表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

企画・コンテスト応募作品

たーくんの不思議なお弁当箱

作者: おおらり

 たーくんは、うさぎさんマークのお店でお弁当箱を買ってもらいました。たーくんの大好きなわんちゃんたちがふたに描いてあるお弁当箱です。

「たーくん、しまっておこうね」とママが両手を出したけれど、たーくんはお弁当箱を抱えたまま、首を横に振ります。



 たーくんはお弁当箱に、どんぐりを詰めます。

 すると、りすさんたちが遊びにきてくれました。

「たーくん、おいしそうなどんぐりをありがとう!」

 りすさんたちはどんぐりを持っていきました。



 たーくんはお弁当箱に、工作でつくったおにぎりを詰めます。

 すると、ヤギさんが遊びにきてくれました。

 ヤギさんは紙を食べようとします。めえめえ。

 たーくんは、自分が工作でつくったおにぎりを食べられたくありません。たーくんとヤギさんは、紙のひっぱりあいになります。

「どうして〜」

 ヤギさんは悲しそうに帰って行きました。



 たーくんはお弁当箱に、おもちゃ箱のなかのピザやケーキやウインナーを詰めます。たーくんの好きなものばかりです。あと、お寿司を詰めたら完成です。ふたが閉まらず、たーくんはただ、ぎゅうぎゅうとだけします。


 すると、たーくんのお弁当箱の中身は本物になって、ピカピカとあかるく光っていることに気がつきました。

 たーくんはびっくりしてふたを閉けると、お弁当箱をパパとママのところに持って行きました。


「わあ、たーくんがつくったお弁当、すっごく美味しそうだね」

「ほんとうだね、食べてもいい? たーくん」

 たーくんは頷きます。

「おいしいよ、たーくん」

「おいしいね、たーくんは料理上手だね」

 パパとママはおいしいおいしいと、たーくんの作ったお弁当をたくさん食べてくれました。




「たーくん、お弁当箱抱えたまま寝ちゃったね。よっぽど気に入ったんだね」

「幸せそうな顔をして寝ているね。

 どんな夢を見ているのかなあ?」


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ