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後宮もふもふ事件手帖  作者: 高岩 唯丑
愛があれば

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推理は証明された

 グイファの秘密にしていた内容を聞いて、推理に自信を持つ事が出来た。そして、カイレンに推理を聞かせる事にした。それを聞いたカイレンは驚いていたが、実際に起こってしまったのだから納得するしかない。それでもすぐに行動してくれたのは、私を信頼してくれているからだろうか。少し嬉しく思わなくもない。


 カイレンはまずチンインとグイファの身柄をメイユーに預かってもらうように頼み、これを了承してもらった。それにより、軟禁状態は解かれチンインとグイファはメイユーの侍女になった。元々人手不足とチュウが嘆いていたから丁度よかったらしい。


 そうしてチンインとグイファは、侍女をしながら一ヶ月ほど経過した。


 今日はチンインとグイファから話を聞く場が設けられた。メイユー、カイレンが席に座り、私はメイユーの隣に立って控えている。机を挟んでチンインとグイファが並んで立っていた。


「これで、シャオグーの推理は証明されたって事よね」


 メイユーがこちらに目を向ける。それに対して、小さく頷いて見せる。


「はい、そう思ってよいかと」


「荒唐無稽化と思ったが、本当に」


 カイレンがチンインに視線を送った。それと同時に私とメイユーもチンインに顔を向ける。責められていると感じたのか、居心地の悪そうにチンインが俯いた。


 チンインが下腹部辺りを寂しそうに撫でる。その膨らむ事がなかった下腹部を。


「お騒がせ、しました」


 肩を抱く様にしてチンインをグイファが引き寄せる。大事に優しく、愛おしそうに。


「いいわよ、ヨウズデンとしては人手不足を解消できたのだし」


 嬉しそうに笑うメイユー。ヨウズデンはなかなか人を増やせなかった。獣憑きに良くない感情を抱く者を入れられない、とメイユーが考えていたからだ。でもこの二人はメイユーに借りができた。拷問される事もなく、騒動を起こした罰を受ける事も無い。心の奥底にどんな感情を持っていても、一切それを表に出さずメイユーの意向に沿わなければいけない立場にいるのだ。弱みを握られたという形とも言える。まぁでも、この二人は獣憑きだからといって、態度を変える人間ではない。それはなんとなくわかる。


「それにしても、本当にシャオグーの言うとおりだったな」


 カイレンが感心するように声をあげる。それに対してメイユーは同意する様に頷いた。


「まぁでも、ありえない事ではないわね、女の体は不思議な事が多いもの」


 女のメイユーがそういう事を言うのも、何だか変な感じがするが。


「……えぇっと、名前はなんだったかしら?」


 メイユーが問いかけてきた。聞き慣れない言葉はなかなか覚えられない物だ。私は答えを返す。

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