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Ⅰ -明日へ向かう旅路ー Ⅰ章ー人工能力者-chapter1

科学と意識Ⅰ 


第1章「人工能力者」


 「はぁ・・・」

朱雀 霧也は深いため息をついた。


霧也の目の前には、一体の死体。傷口からはとめどなく血がながれている。


「また、殺したのか。人を。俺は何人人を殺すのだろうな。アクア」


「きりや・・・あなた・・」


アクアといわれるその剣はいきなり人の姿に変わり


言葉を発した。


「ん・・?」





「ん・・?ふわぁ・・あれ?夢?」


霧也は、目を開け大きな伸びをする。


窓に目をやればすごくまぶしい。


「朝か・・・いやな夢。見たな。」


霧也は、ゆっくりとベッドから立ち上がり着替えを済まして


階段を下り、食卓についた。


「おはよっきりやっ! ご飯。作っといたよ」


エプロン姿の女性が食卓についている。


食卓にはザ・朝食というような料理がならべられている。


「アクアさ、しょっちゅうこっちに来てるけど大丈夫なのか?」


「大丈夫だよっ 向こう側には残留意識残してきてるしさ」


霧也は話しつつも早急に食事を済ませ


いってきますと告げると家を飛び出していった。


コンクリートでしっかり舗装された地面。


あたりいっぱいに立ち並ぶビルや学校。


霧也は歩きながらそんな景色をなんとなくみていた


学校が10個近くたっているせいで自分の学校を見失いそうになったが


なんとか見つけた


「ふー着いたな。」


兵庫県立PSI中学校


その名の通り超能力者が集まる学校だ。


霧也は能力者ではないが、なぜかこの学校に通っている。


「ちょっと待ちなさい!」


突然後ろから声をかけられた。


「ん?誰だぁ?・・・って、古園美佳か・・めんどくさいなぁ」


「めんどくさいじゃないわよっさぁ、350回目の勝負よっ」


古園美佳の体に電気が帯びている。


彼女はその電気を手に集めて、霧也に向けてうちはなった。


「しょうがないなぁけがしてもしらないよ?」


(騎士霧也。戦闘起動開始。脳内回路を秒速10kmに切り替え。攻撃予測開始。

電撃は1秒後に霧也を直撃。右横2mに回避)


霧也は横に跳躍。電撃はものすごい勢いで祐輝のよこをかすめてる。


「なんでよけれんのよっ!なら!これでどう!?光速1kmの電撃よっ」


また彼女の周りに電気が帯びる。しかしさっきとはまるで違う量の電気だ。


その電気のせいであたりのお掃除ロボや電灯は次々に破壊されていく。


「霧也! 生意気なのよ! なんでよけれんのよっ なんでそんな早いのよ!!」


彼女の胸の前に雷を集中させ、それをビームのようにうちだした。


(攻撃予測開始。0.1秒後に電撃は霧也に直撃。上方5mに回避。失敗。電撃は0.05秒後に霧也を直撃。思考を攻撃・防御に切り替え。一番有効な防御策は、結界。)


霧也は0.01秒で魔法陣を宙に書いた。


「結界術。身体防御強」


その魔法陣は霧也を丸めこむ。


それとほぼ同時に電撃が到達。


「どうよ!これであたしの勝ちね350回中175勝175敗。そして176勝目は私の物よ!

あっはははははははは!!!!」


彼女は声高らかに笑っている。


煙がだんだん薄くなる。まだ電撃があたりを走っている。

うっすらとした煙の中に人影が見える


(思考を運動・攻撃に切り替え。体の運動制御を解除し、前方にとびます。

速さ分速10kmに制御。目標の目前で停止。その後攻撃に移ります。)


煙と電気の中から祐輝が飛び出してきた。だが、早すぎて彼女にはよく見えない。


(目標に到達。停止。運動制御をかけ、攻撃に移ります。)


「力は抜いておくぞ。」


霧也は彼女を軽く殴った。


そして彼女は勢いよく飛んでいく。


(運動制御解除。目標の保護に移ります。秒速10kmの速さで彼女の背後にまわりこみます。)


彼女は霧也の体で受け止められ、けがはしなくてすんだ。


「なんで、なんであれを防げたのよっ しかも、あの速さ・・・」


(運動制御をかけ、脳内回路を通常の速さに固定。戦闘終了の為、騎士霧也戦闘起動終了。クールダウンします。次回戦闘起動可能時刻は30分後です。)


「さ、行くぞ。いくら数秒の勝負とはいえ、遅刻ギリギリの時間なんだから今は・・・」


(2137年5月3日午前8時28分。学校が始まる時刻は午前8時30分)

「今は8時28分。あと2分しかないよ。」


霧也は彼女を立たし、校門をくぐっていった。


「え。ちょっ!待ちなさいよっ!・・・・おいてかないでーっ!!」






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