調査です
掃除の下働きの詰め所には人がほとんどいなかった。後宮内の共有部分の掃除を担当しているのだから、出払っていて当たり前ではあるが。ここが仕事場というより、後宮全体が仕事場で散らばっているのだ。
何とか数人いた下働きの者を捕まえて話を聞く事ができた。その者たちが言うには、チンインとグイファは異様なほど仲が良かったらしい。いつも一緒に行動しており、仕事が終わった後、たびたび二人でどこかに消えていった所を見たそうだ。仕事を怠けているわけではないから、咎める事はしていないらしい。それ故に何をしているのか全く分からないとの事だった。
ちなみにチンインが男と会っていた、という噂などは無いという事だ。実は知っているという事も無さそう。というより、そんな事をしている時間があったとは思えないと言っていた。それくらいチンインとグイファは一緒にいたのだ。
「なにかわかったか」
「何かが分かりそうで……引っかかるような」
詰め所を後にして、ヨウズデンに向かっている最中に、カイレンから声をかけられてそう返した。何かが引っかかる感じ。何か忘れているような。
「はぁ……グイファが男なら」
引っかかっている事を吐き出すように声をあげる。それならいろいろと説明がつきそうなのだ。現実的にありえないが。
「カイレン様……シャオグー様」
突然、横から声をかけられて、そちらにかを向ける。そこにはグイファが立っており、軽く頭を下げた所だった。
「……良い所に」
つい思った事を声に出してしまった。本当にちょうどよかった。一応確かめてみたい。幸いグイファは、私のつぶやきが聞こえていなかったようである。
グイファの方に足を向ける。少し早足で距離を縮めると不思議そうにしながら「調査ですか?」とグイファが問いかけてきた。
とりあえず、拒否されても面倒だ。私がさらに距離を縮めると、さすがにグイファは変な顔をして、少しだけ後退った。逃げられない様に素早く手を伸ばす。
「ふゃいっ、何を!」
グイファの股の間に手を入れた。
「調査ですかと問いましたね? その通りです、調査です、協力してください」
「い、みが……分かりません! 調査って」
グイファの内股がきつくなり、腰を引かれてしまったことで少し確認しづらい。私はさらに力を込めて股をまさぐる事にする。
「ちょっ、まっ」
抵抗されているものの、すでに手は大事な部分に触れていた。服の上からだったが、ここまでしっかり触れば隠し立ては出来ない。
「ひゃ、ダ、ダメです……」
グイファは湿っぽい声をあげた。




