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プロローグ
絵は多種多様の様々なオーラを放っている。
描いた者の念が宿っているからだ。
しかし、その絵だけは他とはまるで違うオーラだった。
突然送られてきた、送り手不明の一枚の絵画。
あまりにも美しすぎて吸い込まれてしまい、息をすることさえ忘れてしまう。
「拝啓椿様
今年我が庭園を解放いたします。
いらしていただきたくて、この案内状をお送りしました。
案内人がそちらに参りますので、何卒よろしくお願いします。」
椿は手紙から奇妙な印象を受けた。
「俺が…なんで招待されるんだ?」