

「すごいよっ!すごいよっ!」

「いいもん見してもらったぜよ~」

「ほんなら次はうちの番やね」



みんな若干興奮している様子だった。

≪もう、ほんとに遊園地のアトラクションで意識エネルギー流してぇ~何考えてんのよ≫

≪ごめんごめん。でもみんな喜んでくれてるし、いいんじゃない?≫



アクアだけは、少し呆れ気味だ

「じゃ、いってきまぁーす」

今度はコッロが入っていった。



生であの案内の人を見るとさすがのコッロも衝撃をうけるだろうと

考えたが、モニターから見ているとなぜかすごい打ち解けている

しかも最初のうちから



「どういうことだ…」

「どうしたの?」

「ん。いやぁーあの案内の人(仮)となんで打ち解けられるのかなぁーと思って」

「そんなことかよ」



美佳は呆れ笑う。

「あたしはあの人つぼだったなぁ~」

こうやって話している間もコッロはゲームに挑んでいる。

1つ目撃破。



「言うけどさぁー生でみたら呆れるってまじで

突っ込みどころ満載だから」

2つ目撃破



「にしてもコッロの能力ってすごいよなぁ~」

3つ目撃破

「そうねぇーマルチでしょ?」

「ねえやんはぁーすごいどころやないぜよーまぁこの話は追々するということでー」



5つめ撃破。

「うわぁ~早いなぁー…まぁおれには及ばないけどね」

6つ目撃破



「そりゃぁあんたは騎士だし、運動速度変えれるんだから速いのは当たり前でしょ」

7つ目撃破



「ん。まぁそうだけどさぁ…

あ、例の人きた」

「よっ!でましたっ案内の人ぉーっ!」

「ちょ、お前テンションあがりすぎ」

「しょうがないぜよー あの案内の人おもろいんだし」

「あ、今一瞬普通の喋り方になった。」



コッロは案内の人といい勝負をしている。

案内の人は手の打ちをまだすべてはだしていないだろう。

まだ銃弾だ。

「うわぁ~この銃撃戦はすごいなぁー」

「コッロさんのテレポートでひたすら跳ね返してるよね。流石だね

動体視力半端ないよねこれ」



コッロは案内の人(仮)と激しい銃撃戦をしている。

というのも向こうが撃った弾をテレポートで跳ね返しているというだけなのだが

それが銃撃戦に見えるのだろう。

「あ、そろそろ案内の人本気出してきたみたいぜよ?」

「ほんとだねー」

「どこか棒読みだねーあんた」




ゆったりとしたボケと突っ込み

これが霧也と美佳のボケと突っ込みなのだ。

そうこうしてる間に案内の人(仮)はカートリッジを取り換える。

そして間髪いれず撃ちまくる



「へぇーやっぱりすごいなぁ~でもコッロさんの能力なら勝てるね」

「そうだね勝てる。」

「もち。勝てるぜよー」



モニターを見ながらみんながうなずいている

そしてコッロはやっぱり勝利。

「すごかったよ~コッロさん」

「ねぇやんさすがぜよー」

「でもタイムは朱雀はんにはかなわんかったけどね」

「タイムなんて関係ないっすよ」



コッロが出てきたので移動することにした。

園内を歩くのもまた遊園地の楽しみのひとつだ。

少し遠くまで歩くことにした

「歩くの疲れたぁ~」

「はやっ!」



美佳が数分後言った言葉だ。

霧也は間髪いれず突っ込む

「うー…ん?あっ!そこのカフェー?で一休みしようよっ? ね、そうしよう。うんそうしよう」

「はいはいわかったじゃ、休もっか」

霧也は呆れ笑いで言う

イタリア人も疲れている様子なのでちょうど良いのかもしれない

そもそも2つしかアトラクションしていないのにこの疲労感はなんなのだろう




「あぁーおれエスプレッソと、プリンを一つ。あ、ほっとでね」

「エスプレッソとプリンをほっとでおひとつ。他は?」



ウエイトレスが注文を取る

メモ帳だ。アナログだ。

「あぁーっはいっ!あたしはぁレモンティーとバニラアイス一つ!」

「レモンティーとバニラアイスをおひとつ。他は?」




今いるカフェには日の光がもろに降り注ぎ、

少し暑い。そこでホットコーヒーを頼んだ霧也はなんなのだと思うだろうが

ものすごい暑がりなのだからしかたがない

「じゃぁ俺はぁ~コーラとクッキー頼むぜよ~」




「うちはメロンソーダとマシュマロで」

「コーラとクッキー、メロンソーダとマシュマロ。

以上でよろしいでしょうか?」

「はい」


「では少々お待ちください」

ウエイトレスは半ば走って店の奥に向かった。

今でもウエイトレスはメモ書き。



服装もメイド姿。昔ながらだ。

「お前さぁ~コーラとクッキーってなんか変じゃない?」

「なんぜよ~」

「いやぁー炭酸とクッキーってなんか、うん。イメージがない」

「イメージがなかったらイメージすればいいぜよ~「たまにおれはお前の話がわからんくなる」」

霧也はやや笑った。



やや笑ったというのは変かもしれないが霧也は爆笑することはあまりない。

それ故に“やや“なのだ

「コーラとクッキー、メロンソーダとマシュマロ。レモンティーとバニラアイスをお持ちしました。エスプレッソとプリンは少々お待ちください」

それぞれの物がそれぞれ注文した人の前に



丁寧におかれる。さすがはウエイトレスといったところか小さな気配りもすごい

その気配りが何なのかはイメージに任せよう

「おれのだけまだかょ~…」



「はははっ 組み合わせ変とかいうからぜよ~ うん。うまい」

「そうやで、朱雀はん。組み合わせに変も変やないもありゃしまへん」

「コッロさんは大阪弁なのか京都弁なのか最近よくわからんくなってきてるんよねー

・・・って、組み合わせね~んー」



霧也は少し考える

自分に変な組み合わせはなかったか。

はたから見ればありえないことはなかったか

「おれがカレーにマヨネーズ入れたりするのと一緒かな」



「そうそう「エスプレッソとプリンをお持ちいたしました。会計のほうこちらに置いておきますね」」

エスプレッソとプリンが運ばれてきた。

エスプレッソからは湯気が立っている

プリンからも湯気が立っている。



ん?

「プリンに…湯気?」

「ほっとと言いましたから・・「いや、コーヒーがほっとっていうことだったんですが…」」

「…「あ、すいません。おれの説明不足ですね。これでいいです」」

ウエイトレスの表情が曇ったのでやや呆れながら彼女の失敗をフォローした。

するとウエイトレスさんは去って行った。



「ホットのプリンも意外といけるかもよ?」

「美佳、それはないって…」

「いける「ほぉ~らぁーありえないと思うことも、意外とありえるんぜよ~」」

「まだその話続いてたの?」

霧也は笑いながら言う。



このときはみんな楽しさのあまり仕事のことや

霧也の記憶のことなどを忘れみな各々思い思いに楽しんでいた。

そして時刻は午後4時。

「そろそろかえろっか」

「あー、うん。そだね疲れたし、かえろっか」

霧也たちは出口へ向かった。

そしてバスに乗り、電車にのり、家につく。

ただいまと扉を開けてその後

みんなそのまま眠りについた。


うはぁーww

ながいですねw

読むの大変でしょ?


さてと、遊園地パートは終わりです

次からは少しあれになってきますよ


れっつ・シリアスーです


シリアス好きなんですよね

平和も好きですけど


てか平和好きじゃない人なんていないですけどね

ってそういう話やないってか


今回は会話が多いです。

会話は、もしキャラがそこで喋っていたら

こんな感じなのかなと

普段部活でしている後輩との会話などを参考にしました

会話って話が飛びますからね



ではっ!

読んでくれたみなさんありがとうございますっ


他の作品もよろしくおねがいしますっ


感想おまちしています


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